事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「あの子とQ」万城目学著 新潮社

2022-09-16 | 本と雑誌

また吸血鬼のお話。あの万城目学が吸血鬼を主人公に!なんと魅力的な。

「愚かな薔薇」で恩田陸は吸血鬼を不老不死であることをキーに描いたが、この作品ではそこをちょいと変更。

不死を捨てたかわりに血も吸わず、昼日中でも活動できる吸血鬼の新世代が台頭する世界が舞台。そんな“進化”したヴァンパイアたちは、人間と変わらぬ生活を営んでいる。ただし、抜群の運動能力を保持しているため、なるべく本気を出さないようにしなければならないのだが。

しかしヒロインの17才の少女は、Q(吸?)という存在のために全力でQ(旧)世代と対決する。ラストが大活劇になるあたり、万城目ワールド全開です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする