お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

葬儀のしきたり 臨終編

2007年04月27日 | 仏教
 私もいずれ、遅かれ早かれ、後の人にお世話になりますので、娘への遺言兼ねて、葬儀のしきたりをご紹介。
 
 遺体は顔を白布でおおい、両手を胸の上で組ませて念珠をもたせる
 服装は何でもかまいません
 納棺するまでは、北枕(頭を北に向けて安置する)

北枕・・・お釈迦様が入滅(亡くなられた)の折、頭を北に、顔を西向けておられた ということに、ちなんでいます。が、家の間取り、仏壇の位置などの都合で、北枕にこだわる必要はありません。

 浄土真宗の仏事は、ご本尊を中心につとめます。
 なので、お仏壇のないお宅は、ご本尊(阿弥陀如来の絵像、または「南無阿弥陀仏」の名号)と三具足(みつぐそく・右にロウソク立て、左に青木または、白の菊の花立、真ん中に香炉)を用意してください。

 遺体の安置が整ったら、お寺へ連絡し、「臨終勤行(りんじゅうごんぎょう・枕経)」をつとめます。
 「臨終勤行」は、臨終に際して、長年お育ていただいた阿弥陀様(ご本尊)への当人、人生最後の感謝のおつとめです。だから、本当は息のあるうちにおつとめするのが本来の「臨終勤行」の意味となっています。

 おつとめは、ご本尊に礼拝するのであって、遺体を礼拝するのではありません。


 余談ですが、私の両親は、もう10年くらい前になるでしょうか、自分たちの臨終時に白衣(医療関係者の白衣でなく、僧侶の白衣(はくえ))を着たいから、法衣店で買ってくれないか と言い、私が法衣店のカタログで購入し、送りました。
 1回きりの白衣ですのに、その白衣、「形状記憶で洗濯に強い、アイロン不要」って書いてあり、笑ってしまいました。
 臨終時の服装を準備万端整えた両親ですが、幸い二人とも健在で、まだ白衣を着るに至っておりません・・・
コメント
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