本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ご遠忌法要の法服・納衣、届きました

2009-10-29 09:55:03 | 住職の活動日記
 聖宝理源大師1100年ご遠忌の時着用の衣が届きました。

正式には 『 法服 』 ( ほうぶく ) と 『 納衣 』 ( のうえ )

です。



     


 立派な桐箱に納められて届きました。

 蓋を開けると、



     



 箱の裏には、記念の品であることが記されています。




    


 これが 『 納衣 』 とよばれる、大まかな柄です。

とても色合いもいいと思います。



    



 拡大した柄ですが、上手に 『 五七桐の醍醐紋 』 が織り込んであります。




    


 裏には、ご丁寧に本蔵院の刺繍まで下あります。
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今週の言葉 11/2~11/8 『 一すじに生きたる人の … 』

2009-10-28 23:45:12 | 今週の言葉
  一すじに生きたるひとの尊さ

  一すじに歩みたるひとの美しさ

  われもまた

  一すじに生きん

  一すじに歩まん


                     坂村真民詩集から



 この週は用事で留守にします。それで、ちょっと早めに言葉だけは

書きますが、その内容については、

 今一すじに歩もうとしている 『 崇正 』 に

宿題として、コメントを書いてもらおうと思います。

 その週に入った頃にお願いします。  


 しばらくは書けませんが、??

   もしかしたら    できるかも ?


 その間は 『 崇正のブログ 』 を読んでください。
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秋 ! 酣 ( たけなわ ) !

2009-10-28 23:12:55 | 住職の活動日記
 「 たけなわ 」 という字も、『 酣 』 こんな漢字なのですね。

最近は、あまり使われなくなった言葉ではないでしょうか。


 今日はとても嬉しいことがありました。

用事でご近所へ言った際に、柿を千切っておられました。

とても形のよい柿でしたので、 

 「 一ついただけませんか ? 」

 「 いいですよ、どうぞ 」

 「 ありがとうございます。早速お不動さまにお供えします。 」

と頂いてきました。



     


 
 一枝は 「 修行大師さま 」 にお供えしました。

枝つきでしたので、柿だけお供えするのも、もったいないような、

そこで、花瓶を出して、枝のまま、枝ぶりよくお供えしました。



    



 こちらはお不動さまへお供えしました。

もぎたての感じがいいでしょう。

些細なことですが、朝から、なにかしら    な一日になりそうです。


 そして、10月のお不動さまは、祖父の代からお参りをさせていただいている

お宅の 『 荒神さま 』 のお参りに行きました。




      



 秋の収穫に感謝してのことでしょうか ?

秋にはあちこちで、その土地の神様や 『 荒神さま 』 と親しまれている

仏さまへのお参りが続きます。




     



 ここのお宅も改築されたのですが、塀だけは昔のままで、

その面影をとどめています。


 昼からは毎月のお不動さまでした。

お参りの方も多く、護摩木もたくさんで、肌寒くなったとはいえ、

真夏のように汗が噴出してきました。

 やはり、護摩、といえば汗はつきものです。

汗びっしょりになって焚くところに お護摩 の有り難さもあるようです。



    
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彼岸花の種 ?

2009-10-27 21:54:38 | 住職の活動日記
 昨日は少し雨を頂きました。  

一雨ごとに寒くなっていくことでしょう。

朝夕は肌寒さを増してきましたが、熊本の日中はまだ日差しもきつく

窓を開けるか、軽くクーラーが欲しいところです。

 でも、スマート君にとっては最適の季節です。

窓は全開、秋の風を感じながら走るのはとても気持ちのいいものです。


 正直なもので、生き物たちにとっては恵みの雨です。



     


 あちらこちらから。にょきにょきと小さな芽を出してきています。

 ここのところは水仙だと思います。



     



 土の中で、じっと水を待っていたのでしょう。

少しの水のいのちを頂いて、『 はたらきさま 』 がうごめきだしたのです。

秋には秋の、春には春の、四季折々にいのちの輝きを見せてくれます。

 私たちもその中に生かされているのですが、

 そんなことは考えている暇もないほど、我が物顔に、

 忙しい忙しいといって動き回っています。


 また、面白いものを見つけました ?



     



 『 彼岸花 』 の花のあとに実のようなものをつけています。

触ると結構硬いのです。その実の先には花の萎れたあとが見えます。

 ほかの彼岸花にはこのような実のようなものは出来ていません。

見守っていきたいと思います。

  実になっていけば面白いのですが  


 冬から春に向けて花を咲かせる植物は多いのですが、

これから冬に向かって花を咲かせていく、植物たちもいます。

 彼岸花も私たちにとっては花だけが美しく感じるのですが、

彼岸花のはたらきにとっては、葉っぱの方が大事なのかもしれません。


 これから庭は 『 山茶花 』 ( さざんか ) の花で一杯になります。

するとその蜜を求めて 『 めじろ 』 たちがやってきます。

 たまに運悪く 『 銀太 』 に捕まる仔もいるのです。 


 なんてことはない、小さな庭ですがよくよく見ると、

結構、楽しめるのですよ。  

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人間の霊性

2009-10-26 23:02:16 | 住職の活動日記
 今日は、朝6時から夜9時まで、ほとんどお経を唱えていたようです。

さすがに、先ほどまで睡魔に襲われていました。

 お風呂の中で、すこし、うとうと


 しかし、今日はとても心に残った出会いが合ったのです。

よその国から日本にお嫁にこられた方なのですが、

お話していくうちに、私たちが忘れてしまった

『 人間としての霊性 』 を感じるような方でした。

 本来、私たちもずっと昔は持っていたのだろうと、

そういう思いを感じさせられたのです。

 その方にお会いできただけで、今日の疲れが飛んでいきました。


 お参りも終わって、ふと新聞のテレビ欄に目が行きました。


   『 おバカ最新マル秘 … 』 とか

   『 今夜だけ超マル秘映像 新ゴロクミ … 』 などなど

 
 が目にとまります。見れば見たでそれなりにとても面白いと思います。

 そして、まじめな番組もたくさんあるとは思いますが、


今日のような、人間の本来的な霊性を感じさせるような

美しい魂を持った人に出会った後ですと、

テレビの番組が少し変に見えてきました。


 今の私たちは知らず知らずのうちに、大切なものを忘れてしまったというか

なくしていっているような気がします。


 あのザビエルをして、

『 福音を伝えてくれのは日本人をおいて他にない 』 

といわしめた、私たちなのですが

大切なものを少しずつ、置き忘れてきているのではないでしょうか ???
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金属疲労 ??

2009-10-26 18:37:52 | 住職の活動日記
 車の中で 『 バッキ !! 』 という音と共に



      


 壊れてしまいました。

まさかこんなものが壊れるとは思ってもみませんでした。

 信号待ちの時、暇なので、両手で押したり、握ったりしていました。

壊れるほどやったからといって、別に筋肉がついたわけでもありません。


 ここのところ、立て続けに道具が壊れていきます。

ネットで買った、腹筋を鍛えるという、名前はわかりませんが

四つん這いになって、ころころと押すという代物です。

その中に入っているゼンマイのようなバネも、物凄い音と共に

ちぎれてしまいました。



 何かしてないと気が済まないたちなのです。

  どこからか 『 無駄な努力 ! 』 と一笑されていますが、



    



 一緒にいた 「 アンパンマンさん 」 にも笑われているようです。

この道具名前もわかりませんが、いつも遊んでいただきありがとうございました。


     ナムナム    チ~ン

     おつかれさまでした。  
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今週の言葉 10/26~11/1 『 熱き心と… 』

2009-10-25 18:43:05 | 今週の言葉
  「  熱き心と 冷たい頭を もつこと 」  が大切である。

                                         緒方 貞子



 海外のメディアは尊敬と親しみを込めて、彼女のことを

「 小さな巨人 」と呼んでいました。  

 『 緒方貞子さん 』 は63歳で第八代国連難民高等弁務官に就任されました。

そして、一躍世界の注目を浴びたのは 『 クルド難民 』 の救済でした。

 在任した10年間、常に現場に赴き、直接難民の声に耳を傾け、

時には、150センチの小さな体に15キロの防弾チョッキを身につけ、

紛争地帯を訪れました。

 彼女を突き動かしめたのが 『 熱き心と冷たい頭 』 という信念ではなかったかと思います。


 仏さまの具体的な働きは 『 智慧と慈悲 』 です。

それは 『 温かき慈悲と冷徹なる智慧 』 ということになると思います。

「 智慧と慈悲 」 と二つあるのではなく、

表裏一体、どちらが欠けても成り立ちません。

 物事を冷徹に見抜く智慧があってこそ、温かき慈悲の行いが出てくるのです。


この言葉 『 温かき心と冷徹な智慧 』 ということは

これから21世紀の課題になる言葉だと思います。

 環境問題にしても 『 智慧と慈悲 』 ということがなかったら

解決できないと思います。

 相反するようなことが同時に成り立つ。

一見すると矛盾しているような問題ですが、事実は矛盾していない。

そういう解決があると思います。


 このことはたぶん多くの方が感動された言葉として有名です。

イギリスの経済学者で 『 アルフレッド・マーシャル 』 という方が

1885年、ケンブリッジ大学の経済学教授に就任された時の講演で、


  『 Cool Head and Warm Heart 』


  「 経済学者は冷静な頭脳と暖かき心を持たねばならない 」


と、おっしゃっておられます。

 すでに100年以上も前に言われた言葉が現に今、今日的課題になっている

ということは、不思議というかもうすでに現代の状況を暗示しておられたのか

わかりませんが、 …  ?


 仏教でも、菩薩の精神は 『 智慧と慈悲 』 という言葉で表現しています。

それは

 「 限りなき愛 それは 静かなる智慧 」

と言い換えてもいいのではないでしょうか。


 いずれにしても、洋の東西を問わず、

『 他のために 』 『 For Others 』

その精神は同じなのでしょう。


 身をもってそのことを実践された 『 緒方貞子さん 』 は

世界中から、尊敬と親しみを込めて 『 小さな巨人 』 と呼ばれたのは

まさに、そのとおりの生き方だったからなのでしょう。
 
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法螺貝に感動されました!!

2009-10-25 16:16:31 | 住職の活動日記
 10月は 『 第一観光 』 より

『 九州88ヶ所霊場参拝 』 のバスツアーがでております。

今が 『 熊本県 』 ということでしょうか、

一週間おきぐらいにお参りにおみえになります。

今回は、もう大分回っておられる様子で、お経の声も揃っていました。

 今日はたまたま息子もいて手伝ってくれました。


 息子がいるときは、いつも 『 法螺貝 』 の音色を聴いていただきます。

今日の方は偉く感動されて、

  是非! 是非!  記念写真を、と所望されて




     



 ご覧のような、法螺貝を抱えてのツーショットになりました。

法螺貝の紐を首から掛けて、持ち方も教わり、

 『 プチ山伏姿 』 の出来上がりということになりました。


 信仰は 『 感動 』 が出発です。

何事であれ、感動されたということはとても素晴らしいことです。

お参りされたところ所で何がしかの感動を頂いてください。


    満願成就  !  お祈りいたしております。
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『 自画像 』

2009-10-24 22:47:24 | 住職の活動日記
 いまさらでもないのですが、

今日、面白い自画像を頂きました。

 お母さまの三回忌でおみえになりました。

そのときも、気にはなっていたのです。

あの大きな筒はなんなのだろう ???

 …   …

 お勤めも終わり、いろいろなお話のなか、

  「 よかったら  どうぞ 」

 と頂いたのです。   開けてみて、  



      



 私の写真なのですが ??

よく見ると、というか近くで見る分には

これまた、驚きで



     



 その点のひとコマひとコマは、私のブログの写真集なのです。

普通は、写真といっても拡大していくと、小さな点の集まりです。

私の中に、私がいる  

私のブログの写真集を点と見立てて、その集まりで

  私自身を表現してる。

私の思いでのひとコマひとコマが私自身を作り上げている。


 考え直して見ると、これまた実に不思議な写真です。

仏教では 『 無我 』 ということをいいます。

  「 自分と思っている自分というものはないのだ !! 」

といいます。

  自分とは記憶のひとコマひとコマが自分を作り上げているのです。

この写真のように、



 たとえば、

  「 あいつは憎い奴だ ! 」

といっても、憎いと思っている、「 あいつ 」 は今ここにはいないのです。

過去の記憶の 「 あいつ 」 に、腹を立てたりしているのでしょう。

 不思議な話です。


 過去のひとコマが蓄積されて、今の自分を作り上げている。

今日、頂いた 写真でも 『 何コマ 』 の出来事が集まって

この一枚の写真を作り上げているのでしょう。


 見れば見るほど、不思議な感覚に、思いをいたしておりました。


   こんな大変な写真を作っていただき 感謝 です。  

   また、いつもブログを頂きまして    です。

       ありがとうございます。   
 
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『 ロゴス 』 に聞け !

2009-10-24 10:29:11 | 住職の活動日記
 「 ロゴスに聞け 」 ということも、よくよく理解していっているわけ

ではないのですが、本を読んでるうち、その中から感覚的・感動的に

心に響いた言葉なのです。

 学問的にどうこうということではないのです。


 今朝から 「 二人聞法会 」 です。

息子の熱烈な呼びかけ、というか激励もあり、始めることにしました。

だからどちらが先生で、生徒というわけでもありません。

 毎月の聞法会は京都から先生をお招きして、きちんとした教えを聞くのですが、

私たちの場合は、輪読会のようなものです。

 弘法大師の 『 十住心論 』 にならって 華厳経の中の

『 十地経 』 を読んでいくことにしました。


 今日も読んでいく中で、お互い疑問点や頷くところを、確認していくという作業です。

 
 私たちは、心の構造として、自分自身の中に静かに頷ける 『 眼 』 を

もっているのです。

 だから、自分が問いを発して、自分が頷くことを求めていくのです。

ということは、

 「 自分が自分に聞いていくのですが、微妙に違っていて、

   自分の中に眠っている 『 ロゴス 』 に聞いていくのだ 」

と、そういう感じなのです。

 「 自分が自分に聴いていくということは間違いないことですが、

   今のままの、煩悩の延長線上の自分ではなく、

   自分を否定してくれるような自分、自分自身の本来性

   そういうことに聴いていくということで、

   わからない言葉ではありますが、」

『 ロゴスに聞け !! 』

 と、こういったわけであります。

約30巻ほどあります。終わらないかもしれません。

聞いていくという道程が大事なことではないかと、確信しています。

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