第39回「太閤、くたばる」はこちら。
秀吉がいなくなって、五大老五奉行による合議制開始。石田三成(中村七之助)の理想とする形になっている。形としては。
しかし綻びを見せたのも三成のせいだったともいえる描き方。朝鮮から帰ってきた加藤清正や福島正則らは、三成たちが担った兵站の脆弱さが苦戦の原因だと思っていて、だから尊大(に見える)な三成の対応に激昂する。
彼らに襲撃される三成が、家康の館に逃げ込むというエピソードは今回描かれない。史実じゃなかったのかな。
清正らを懐柔する家康(松本潤)のやり方は、天下を簒奪するものだと大老である毛利輝元(吹越満)や上杉景勝(津田寛治)は三成に吹きこむ。家康は、いくらでも嘘をつける男だと。
酒田市民会館である希望ホール(酒田出身の岸洋子のヒット曲「希望」からその名がついた)では、きのう「中村勘九郎・中村七之助 錦秋特別公演2023」が行われた。妻がS席で(!)見てきたのでどんなだったか聞くと、トークコーナーで観客から
「わたしは松本潤さんのファンなので、大河では七之助さんと仲がいい設定になっていてうれしいです」
という声が。七之助はしかしちょっと困って
「これから仲が悪くなっていくんです(笑)」
翌日にいきなりこうきたか。
オープニングのアニメが象徴するように、本日から白ウサギはタヌキに変貌している。老けメイクもおそろしく自然で、体型もタヌキらしくなっている。そんな家康の登場が、まるで「夜のヒットスタジオ」のオープニングだったのが笑える。
タヌキとしてのリスタートの回。キャストのほとんどに「(回想)」と入る。ああ、この大河も終わりが近い。
第41回「逆襲の三成」につづく。
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