本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

本蔵院師走の風景

2018-12-29 17:16:35 | 住職の活動日記

28日、今年最後のお不動さま

3時半に眼が覚める

5時過ぎ家を出発

早めに出てよかった、途中事故

名神を下ろされ迂回して空港へ

ぎりぎりでやっと間に合う

予報では熊本は2℃、宇治が6℃

熊本の方が寒いようです。

 

 

門松も飾られています

小雪も少し舞っています

12時、やはりこの寒さ

もしや、

お参りの方も出にくいのでは?

しかし1時前になると

今年一年の御礼を込めてお参りの方

どんどんお見えになります。

 

 

お護摩も汗をかきかき

熱祷を捧げました。

 

31日の除夜の鐘

その折参拝した方へ差し上げる

塗香(ずこう)を小袋に入れる

お手伝いをお願いしたところ

 

 

有志の方々が集まってお手伝い

ちょっとしたことでもみんなでやると

効率もいいものです

「久しぶりに燃えた!!」

との声も

 

 

こうやってみんなでやるのは楽しい

という声も聞きながら

無事に袋詰めもでき上がりました。

 

 

皆さん塗香の香りを身に着けて

漂わせながら家路につかれました。

 

外の景色は

 

 

梅は固い蕾をつけています

 

 

白の山茶花もこの寒さの中

日を楽しむかのように咲いています

 

 

この花咲いてみたのですが

目の前はイチョウの大木

イチョウに向かって

一生懸命咲いているのです。

本当に偉い!!

誰が見ようが、見まいが、

誇らず精一杯咲ききる。

教えられます。

 

 

それから懐かしいものを発見

いつも見ているのですが

ふと思い出したのは

この臼は昔は餅を撞いていた

ということです。

確か28日の早朝だったと、

3時頃には皆起きて餅つきの準備に

かかります

子ども心に楽しいものでした

石臼にお湯を張り暖めて

母はもち米を蒸しにかかります

親戚中総出です

大きな杵でこねていきます

この作業がとても大切で

充分やらないと米粒が飛んでしまい

美味しいお餅は出来ません。

一番初めに、

仏様にお供えする御鏡を搗きます

これは祖父だけが作ります

誰も手を出してはいけない作業

大きなお鏡を作ると

早速ご本尊さまへお供えします。

 

後の小餅や餡餅は

母や私たちの作業です

そのころは小さな小餅を丸めるのが

私たちの仕事

餡餅を包むのはなかなか難しい

餡が偏ったり出てしまったり

失敗したのはその場で食べたりと

楽しい思い出です。

 

いつも何気なく見ている石臼も

この時期に見ると

昔のことを思い出します。

 

それから

私たち兄弟が京都へ行ったりと

人でもたらなくなり

父としても已む無く止めざるを

えなかったのでしょう。

 

餅つきは

丁度、お不動さんの頃の

一大イベントでした。

そしてお餅という存在も

大きく神聖なものだったようです。

 

本蔵院では最後の大仕事

除夜の鐘が締めくくりの行事です。

 

今年一年の感謝と

来年の良きことを祈って

どうぞ除夜の鐘を撞きに

お参りください。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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