本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

 『 風信雲書 自天翔臨 … 』

2008-12-31 18:14:44 | 住職の活動日記
 弘法大師空海が比叡山の最澄にあてた手紙の書き出しです。


『 風信雲書 天より翔臨す これを披き、これを閲 ( けみ ) するに

雲霧を掲ぐるが如し 。 』

簡単に訳すると、

 「 おたより、空のかなたから舞い降りてきました。拝見しますと、あたかも

 雲霧を払うがごとく、親しくお目にかかる心地がいたします。 」


 昨日、とても素敵なお手紙を頂きました。


   

 
 封のところには、かわいい黒猫ちゃんのシールがはってあります。

右の 『 ネズミ 』 がお手製でしょうか? 上手に作ってあって

なんと、匂い袋になっています。


 いつも 『 沙羅の苑 』 にお見えになる方で、昨日崇正がお預かりして

帰ってきました。

 頂いた時、ふと 『 風信帖 』 の一節が浮かんできました。


   有り難く 頂戴供養  です  
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自画像

2008-12-31 00:21:32 | 住職の活動日記
   信号待ち!  ふと、横を見ると、

ビルのドアのガラスに自分が映っていました。


   


 『 SDスナップ 』 でデジタル4倍で撮影しました。

画質は良くありませんが、ま~ 自分が運転してるところを自分で撮れた、という

珍しい機会でしたので、

 こんな格好で毎日お参りにいっております。

今日も、あちこちと   40キロばかり走りました。 

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ピースメーカー

2008-12-30 23:27:03 | 住職の活動日記
 私たちの子どもの頃、 『 西部劇 』 がとてもはやっていました。

そのときの、銃の名前が 『 ピースメーカー 』 といって、子供心にわけもわ

からず、かっこいいものの代表みたいに思っていました。


 日本では年末をまじかに控え、テレビ番組とかはいろいろ特集番組を組んでいま

すが、 …

 世界を見てみると、戦争が絶えないようです。

『 イスラエル軍、パレスチナのガザ地区空爆、死者286名 …  』

ということが伝えられてきます。

『 平和 』 『 平和 』 を叫びつつも、世界の各地では戦争が絶えないよう

です。


 日本では年末、テレビをゆっくり見れるということは本当に有り難いことです。


『 ピースメイカー 』 という銃の名前も、よく考えれば変です。

「 平和を作る 」 という武器なのです。

私たちの感覚からすれば、理解しがたいところもあるのではないでしょうか。


 宗教の違いでしょうか?

ある外国の方が言っておられました。

『 仏教を開かれたお釈迦さまの死は本当に静かで安らかです。 』

 ということを聞くと、外国の宗教は激しいものがあるように感じます。

 『 平和 』 ということも、何もせずにそっとしておく、ということではなし

に、勝ち取っていくものだ! という感覚があるようです。

 ですから、西部劇のインディアンをやっつける事によって、平和を勝ち取ってい

くという発想になってくるのでしょう。


 パレスチナ・イスラエルの問題も、お互い平和を勝ち取るための 『 聖戦 』

なのかもしれません。その背景には一言では片付けられない、2000年にも及ぶ

長い歴史の流れがあると思います。


 日本に落とされた 『 原子爆弾 』 それから 『 東京大空襲 』 も

アメリカにとって見れば、 『 ピースメーカー 』 だったのでしょう。

それによって戦争を終結することが出来た。


 今の日本のように、平和を享受し、平和ということすら忘れかけている、

それも問題だと思いますが、

 なにが何でも、 『 聖戦 』 なのだ! 双方が平和を勝ち取るのだ、といっ

て譲らないのも …  

 私ごときが言うべき問題ではないのかもしれませんが、

『 戦争 』 という負の連鎖を続けるより、なんとか 『 対話 』 による

解決はないものかと  …  思うのですが  …
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分別 ( ぶんべつ ) ~ 分別 ( ふんべつ ) !?

2008-12-29 22:22:35 | 住職の活動日記
 昨夜のテレビ、途中から見てしまったのですが、

『 さんま・福澤 ホンマでっか !? ニューススペシャル 』

 ちょうど環境問題のところでした。

いつもの、 『 武田邦彦先生 』 ごみは 『 分別 ( ぶんべつ ) 』 

しない方が環境にいい     大胆な発言です。

 それに対し 『 やくみつる さん 』       この方は

環境問題が取り上げられる前から、 『 ごみの分別 』 には関心があってずっ

と実行されているそうです。


 大きく意見が分かれるところです。

確かに、生ごみも燃やすためにはプラスチックとか紙とかあった方がいい。

『 やくみつる さん 』 自分としてはなにが何でも      

『 ごみの分別 』 は実行する。ということに落ち着きましたが … 。


 その時、何気なく気がついたので、

『 分別 』 という字は、お経の中では 『 分別 ふんべつ 』 と同じ字を

書くのですが、読み方が ( ふんべつ ) と 「 ふ 」 が濁らないので

す。


 『 分別 ( ふんべつ ) する 』 ということは、お経の中では、物事を

微細に分けて、緻密に考えていく、という作業になります。

 人間はなぜ迷うのか、煩悩の構造はどうなっているのか ?  etc


物事を緻密に分析していくという知恵 『 分別智 ( ふんべっち ) 』 は

とても大事なことです。  

この知恵がすべてのことを考えていく、ベースになると思います。

そして、その次に大事になってくるのが 

『 無分別智 ( むふんべっち ) 』 です。

翻訳の仕方では 『 無分別智 』 のことを 『 空 』 とも表現していま

す。

 『 分別 』 の限りを尽くした先に出てくる 『 智慧 』 

実践してみて、 『 自分の思い 』 が砕けて、そこから生まれてくる

『 智慧 』 です。


 ややもすると、ただ実践すれば …  、ということになると、個人主義的な

直感に陥ってしまいます。

 そこには、直感と言うことを厳密に 『 分別していく智慧 』 がとても重要

になってきます。


 話は元に戻りますが、

『 限りある地球の資源 』 ということを考えた時、

『 地球という生命体 』 は、もし人類が滅亡したら、100年足らずで

元の地球に返すことが出来る 『 力 』 を持っているのですから、

『 地球と人類 』 が共存することを、地球から学ばなければ、いけないように

思うのですが  …  


 分別 ( ぶんべつ ) も 分別 ( ふんべつ ) も

そして、地球から頂く 無分別の智慧 が 一番大事になってくるようです。 
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今週の言葉 12/29~H21.1/4

2008-12-29 08:58:31 | 今週の言葉
   一期 一会    いちご いちえ

             その時そのときを大切に


 この言葉も最近ではいろんな場面で日常語として使われるようになりました。

『 会 』 の名前であったり、歌の題名にもなったり、はたまたお弁当の箸袋に

も使われたりしています。

 だんだん、意味も変して、「 一期百会 」 というような言葉も生まれている

ようです。


 先日お参りに行ったお宅で、とてもいいお話をお聞きして、心も通じ合ったよう

な、そのせいでしょうか、外までお見送りに来られました。

 『 失礼します ! 』 

と車に乗り込み、出発したのですが、そこから動こうとされません。

かなり進んで、バックミラーを見ると、まだ立っておられます。

やっと道の角にきました。曲がり際に、こちらも会釈してハンドルを切りました。

 ( たぶん相手の方には見えないでしょう。)

お見送りにこられた方も会釈されているようです。

そして、 『 失礼します 』 と心でつぶやきました。


 ふと、師匠の言葉を思い出し、相手が見えなくまでお見送りする、これが

『 一期一会 』 ということの具体的実践、と言われていました。

本山にいるときも、玄関でお見送りし、門の所で姿が見えなくなるまで、その場に

座ってお見送りしました。よくわかった管長さんは必ず、門の所で振り返り、会釈

をして行かれました。

 
 最近では 『 篤姫 』 のドラマを見て、本当にその当時の方々の出会いと別

れ、『 一期一会 』 ということが伝わってきます。この出会いが最後なのだ!

だから、出会いが、真剣勝負です。このときが最後   

   『 それでは 』

と、覚悟を決めて別れて行かれる。そして、分かれたあとの余韻がなんともいいものです、 

  ( お互い相手の無事を祈り、心の中で密かに念じている )

 それもとてもいいものです。


 今の時代、事実は一期一会なのですが、そのことを感じないように過ごしていま

す。特に携帯ですね。いつもつながっている。

 「 さよなら 」 と言った先から、電話するか、メールをしている。

それもお互いの無事とか確認するにはいいかもしれませんが、

この出会って分かれたという、厳粛な事実が、軽いものになってしまうようです。


 この世の中で起こっている、すべてのことは 『 一期一会 』 です。

このときが最後です。 

だから、一瞬のことでも 『 大切に 』 していきたいと思います。
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あわや一大事か?

2008-12-29 00:02:48 | 住職の活動日記
 不動護摩が始まる寸前、けたたましいサイレンの音、

どうも近くで、音が集まってくるようです。      

 どうも気になり、外へ出てみると、凄い煙が見えます。  


   


 チョット離れているので、気にはなるものの、護摩の時間も迫っているし、

一応写真だけ撮って、お護摩の準備にかかりました。


 夕方母から聞いたところによると、母の知り合いらしく、無人の倉庫からの

ようです。幸い人には何の被害もなく、少し安心いたしました。


 この暮れに、人に事故がなかったことは何よりです。

以前庫裏を建て替えたとき、隣のアパートより出火、

そのとき本当に、火事の怖さを身に滲みて感じました。

物だけで済んだことは、不幸中の幸いだと思います。
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燦然と輝く多宝塔!

2008-12-28 23:34:24 | 住職の活動日記
 昨日、洗っていただいた 『 多宝塔 』 と 『 常花 』 

本堂の中で燦然と輝いています。


   

 
 何気なく撮ったら、ハレーションを起こしています。


 しかし、綺麗になった 『 多宝塔 』 と 『 常花 』 を前にして

今年最後の 『 お護摩 』 を勤めました。

 今年一年の感謝を込めて、そして来年もまたいい年でありますように  

と願いを込めて、焚きました。


 刻々に生きつつある、と同時に、刻々と死につつある事実、

今を生きている!!

 その事実の一瞬を自分なりに、真剣に、また面白おかしく受け止めて

ブログを書くという、習慣が身についたことは自分にとって最高のことと思ってお

ります。


 今日の護摩ご祈祷も力がこもりました。冬というのに全身汗でびっしょりです。

お一人お一人への 『 錫杖加持 』 も一緒に皆様方の無事息災を祈念いたしま

した。

 こちらのほうが、とても有り難い気持になり、感謝の気持で一杯になりました。

今年最後の締めくくりとして、無事にお護摩が焚けたことを感謝いたしておりま

す。



   


 それにしても、どの角度から撮っても、綺麗になりすぎてハレーションをおこし

燦然と輝いている 『 多宝塔 』 です。

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仏具洗い

2008-12-27 22:15:04 | 住職の活動日記
 明日の不動護摩祈願に備えて、崇正と深良、準備にやってきました。

『 多宝塔 』 をはたきを掛けたり、蝋を取ったりと、悪戦苦闘の様子です。

 『 もう少し綺麗にならないだろうか ? 』

 
 以前、お不動さまのお厨子を水洗いしたのを思い出し、

『 水洗いしてみたら  』

 そして、やおら庭に引っ張り出して、先ず薄い家庭用洗剤で汚れを落とします。


     


 ちょうど買ったばかりの噴霧器がありましたので、

なんと、みるみる汚れが洗い流されていきます。


 『 すご~い  』  感動ものです。


   


 新品同様に綺麗になってゆきます。



( ここで、大事な点は濡れた金箔は絶対に手で触らないこと、触ると金箔が剥げ

  てしまします。そのままで、自然乾燥を待つのです。)


 面白いほど汚れが落ちるので、ついでに 『 常花 』 も洗おうということに

なりました。


    


 ほんとうに 『  ピッカピッカやで  』 と

気持がいいくらい洗い汚れが落ちました。


   
    


 崇正・深良に     

明日のお護摩を控えて、スッキリ 綺麗になりました。
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その後の 蓄膿症手術 経過

2008-12-26 23:04:52 | 住職の活動日記
 日に日に良くなっているようです。

鼻呼吸がこれほど気持のいいものかと、体感しています。

 先日も軽くジムへ行ってきました。    

「 鼻から吸って、口から出して 」  当たり前の呼吸ですが、

これが今まで出来なくて、鼻3分・口7分 という呼吸だったようです。

  時速6.5キロで20分歩きます。

結構、息が上がってきますが、 「 スッス  ハッハ 」 と

鼻で吸って・口で吐いて、と、これが出来ると歩くのも気持ちよく歩けます。

鼻からス~ット息が入っていく

こんなにも気持のいいものかと、( なんでもないことかもしれませんが )

息を吸って息を吐く、とても有り難く実感しています。


 『 鳥谷医院の院長先生 』  

    感謝です   


    


 これは食塩水ですが、鼻を洗うカプセルです。

片方の鼻に1本使います。私は鼻を洗うというのは特技があって、上手に洗うので

すよ。しかし、もうこれが最後になりました。

 最初の頃は、洗うと凄いのが出てましたが、今は綺麗なものです。

この鼻を洗うというのも、とても気持のいいものですよ    私的には


   
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今年のお気に入り

2008-12-26 22:52:18 | 住職の活動日記


 私たちは、朝起きてから夜寝るまで、ず~と 『 足袋 』 を履いています。

足に汗をかく私には、この寒い季節は、とても苦手です。

 ところが、何気なく試しに買ったこの写真のグッズ


    


 足袋の下に履くのですが、ものはシルクで出来ています。

実に快適なのです。  

一日履いていても、足はさらっとしています。


 靴下を履いて出る機会もあり、試しにこのグッズを履いていきましたら、

やはり、足がさらっとしていて、気持ちよく過ごせました。


  『 足袋の福生 』 というお坊さん用の通販で求めました。

 今年買った中では一番良かったかな    と思っています。
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