本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

母の電話帳

2012-06-28 10:25:50 | 住職の活動日記

 電話が好きな母でした。

たぶん私よりも多くの方に電話をかけていたようです。

 

    

 

 

使い古された電話帳

それでも、いつもは電話帳を見なくても、

主な方は番号をスラスラと言えていました。

 

 今は、この電話帳を頼りに主な方へ、手分けして

連絡をしています。

 

 いつも、

  「 行ってくるね !! 」

といって出かけ、

  「 帰ったよ ! 」

と、いつの間にか帰ってきていました。

 

 24日   突然   誰に挨拶するわけでもなく、

ひとり逝ってしまいました。

 

 28日 いつものように台所に 「 お赤飯 」 を包みに来ていたのです。

ひたひた と  その足音も廊下には聞こえてきません。

 でも、ふとやってくるような感覚がします。

 

 お勤めが終わると、皆さんと一緒に

  「 ばけたらあかん 長生きしなはれや 」 

の歌にあわせて、母の振り付けで踊っていたのですが

 

 いまは、となりの部屋でお化粧も立派に整え

静かに眠っています。

 今日の護摩もとなりの部屋からしっかり見守ってくれています。

 

しっかり勤めなくてはいけません。

 

 まだまだ  なにがなにやら  実感がないのです。

す~っと 出てきて手伝ってくれそうな気がしています。

 

 

 

 

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今週の言葉 6/25~7/2 「 人間とは、欲に、手足の付いたもの …」

2012-06-23 16:16:08 | 今週の言葉

    人間とは

      欲に、手足の、

            付いた物そかし。

                                       

                                             西鶴

 

 今週の言葉は 「 井原西鶴 」 言葉です。

なるほどと  ポ~ン  と膝を打ちます。

 また、西鶴は 

    「 世に銭ほど面白きものはなし 」

ともいっています。

 「 お金をもうけるのは簡単 !!

   使い方が難しい !

   ほんとうに生きたお金を使えるのは仏様 」 

ということを三浦先生から聞いたことがあります。

 人間 「 お金の使い方 」 で人生を誤ってしまいます。

だからお金を使うということはとても難しいのです。

お金も  『 銭 』  になれば、金偏に矛が二つ付き、

自分も他人も傷つけてしまいます。  

 

 仏教でも 「 欲 」 ということは否定していません。

欲といってもいろいろあるように思いますが、

仏教ではこれを五つに分けて考えます。

 「 食欲・性欲・睡眠欲・財産欲・名誉欲 」

前の三つ 「 食欲・性欲・睡眠欲 」 は人間が生きるために

必要な本能的な欲求です。

あとの二つが厄介です。

食べて寝て、という欲求が満たされてくると、

今度はお金が欲しくなってきます。

お金が少し貯まってくると今度は、勲章 ( 名誉 ) です。

 人間はなぜ必要以上にモノを欲しがるのでしょう。

仏教では、

 「 無始よりこのかた  … 」

生まれる前から、ちゃんと煩悩は持っている、と

  『 片乳房 握るは 欲のはじめなり 』

という歌もあります。

 赤ちゃんといえども、おっぱいを吸いながらもう片方の手は

しっかりと乳房をつかんでいるのです。

 また、お葬式が終わって、

  『 泣きながら よい方を取る 形見分け 』

という現実があります。

 亡くなって悲しい、けれども涙を流しながらも

頭のどこかでは、どっちがいいのかな ??  と

しっかりとそろばんがはじかれている。

 

 仏教では、人間のあり方を見るのに 『 十界 』 という考え方をします。

地獄から始まって、餓鬼・畜生・修羅、そして人間です。

人間より少し上の世界に 『 天 』 というところがあります。

人間が考えた最高の状態、ということです。

しかし、ここはまだ迷いの世界で、

『 天人五衰 』  ということがあって、

自分の境涯に満足しなくなって、衰えていくというのです。

 『 五欲 』  ということも、欲しいほしい、といっている間はいいのですが、

それが満たされた、果たしてそれで満足か ??

という、大きな問いが出てきます。

 

 欲望それ自体が間違いなのではなく、

求める方向性が間違っていたのではないか  …  と、

 

 人間の求める限りない欲望が、文化や経済を発展させていることは事実です。

しかし、人間を利し、人間に便利さを与えるための文化や経済が、

人間を否定し、害を与えて、住みにくい環境を作り出していることも事実です。

 

 迷いから悟りへの接点にいる 『 天 』 、人間を仏にもし、

またアニマル以下にもしてしまう欲望、

そこに 『 天 』 ということの意味する今日的課題もあるように感じます。

だから、天という世界は、

 「 人間の終わるところ、ほとけの始まるところ 」

という二面性を持っています。

 欲望を持った人間ですが、その欲望が方向を変えて

仏から見直されたときは、その欲望は

人間を讃嘆するものとなってくるでしょう。

 

 ここの点は微妙なところですが、

『 欲望 』  ということは常に考え続けていかなければいけない問題です。

仏さんのことを 「 チャリオット 」 ( 御車 )  ともいいます。

よく煩悩を乗りこなして制御した、ということです。

 

 今の時代だからこそ、考えなくてはいけない問題だと思います。

 

 

 

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小さな新芽が吹き出す !!

2012-06-23 10:46:36 | 住職の活動日記

 昨日はめずらしく晴れました。

また今日から      模様です。

明日は大雨とか  ???  

 日本人は、雨というと 鬱陶しい と感じるようですが、

外国の方は雨が好きな国民のようです。

 外国の方で傘を差しているという方はあまり見かけないようです。

インタビューでは、

 「 恵みの雨 」  とか  「 暑さを和らいでくれる 」

だから濡れることには抵抗がなく、もっぱら気持ちがいいそうです。

そういえば、

  『 雨に歌えば 』  というミュージカルもありました。

結構などしゃ降りのなかで、楽しそうに歌っている

その場面が記憶に残っています。

 

 今朝、 ふと気がついたのですが、

 

 

     

 

 

この 「 いのち 」 が芽を出していたのです。

昨年の暮れからの寒さはとても厳しく、たくさんのいのちが枯れてしまいました。

例年ですと、ビニールで覆いをしておくだけで、一冬持ちこたえてくれました。

今年はすっかりやられてしまって、

もういのちを吹き返す気配さえありませんでした。

  ところがです。

 いつの間にか、  ( 土の中深くで、じっと命を宿していて )

小さな芽を出していたのです。

 

 

    

 

 

 この 「 観音竹 」 も、とても立派に大きくなっていたのですが、

大きい幹はすべてやられてしまいました。

 この小さな 「 葉 」 も、寒さでやられたあとが残っているようです。

でも、根の部分はしっかりとしています。

 また、次々と芽を出してくれることでしょう。  

 

「 あじさい 」  も、雨に打たれて大きくうなだれています。

そして、色も変わり始めました。

 

 

    

 

 

 ブルーから、その色も褪せて、また違った趣を表現してくれるようです。

 

 

   

 

 

このアジサイも鮮やかな紫色が微妙に変化して、

旬を過ぎて、熟年に入っていくようです。

アジサイはすっかり色を落として、枯れた姿もまた風情があるものです。

 

 人はちょっとしたことがうれしいものです。        

                              

 

 

 

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「 ちょうどいい !! 」

2012-06-22 20:18:11 | 住職の活動日記

 「 ちょうどいい ! 」

この言葉は好きな言葉です。

 

 テレビCMで、あの外人さんの 「 ちょうどいい ! 」 という言葉もいいです。

ホンダの 「 フリード 」 というコマーシャルで、

『 京都篇 』  のくだりが好きなのですが、

最初に出てくる場面、白い台形の形に白い地球を転ばしながら、

ここは、東寺の境内だと思います。

南大門から入った空間の場所で、背景に五重塔が写っています。

あっという間なので、気づかないかもしれませんが、  …

 しかし、あの外人さん誰だろうと思っていましたら、

なんと、ジョンレノンの息子さんで 『 ショーン・レノン 』 という方です。

ですから、オノ・ヨウコさんの子どもでもあります。

その名付け親は 「 エルトンジョン 」 ということです。

 

 「 ちょどいい 」  英語でどういうのだろう ??

  和英辞典では  EXACTLY  ( ぴったし )

             PRECISELY ( きちんと )

 どうもぴったりしませんが、

    JUST RIGHT   JUST SIZE   JUST TIME

 という方がまだしも、合ってるようです。

 

 けれども、わたくし的には  もっとひねって考えてみました。

京都の竜安寺の蹲 ( つくばい ) に、

 

    

 

こういうように、掘り込んだ石の置物があります。

四角い中に水を入れて、手洗いにしたものです。

ご存知のように、

  『 唯 吾 足るを 知る 』

と読みます。

 「 足るを知る 」

「 ちょうどいい 」  ということも、満ち足りていることを知ることです。

自分にとってはこのくらいでちょうどいいだろうと、と半分あきらめたような

感覚ではなく、 

なんと自分にとってすべてのものが満ち溢れて与えられていることか !!

と、十分すぎるものを頂いているという感覚が、

『 ちょうどいい 』  という言葉だと思います。

だから、英語の  『 JASUT RIGHT 』  まさにその通り、

という方があてはまっているようです。

 

 人間  自他差別心があるものですから、

どうしても他人と比べてしまい、 

 「 ちょうどいい 」  ということを考えられません。

しかし、更に深く考えてみると、

裸で生まれてきた自分が、今の自分を見ると

なんと、溢れんばかりのもが与えられているか、ということに

気がつくのではないでしょうか。

 

 『 ちょうどいい !! 』

という感覚を大事にしたいものです。

 

 

 

 

   

 

 

 

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杭を打ち込む、杭を引き抜く、杭を運ぶ

2012-06-21 21:37:42 | 住職の活動日記

 台風5号は温帯低気圧に変わり、九州では大雨警報です。

 

 お隣の 「 新しい合掌殿 」 の工事も着々と進んでおります。

   今日はお休みなのでしょうか ? 。

 

     

 

 

 「 杭打ち 」  工事も終わりがけているようで、

先日はお大師さまのほんの近くのところまで来ていました。

お大師さまと右の建物は熊本で一番古い鉄筋コンクリート造りの経蔵、

そして、近代的な機械との対象が面白い。

最近は基礎工事もとても静かになりました。

大きなドリルで穴を開け、基礎になるコンクリートの柱を打ち込みます。

 やはり、建物は基礎工事が一番重要です。

今は、一週間もあれば基礎工事は完成するようですが、

昔は、「 五重塔 」 を作るにも、基礎工事はとても大変だったようです。

深く穴を掘り、 ( それも五重塔より広い面積の )

そして、粘土と砂利石を交互に踏み重ねていって地盤の基礎を作ったようです。

 

 そのことがわかったのは、五重塔に消防設備の放水管を埋設するにあたり

目立たないように、五重塔の下から入れようとしたのですが、

地盤が固く、そして深いものですから、出来なくて、

横にタワーを立ててそこから放水管を通したのです。

 何百年も持ちこたえているということは、

それほどしっかりした地盤が出来ているということです。

 

 片や、 「 龍之介動物病院 」  の解体工事も終わり、

裏では、基礎を打ち込むため、以前あった基礎を引き抜かなくてはいけません。

これも大変な工事です。

 

   

 

 

 こちらは基礎を引き抜く機械です。

やはり新しい建物には新しい基礎でなければいけません。

こういう機械があるということは初めて知りました。

 

 ちょうどお参りから帰る途中、

大きなトレーラーに出会いました。

 

   

 

 

20メーターもあるような長い基礎のコンクリリートの杭です。

たぶん、龍之介動物病院の基礎になる杭でしょう。

 

  『 杭 』  ( くい )

この字も面白い漢字です。

本来は 「 わたる 」  とうような意味です。

「 航 」  と同じ意味も含んでいます。

中国ではもっぱら  「 杭州 」  というような地名として使われています。

〈 国訓 〉  が  「 くい 」  として使われています。

今は死語かも知れませんが、

     『 焼け棒杭に火が付く 』   ( やけぼっくいに … )

  焼けた杭は火がつきやすいところから、

  前の彼女とよりが戻ったときとかに、こういうように言います。

『大阪の食い倒れ 』  も、昔は

 「 杭倒れ 」  ともいったと、聞いたことがあります。

大阪は川が多いのでその橋の杭がよく倒れたことから、

こう呼ばれたということです。

 

 「 杭 」  ということもとても大切なことですが、

漢和辞典では 「 くい 」 の意味がないのも不思議です。

 

 明日には雨も上り    てきそうです。

工事も急ピッチに進んでいくことでしょう。

 

 

 

 

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『 ぽっぽぽ はとぽっぽぽ 』

2012-06-19 22:18:10 | 住職の活動日記

 「 私の頭の上だけで100万以上かかってます。」

 

以前不思議に感じていました、

なぜ眼鏡店さんに 「 補聴器 」 があるのだろう ?

ところが、最近、納得がいくように  …  わかります。

 

 今日のお宅で、補聴器の話になりました。

ここのところ 「 補聴器 」 の調子が悪くて、修理中です。

補聴器に眼鏡に入れ歯、この 「 三種の神器 ? 」 で

100万は掛かっているのですよ !!

 そうなんですね。

そういえば、わたしもそこそこ掛かっている。

補聴器が加われば    100万に手が届くかも ??

 

 「 住職の声は良く聞こえるのですが、

   主人の声はよくわからないのですよ ! 」

お二人でいると、だんだんしゃべることも少なくなって、

一日声を出すことが少なくなり、声も小さくなっていきます。

と言われてみると、私はお経だけは結構力を込めて唱えます。

ちょっとした全身運動です。

胸の前で合掌して ( この姿勢も腕とか胸の筋肉を使います )

膝頭にも緊張が走ります。

もちろん腹筋背筋はピ~ンと力はいっています。

今日気がついたのですが、以外にも鼻にも力はいっているのです。

 ( よく北島三郎さんの似顔絵が鼻が異様に大きく描いてありますよね。

   たぶん演歌を歌うときは鼻の穴にまで力が入っているのを表しているのです。)

 

そこで、私のお経の練習法  

 『 ぽっぽぽ はとぽっぽ   』

これを繰り返すのです。   ( 破裂音は口の運動です )

そのような話の流れから、一緒に 

 『 ぽっぽぽ はとぽっぽ 』  をやってみました。

「 そうですね、なかなか言えませんね 」  

たぶんこれをやると、言葉は明瞭になってくると思いますよ。

 

 いま、行が終わってきた 「 宗良 」 も一緒にお経を読むのですが

なかなか一年間修行したぐらいではお経の声になりません。

だから、もっともっとお経を読み込むことが大事です。

そのためにも

 「 ぽっぽぽ 」  の練習と

風呂に入って  『 あ~  …   』  と

ゆっくり気を吸って   続く限り   声を細く長く出す。

これは声に安定が出てきます。

 

 これはお経だけではないのですが、

お互い年齢を重ねていくほどに声を出す機会が少なくなってきます。

せめて、風呂に入ったとき

  「  あ  ~  … 」  と長く出してみる

そして、朝起きたら

  「 ぽっぽぽ はとぽっぽ 」  といってみる。

 

 ( 冗談ですが  「 ぽっぽぽ 」  がうまく言えなかったら、  

   どこか詰まっているかもしれません。?? )

 

いずれにしろ、声を出すということはとても大切ですね      

 

 

 

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夜明けのスキャット と ステテコ と

2012-06-18 18:13:33 | 住職の活動日記

 カラオケ、機械の操作がムツカシそう  …  ということで

遠のいていました。

 たまたま、のぞいてみると、

今の機械はとても便利になっています。

 何を歌おうかと  迷っていると

自分の年齢を入れるところがあり、

  「 現在の年齢 64歳 」  若かりし頃の  「 21歳 」  と入れると、

出てきた曲が

  『 夜明けのスキャット 』  でした。

この歌はその当時衝撃的でした。

 「 ル と ラ と パ 」  ではじまる、 でも曲の流れがとても気持ちよく

よく歌いました。

 久しぶり、気持ちよく歌わさせていただきました。

 

最近、 「 由紀さおり 」 さん 「 ピンク マーティニ 」 さんとの競演で

一躍世界的なヒットを飛ばしました。

そこで、アイチューンからこの曲だけダウンロードしたのですが 、

思いもかけず、

 

    

 

CDを頂戴いたしました。

早速、ipod と携帯のギャラクシーに入れました。

しばらく楽しめそうです。  

 

 「 ステテコ 」  は、若い方の間でも、はたまた女性の間でも

人気とか  …  

   ( ついにこの気持ちよさを手に入れたか )   

ステテコは 「 猿股 」  より長く  「 股引 」 ( ももひき )  より短い

とあります。

 自分勝手に、股引は長いので下の部分を切って  

「 ステテコ~ 」  と言った、 のが語源と思ってましたら、

どうも違うようです。

 最近は着る年齢にあわせてでしょうか、

色々な柄も出ているようです。

  ( 女性用のステテコとはどんなものでしょう ??)

 

   

 

と、クマモンと一緒に届いたステテコも、

 

   

 

 

とても、粋な柄です。

  「 ツバメが花を咥えている 」 図柄です。

また、ツバメは人が住む環境に巣を作ることから、

人の出入りの多い家、商家では 「 商売繁盛 」 のシンボルとなったようです。

 気持ちよさそうなクレープ地です。

衣の下にはちょっと柄が浮き出てしまうかもしれませんので、

普段着におしゃれを楽しみたいとおもいます。

 

 余談ですが、

先日のNHKのテレビ番組で 「 武田鉄也さん 」 が 

「 由紀さおり さん 」 の特集を組んでおられました。

この 「 夜明けのスキャット 」 も、

単に、 『 ル ・ ラ  ・ パァ ・ ル 』  とでまかせではなく、

ちゃんと、起承転結をふんで、由紀さんがこの言葉にされたそうです。

そういわれて聞きなおしてみると、

確かに、その起承転結が感じられるようです。

 

 『 風信雲書 天より翔臨す 』   ではないですが、

思いがけなくも、 「 1969 」  「 ステテコ 」  天より翔臨してきました。

 

   感謝   

 

 

   

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今週の言葉 6/18~6/24 「 決心してみると、心が豊かになって …」

2012-06-17 18:18:26 | 今週の言葉

   決心してみると

     心が豊かになってうれしい

               トンイ より

 

  毎週楽しみにしておりました、NHKの連続ドラマ 「 トンイ 」 も

今日がいよいよ最終回です。

  ( さびしくなります )

 この言葉は先週の回で、王妃が言った一言です。

宮殿の中にあって、いろいろと政略が渦巻く中、どうしても

主人公の 「 トンイ 」 の事を信じられないでいた王妃なのですが 、

次第に 「 トンイ 」 の裏表のない、そして野心のない心に引かれて、

「 トンイ 」 の子どもを自分の養子として迎える決心をして出てきた言葉が

この言葉です。

 

 人間はいつまでたっても、うろうろと迷うものです。

決心しろといわれても、決まったようでも、どこか決めれない。

けれども、歌の文句ではないのですが、

 

  「 決めた ~   決めた ~  お前と道連れに 」

 

ということがあると思います。

 不思議なもので心が決まると、今週の言葉のように

 

   「 決心してみると 心が豊かになって うれしい 」

 

という心境になるものです。

 

 人間の心と身体、身体はほんとうは正直です。

その反対に心は結構ウソつくし自分をごまかします。

 最近の若い方、面接とかでお話しているとき

前の会社を辞めた理由が、

 「 この仕事は自分に合いませんでした。」

ということです。

 おかしなもので、好きだろうが嫌いだろうが、辞めない以上は

身体はこの会社にいるのです。

しかし、今この会社にいるという現実を忘れて、

心はもはやこの会社からは逃げてしまっています。

合おうが合うまいが、黙って不平を言う心を支えているのは身体です。

 今ある現実 ( 事実 ) を受け止めたくない、というのが

人間の心です。

 

今いる、という事実を受け止めてみると心は軽くなるものです。

 

東寺にいる頃、悩んだとき、三浦先生のアドバイスが

 「 嫌なことを抱きかかえようとするから重たい、

   背中に背負ったら軽くなる。」

抱きかかえてしまうから、持てなくなる、

徳川家康の人生訓にも、

 「 重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し 」

ということがあります。

 いま一歩、踏みとどまって、今の現実を受け止めてみると

今まで見ていた世界が一変すると思います。

 

 「 我がものと思えば軽し 傘の雪 」

という歌がありましたが、

嫌と思ってみてしまうとすべてが重たく逃げ出したくなるものですが、

自分のものと思って背負ってみると案外軽いものです。

 

 今週の言葉の、王妃の言葉ですが

  「 心が豊かになって うれしい 」

という表現がとても素晴らしいと思います。

とても実感のこもった言葉に聞こえてきます。

 

 同じ世界でも、嫌と思って見てしまうか、

ここで頑張ろうと心を決めてみるのでは180度違ってくると思います。

 

 今日の 「 トンイ 」 の総集編でも脚本の方の一つ一つに言葉に対する

思い入れも感じることが出来ました。

 素晴らしいドラマをありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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祈り続けて  『 恵楓園 』

2012-06-16 21:45:15 | 住職の活動日記

 昨日、恵楓園、真言宗のお世話人の方がお亡くなりになられました。

お通夜は 「 崇正 」 「 宗良 」 に行っていただきました。

お葬儀は 「 律良 」 と 「 崇正 」 で勤めました。

 生憎の雨にもかかわりませず、多くの方のお参りでした。

お葬儀も終わり、引き続き 「 初七日 」 のお参りも勤めます。

 そして、お納骨です。

 

     

 

 

 今日のお世話人の方のお骨を前にお参りしていました。

その後ろの棚には、たくさんの方々のお骨がお祀りしてあります。

祖父の代から、父へ、そしてわたくし、そして崇正と

四代にわたりお参りし続けてきたことを思います。

不思議にも、とてもありがたい気持ちになりました。

 こうやってここにいるという、

そして、祖父から父とお参りし続けてきたことが、

私から崇正へと受け継がれていく。

 

 しかし、恵楓園も高齢化がすすみ、あと数十年もたたないうちには

だんだんと、忘れ去られていくかもしれません。

 なんとか、この方々をお参りし続けてはいけない、という

使命感のような心が湧き上がってきたのです。

 

 でも、恵楓園は国の機関です。

これからは、宗教行事はなくなっていくかもしれません。

無宗教として献花式のような形になって行くのでしょうか。

 

 ここの納骨堂をお参りして、

帰り際には万感迫るものがありました。

何とか祈り続けていけることを願うばかりです。

 

 

 

 

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本荘9町内防犯灯 『 LED 』 に交換

2012-06-14 21:29:19 | 住職の活動日記

 全国的に照明を  『 LED 』  に変えていこうという、

国の方針で推進していくという方向のようです。

大手家電メーカーも、 『 白熱電球 』  の生産を中止していくということです。

 

ということもあって、  

9日の日に 『 本荘9町内 』 の防犯灯を 『 LED 』  に付け替えました。

この話しも、お向かいの  「 東光石油 」  さん  

新しく、  『 LED事業 』  を展開しているとのお話しを受けて、

町内会の会議で検討して、

ささやかながら、国の方向に従おうということで決定いたしました。

 

   

 

 

従来の蛍光灯、  ( 場所によっては白熱灯、 )  大きさはほぼ同じくらいです。

小さなLEDが4個付いています。

でもその威力は、蛍光灯以上です。

 

    

 

 

右側が蛍光灯、左のほうが 『 LED照明 』 です。

明るさがシャープで、クリアのようです。

白くすきっとした光が周りを照らしています。

今回は6っ箇所の防犯灯を取り替えました。

 

 今日のテレビでは、全国の照明器具が 『 LED  』  に変わったら

原発13基がいらなくなるそうです。

 

 ちりも積もれば山となる

 小さなことからこつこつと

 

このことが広がっていけばいいですね。  

 

 

 

 

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