本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

パンジーが育っております

2008-10-31 23:57:20 | 住職の活動日記
 昨日お参りに行った、「 種苗店 」 パンジーの苗が段々大きくなってきてお

りました。


     


 いつも花の話でいろいろ教えていただくのですが、今日は 「 虫 」 「 害

虫 」 の話になりました。

 「 私は虫を見つける名人ですよ! 」 といってましたら、

ここの種苗店の方は 「 あまり虫は見たことない、特に大きくなった 」

虫が出てくるまでに、「 消毒や殺虫 」 をしてしまわれるそうです。

「 なるほど 」 

「 殺生 」 なんて呑気なことを言っておれない、虫がつけば商品でなくなる、

それはお店にとっての死活問題です。

花を育てるということは、花を中心に考えれば、虫は殺すべきもので、共存はあり

えないのです。

 それは仕方のない問題としても、 「 見ただけで嫌い、だから殺す 」 とい

うことも問題です。


 当たり前のように食い散らかすのも問題ですが、共存ということも考えなければ

いけません。

 解決はないようです。が、考え続けていかなければいけない問題です。
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車検・体検

2008-10-31 23:41:29 | 住職の活動日記
 車にも、6ヶ月点検、12ヶ月点検そして車検とありますように、

朝から2時過ぎまで、私の体のメンテナンスを受けてきました。

尿検査、採血、四肢の血圧測定、心電図、体力測定、それから、いろいろ

最後に、心電図測定の機械を身体につけて口には酸素マスクのようなものをつけて

自転車を踏むのです。段々負荷がかかってきます。心臓に負荷をかけて、心臓の動

きを調べるのでしょう。

 9月は父の葬儀もあり、済生会病院のフィットネスセンターもお休みでした、

行こうと思いつつ休み癖がついて、10月も検査が近まったということで、1回だ

け行きました。

 …  …

 そのわりには、まあまあの結果だったようです。 ( 微妙なところですが )


 検査の順番が来るまで、ロビーのような待合室で待っています。

済生会病院の健康センターはとても綺麗なところです。病院とは思えないような設

備で中で働いておられる方々もとても親切に何かと声をかけてくれます。

 これからは 「 治療する 」 というよりも 「 予防医学 」 というか、

前もってこまめに検査して、早期に治療していく、そのように変わってきてるよう

に感じました。


 愛車の 『 モンデオ君 』 も車検です。費用もかかる、どうしよう? と

悩んでおりました。 「 もう手放そうか? 」 とも考えました。

中古車を下取りするところで見てもらうと、なんと、値がつかないということで

す。 
 
ま~、8年間乗り続けて8万キロ、私はとても気に入っているのですが、世間の評

価は冷たいものです。 

 ただで手放すぐらいなら、もう一度車検を受けて大事に乗ることに決めました。

( 自画自賛ですが )

    8年たっても古さを感じさせない。

    室内の広さはクラウンより広い。

    エンジンは2000CCしかないのに気持ちよく引っぱってくれる。

 いろいろありますが私なりにはとても気に入っている車です。

車検が出来上がって乗ってみると、またリフレッシュしたみたいで、また惚れ直し

ました。


 車にも車検があるように、私たちの体もなんともなくても定期的に検査を受ける

ことが大事ではないでしょうか。 
 
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アンパンマン

2008-10-29 23:21:51 | 住職の活動日記
 今日、NHKのハイビジョンでしたか 『 人生の歩き方 』 でしたか

『 やなせたかし 』 さんが出ておられました。

 丁度、先日のお不動さまで、護摩も終わり、法話も終わった後皆さんと一緒に

『 やなせたかし 』 さんの歌を2曲歌ったところでした。

 ひとつは 「 ぼくらはみんな生きている 」 

 もうひとつは 「 アンパンマンのマーチ 」 です。


        


 『 何のために生まれて 何をして生きるのか

     こたえられないなんて そんなのはイヤだ! 』



 やはり 「 やなせたかし 」 さんのメッセージがあったのです。


 … 子どものうちはわからなくても、 「 何のために生まれて 」 と歌って

いるうちに、きっとわかる時が来る。きっと疑問に思うときが来る、

それでいいんですよ。 …



 私の頭陀袋にもアンパンマンのお遍路さんがぶら下がっています。

「 かわいいですね 」 と興味をもたれます。

しかし、たかがアンパンマンと思われるかもしれませんが、侮るなかれ、

とても深い意味があるのです、されど、アンパンマンなのですよ!

 といっています。


 しかし、この歌は難しい、一人で何回か練習しましたが、やはり若い方の手を借

りて、やっと歌えました。

 傍から見たら、衣着たお坊さん4人がアンパンマンを一生懸命歌っている姿は、

「 チョット変 」 だったと思います。
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熊日広告賞

2008-10-29 23:00:32 | 住職の活動日記
 せっかく頂いたので、このことも忘れないうちに載せておかなくては、

今回は、『 沙羅の苑 』 が 『 熊日広告賞 』 の 生活情報誌部門で

『 奨励賞 』 を頂きました。

 前回は 『 菩提樹苑 』 が同じ賞を頂きました。

新聞にはあまり広告を出してないのに、こんな賞を頂いて有り難く思います。

     


 受賞の記念に載せさせていただきます。

      感謝  
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香水談義

2008-10-29 14:55:55 | 住職の活動日記
 熊本もここ2,3日朝夕がめっきり寒くなってきました。ほんの数日まで半袖、

車はクーラーというところでしたが、いきなり冬になりそうです。

 どこのお宅でも衣替えが間に合わないようです。


 今日のお宅、とても鼻の鋭いお嬢さまがおられまして、

『 なんかつけておられますよね? 』

『 ええっ !! 』

 ( なぜわかるのだろう、この日もお経を読むと少し汗ばんで、汗臭くなりかけ

   ていました。)

 最近は、加齢臭が出だしたのでしょうか。汗を掻くと少々においます。

お参りに出る前に、わきの下にひとふりして、出かけます。その上にシャツや襦

袢、白衣そして衣と着ますので、傍目には匂わないはずなのですが、

この方はつけていることをちゃんと見抜いておられました。


 

 取り合わせは変なのですが、すこし、ご自身の香水を見せていただきました。

手前のお団子はお母さま手作りの熊本名物 『 いきなり団子 』 です。

サツマイモの上にあんこが載り、それを小麦粉の皮で包み蒸したものです。

「 いきなり 」 とは 「 すぐに 」 ということで、簡単に誰でもすぐに作

れるところから 『 いきなり団子 』 といわれるようになったのでしょう。

 『 美味なるかな!! 』 でした。


 『 かおり談義 』 もただ匂いということだけにとどまらず、香りが染み込む

それは教育ということにもつながってくると思います。

 目で見せて教えるということも大事ですが、なにか人間として一番大事なことを

染み込ませていくということも、とても大切ではないかと思います。 
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がんばれ、でも、そのままでいいのですよ!

2008-10-29 00:00:11 | 住職の活動日記
   今朝も、とても辛そうな顔してやって来ました。

 いつもの変なおじさんです。でも心はとても綺麗な方です。

     悩んで苦しくなるとやってきます。

  なんかこの人の気持ちがわかるような気がするのです。

本当の気持ちはわかりませんが、とても気にかかる人なのです。

そんな折、私もとても気にかかっていて、心に響いた言葉がありましたので、

紙に書いて渡しました。


   坂村真民さんの詩です。

  死のうと思う日はないが

  生きていく力がなくなることがある

  そんなとき わたしはひとり

  お寺を訪ね仏陀の前に座ってくる

  力わき明日を思う心が

  出るまで座ってくる


    護摩のときにも一番前に座ってお参りしておられました。

     辛いことが多いけど、どうか、生き抜いて欲しい。

             念じています。
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新発意 初のご修行

2008-10-28 23:39:46 | 住職の活動日記
 今日の28日のお不動さまのお護摩、新発意 ( しんぼっち ) の深良さん

も加わり、総勢4名のお坊さんのお参りでした。


 ( 得度したお坊さんのことを 「 新初意 」 といいます。新たに志を起こ

   した人、ということでとても大事にするのです。)


 法螺貝もユニゾンというか、崇正、小山さんの二人の息のあった音の高さで、お

堂中に響き渡りました。

 深良さんにとっては始めての衣を着けての参加です。まずは座るということも大

変だったと思います。深良さんは身体も大きく ( 得度式の写真参照 ) その

ぶん、痺れが切れたのも大変だったと思います。ふらっとしたものの、上手に立て

たようです。

 東寺のときは午前と午後の二回お勤めがあり、特に午後からのお勤めは座ったと

たん痺れが来るのです。がまんしながらも最後のところで、立ったり座ったりのお

参りで、なんとか誤魔化しながら、退堂したのを思い出します。

 まずは座るということに慣れるのも修行のひとつです。   
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深良修行中 ナ~ム

2008-10-27 21:11:12 | 住職の活動日記
 明日のお不動さまの準備に深良さんがやってきました。

まず仏具磨きからです。

  

 黙黙と磨きます。  まず、お磨きということが基本です。

 次に、崇正の指導の下、お香の盛り方です。

  

 年下になるのですが、一応兄弟子ですので、黙黙です。


  

 これは 『 火舎 』 ( かしゃ ) といって、導師が使う香炉です。

慣れない手さばきですが、すぐ慣れてきますので大丈夫です。


お香を盛るということも奥が深く、お勤めの時間に合わせて、お香の料を憶えなく

てはいけません。お経の途中で消えないように、簡単な 「 コ 」 の字型に盛

っていくのですが、慣れてくると30分・1時間・1時間半と丁度その間に燃え尽

きるように盛ることができるようになります。


 しかし、今日よく来て頂いたと思います。本当はお勤めだけ来るようではだめな

のです。すべては準備と後片付けが大事です。準備することによって、お勤めの流

れと、どういうことが大事で必要なのか、ということがわかってきます。

 このことはすべてにあてはまると思います。



振り返ってみると、東寺に入るときは、ひたすら準備と後片付けに追われた日々で

した。このことは今になって思えば、今一番役に立つことばかりです。

 本番当日はよそから来た偉いお坊様方が勤めていかれます。たぶん、どういう中

でどのような流れのなで、お勤めしているのかわからないまま帰っていかれる方も

多いようです。


 お勤めの基本中の基本は 『 香もり 』 です。

「 仏さまは香を以って食とす 」 という言葉があるように、お香がお勤めの間

中、きちんと燃えているということは一番大事なことなのです。


 「 準備 」 と 「 後片付け 」 のことを 「 下座行 」 ( げざぎ

ょう ) といいます。

 かがんでやる仕事、これが人間にとって一番大事な仕事と思います。
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『 これが、密教のお経ですか ! 』

2008-10-27 18:40:59 | 住職の活動日記
 と、いわれましたが、

 ( 自分では当たり前のお勤めだったのですが )

あらためて、そう言われると、確かに密教のお経といえば、密教のお経です。

 『 菩提樹苑の永代供養墓島崎観音廟 』 で、お納骨と開眼法要を勤めまし

た。お経を読んでるときも、この方は浄土真宗なので最後の 『 南無大師遍照

金剛 』 は言うべきかと、思いつつも、流れで唱えていました。

 当院の永代供養墓は宗派を問わずお納骨できるのですが、後の供養は本蔵院が

責任を持って勤めますので、真言宗のお経になります。

 今日の方も、終わったあと、実は私は浄土真宗なのですが、毎日 「 般若心経

・南無大師遍照金剛 」 はお唱えしてます。

 「 へ~ 」  ( ま~よかった  )

 そういえば、『 般若心経 』 も 浄土真宗の三部経も翻訳されたのは

玄奘三蔵 ( 三蔵法師 ) ですから、共通するところはあるのです。


 『 開眼法要 』 俗には 「 お魂入れ 」 ともいいます。

なかには、魂は出したり入れたりするものではありません、という方もいらっしゃ

いますが、開眼、目を開くということは、ただの物が精神をもった、精神としての

働きが生まれたということっでしょう。

 父の形見の時計、それはただの時計ではなく、時計を通して父の心、精神に触れ

る、そういう形に変わってくるところに、物がものでなくなってくる、ものが心の

働きをしてくる、そこが大事なところで、開眼もものがただの石ではなく、ご先祖

さま方の願いが働く場所と姿を変えてくるのだと思います。

 『 開眼作法 』 といって難しいかもしれませんが、ひとつの厳粛な儀式とし

てとても大切なものだと思います。
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今週の言葉 10/27~11/2

2008-10-26 22:08:00 | 今週の言葉
  慈 は人を喜ばせたい心
  悲 は人の痛みに共感すること
  喜 は喜びを共にする心
  捨 はこだわりを捨てる力

 
 お釈迦さまの悟りの徳として説かれたのが 「 四無量心 」 ( しむりょう

しん ) ということです。

 誰にでもどこまでも、無量に広がっていく四つの心、ということで 「 四無量

心 」 と名づけられています。

 『 慈 ( じ )・悲 ( ひ )・喜 ( き )・捨 ( しゃ ) 』

の四つです。

 
 今読んでいる本の中で、ガン看護専門の看護師育成の授業の中での、お話を紹介

させていただきます。


 ( 1 ) いらだち

 愛する家族が病んだとき、

 家族・親族は 「 なにかをしたい 」

 なのに何もできない 「 いらだち … 」

  そんな時、そのいらだちをどこかに向けたくなるものです。

  手術を…。 薬を…。 理学療法を…。

 あるいは、
  
 医者が間違っている。

 治療がおかしいのでは。

 家族が早く気がつかなかったからだろうか…。

 手術をしないのは、家族が薄情だからに違いない…。

  さらに家族は、
  
  この病院に入れたのは間違いだったのでは…。

  私のやり方が間違っていたのでは…。

  患者の希望を入れて、過剰な治療をやめたのも…。

  何もかもが負い目を作ります。

でも大切なことは、患者さんのこころを満たすことです。

それが見えてきたら、いらだちは、優しさに育つでしょう。


 そばで看護している人は、患者を見ているし、やるべきことをしているから、

患者が手術はしたくないといっても、それを認められます。それは負い目がないか

らです。

 ところが、直接看護しないでいる親戚などは、愛の欲求不満から、負い目が生ま

れて過剰医療で愛の穴埋めをしたくなるのです。それを 「 遠くの親戚 」 と

いいます。

 患者と、看護してきた家族の経過や心をよく聞いて見たら、その負い目は解消で

きるのです。


 慈・悲・喜・捨 について、こんな解説があります。

慈 は人を喜ばせたい心です。あらゆる生き方の場で 「 善きこと 」 をとる力で

す。

 は人の痛みに共感することです。それは他者を痛めない力です。

 は喜びを共にする心です。それはすべてのいやなことを捨てさせる力です。

 はこだわりを捨てる力です。欲望を捨てさせて心を自由にさせる力です。

 患者と家族は病気を通して 「 慈・悲・喜・捨 」 をさせられ、無量の広い

心が働きだすのです。


 ( 2 ) 最善の努力

病気を治すために、あらゆる手だてを尽くしてください。

でも、年老いた身体を、若返らせることはできないでしょう。

休みたいといっているいのちに、ムチをいれたら壊れてしまうでしょう。

眠りたいといっているいのちは、眠らせてあげましょう。

それも最善の努力のしかたです。


  ( 3 ) 家に帰る

 ある患者はいいました。

 家に帰ってわかったことは、

 家は自分の落ち着き所、家族は希望だということ、

 私にはもうなにもできないということ、だった。

 でも、私の生きた証だった。

 それを確かめられたから、とても落ち着いたのよ… と。


 患者も、家族も、いのちの事実を見つめていくうちに、それにしたがっていく智

慧と優しさが芽生え、その病の中で、よかったといえる生き方ができるのは無量の

心なのですね。


 とてもとても長くなりましたが、父を亡くしたこともあり、見取っていくという

ことの中からずっと考えていたことが、この言葉に出会えて、少し安らぐ気持ちに

なりました。
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