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◇北海道
すり傷の応急措置に使うのは「サビオ」。すでに製造中止だけれど、北海道ではシェアが高かったので定着。
……これ、経験があります。道産子妻と結婚して、わたしがすり傷をつくったときに
「サビオ貼らなくちゃ」
「…………?」
一応、サビオが商品名であることは知っていたので、まあ彼女のウチはそう呼んでいたのであろうと思ったら、北海道全体がそうだったんだね。で、それ以上にびっくりしたのが全国で救急絆創膏の呼び方は千差万別だということなのだ。
ネット情報ではこうある。
絆創膏:石川県、福井県、新潟県、長野県、静岡県
カットバン:青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、山梨県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県、愛媛県、高知県、長崎県、鹿児島県
バンドエイド:栃木県、茨城県、千葉県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、香川県、徳島県
リバテープ:奈良県、福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、宮崎県、沖縄県
サビオ:北海道、和歌山県、広島県
キズバン:富山県
……知らなかったなあ。わたしは上にあるように山形県人だからメインはカットバン。キズバンってのもたまに使うかも。で、考えてみたら、そのキズバンが越中富山発祥であることからもわかるように、新たな事物について形容する言葉がまだ存在しない場合、とりあえずみんなその場にある商品名で呼ぶわけだ。
で、その商品が国内で圧倒的なシェアを獲得していればセロテープのように一般名詞化するんだろうけれど、絆創膏はそうはいかなかったということか。以下次号。
レスが遅れて申しわけありません。
にしても救急絆創膏って、ことここにいたっても
ネーミングが定着しないですよね。
それは文字どおり“救急”のときに用いるものだから
頭に浮かぶのがとっさの商品名になってしまうのと、
製薬業界においてどこのメーカーも覇権を握ることが
できなかったせいでしょうか(笑)
山形の学校事務職員でしたー。
私自身は生まれたときから東京ですが両親は寒河江出身で、小さい時、母は周りの子供にガイジンさんだと思われていました。電話がかかってきたときに「おかあさんでしたぁ」と過去形なのが、私の娘たちにもウケています。
私事ですが、先月まで海外に住んでおり、貴ブログを読むたびに日本を身近に感じておりました。そういうことのお礼をちゃんと言いたかったはずなのに、各論に食いついてしまってすみません・・・これからもお邪魔させていただきます。
ちなみに私はバンドエイド、4歳の娘はプラスター、です。
県境でどっちつかずの地理的特性上もあるのでしょうけど・・