事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

日本の警察~その33「巡査の休日」 佐々木譲著 角川春樹事務所

2010-08-03 | 日本の警察

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強姦殺人犯のストーカー鎌田光也は村瀬香里のアパートに侵入。警護に当たっていた小島百合巡査が取り押さえ逮捕する。だが、鎌田は入院治療中に脱走し行方不明となってしまっていた。1年後、脅迫メールが村瀬香里へ届き、再び小島百合は警護を命じられる。必死の探索にもかかわらず、小島たちを嘲笑うかのように何度も送られてくる無気味なメール。犯人はどこに潜んでいるのか? 「笑う警官」、「警察庁から来た男」、「警官の紋章」に続く、大ベストセラーの北海道警シリーズ、待望の第四弾!
(角川春樹事務所サイトより)

道警シリーズ最新作。今回、「笑う警官」であれほど活躍した佐伯はほとんど何の動きも見せず、すっかり小島百合の引き立て役。同時多発的に事件が起こり、佐伯のチーム(ですら今はないのだが)がどう対処するか、が基本線になってこのシリーズは続いていくのだろう。

わたしはよさこいソーランなるものが大っ嫌いなので(考案者も)、あれが舞台になっているのはちょっと不満。自衛隊員の退役後のあり方など、あいかわらず地道な情報小説でもある。“休日”に巡査たちが何をするか、佐伯たちがそれぞれ“らしい”過ごし方なのがうまい。

次回は今野敏「同期を。

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