本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

お不動さまと桜島大根

2011-02-28 22:42:52 | 住職の活動日記
 2月は28日で終わりです。

いつもの月とほんの2~3日しか違わないのですが、

29,30とあるのとでは気持ちの上で大きく違います。

 もう、明日からは3月です。

『 お彼岸 』 の準備も進めていかなくては、 …

考えようによっては、サッと切り替えるにはこの方がいいのかもしれません。


 2月のお不動さま、朝から生憎の    

でも、昼を過ぎる頃からは雨も上がり、

ご遠路、天草の本渡よりも車でお見えになりました。


 身体の中は 「 夏の格好 」 ですが、暖かかったせいか

全身汗    で、気持ちのよい 「 お護摩 」 となりました。


 お接待は、先日鹿児島の 「 吉岡農園 ? 」 吉岡先生がお作りになった

「 桜島大根と厚揚げ 」 の炊き合わせでした。

とても美味しく頂戴しました。  

何かと、ばたばたしていまして、いつもですと

何でも撮りまくっていますのに、この時は、残念ながら

「 お赤飯と桜島大根の炊き合わせ 」 の写真を撮り損ねてしまいました。


 本日は足下も悪く、お出かけにくいと思いましたが、

たくさんのお参りありがとうございました。






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今週の言葉 2/28~3/6 「 国宝とは何物ぞ。…

2011-02-27 21:13:59 | 今週の言葉
     国宝とは何物ぞ。

      宝とは道心なり。

       道心有るの人を名けて国宝となす。



     故に古人の言く 『 径寸十枚、是れ国宝に非ず。

     一隅を照らす。此れ則ち国宝なり 』 と、



 この言葉はよくご存じの 「 伝教大師 最澄 」 が 

『 山家学生式 』 ( さんげがくしょうしき ) で述べられている言葉です。

 平安時代は 「 最澄 」 のこの言葉と、 「 弘法大師 空海 」 が

『 種芸種智院式序 』 で述べられている、

「 物の興廃は必ず人による  人の消沈は定めて道にあり 」 という

この精神がこの時代を貫いていて、人々の心の支えになったのです。


 先日は 「 小さな国宝 」 を見て参りました。

「 西京極幼稚園の保育発表会 」 です。

ここで、一生懸命お遊戯をしている園児さん方を見ていますと、

これが本当の 「 国の宝 」 なのだと思いました。


 三浦先生の信念は、

  『 国宝とは物でなく、人なんだ。

    世のため人のためになるような、

    人を先にして、自分のことを後にするような人

    そういう菩薩をつくる。』

 この精神が 「 西京極幼稚園 」 を生み、 「 洛南高校 」 そして

「 洛南高校附属中学 」 を生み出したのです。

         …


 園児さん方を見ていますと、おもしろいものです。

今はやりの 『 AKB48 』 の曲も上手に踊られるのですが、

結構、 『 黒田武士 』 とか 『 安宅の松風 』 そして

長編浪曲 『 勝海舟 』 なども、とても役にはまって、

そのものになりきって、目つきまでが大人っぽく見えるほど、

真剣に踊られるのです。


 「 わからないけど    わかる    」


 そのような感じを受けました。

たぶん 「 安宅の松風 」 のストーリーとかは理解していないと思います。

しかし、日本人としての血として受け止めるものを感じ取っているのでしょう。

「 弁慶 」 を演じる子どもは弁慶になりきっているのです。

 そして、見ているお祖父さんお祖母さんの涙を誘っている。

この光景を見ましても、

子どもには 「 理解 」 させるよりも、心の底に響くものを

ストンと落とし込んだ方がいいのだと思いました。

 子どもの時には 「 知育 」 ということも大事なのことなのですが、

それ以上に、

一緒に協力してものごとをやる、協力してやったことが嬉しい、そして、

一生懸命やれたことに喜びを感じる、

そういう感受性を植えつけることもとても大切ではないかと、思いました。


 傍から見れば、わざわざ 「 幼稚園の保育発表会 」 を見に行くなんて、

と思われるかもしれませんが、

私の目からは、 「 三浦先生 」 が残された 

『 小さな、国のお宝 』 が着実に育っている、というふうに見えるのです。





        と、最近しきりに考えます。

 今なにが一番欠けているか、

これからの時代を背負っていく 『 人間像 』 が無くなっているということではないかとも思います。

 今の時代こそ、平安の先人たちが残された言葉に耳を傾け、

その 『 人間像の姿 』 を

温ねてみることも大切なのではないかとも思います。







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平成22年度西京極幼稚園保育発表会

2011-02-26 22:25:03 | 住職の活動日記
 行って参りました。

どの演技もすばらしかったです。


 「 じゅうぶんな練習が出来なくて … !! 」


と、先生が先手を打つかのようにおっしゃってましたが、

なかなか見事な演技でしたよ。

例年より1週間ほど早い発表会だったようです。

この1週間の差はとても大きい、ということなのですが、

今年の印象は、園児さん方がとてもリズムによく乗っておられたようです。


 年少組から年中組そして、年長さんと3年もたてばこうも表現力が変わってくるのかと

驚かされるばかりです。

 年少さんは動いているだけで可愛いのですが、

その園児さんを横一列に並べたり、前後に移動したりと

それだけでも大変と思いますが、ちゃんと演技を覚えておられるのは

驚きです。

 ( 実は 私も、母にならって 『 大師音頭 』 とか踊るのですが

   なかなか覚えません。

   それから思うと、あれだけ複雑な演技を覚えられるものと

   感心いたします。 )


 三浦先生の言葉を思い出しました。

 「 日々の朝礼でのお集まり、部屋から行儀よく並んで講堂に入り

   整列して、お座りをして、御仏さまへの参仏。

   この何でもないことが、保育発表会のベースになっているのですよ。 」


 当たり前のような、毎日の積み重ねが、身体に染み込み、それが保育発表会の

演技につながっていく、

教育の基本を見るような思いがいたします。


 可愛くもあり、おかしくもあり、涙がこみ上げてくる場面もありと、

園児さんたちの一生懸命の姿が美しいのです。

 この小さい時期に、一生懸命やれることを体感できるということは

とてもすばらしいことで、一生の宝になるのではないでしょうか。



 本当は、写真もたくさん撮りました、 が

個人情報ということもあり、顔が出てる写真は載せることが出来ませんが、

どこが凄いかという、写真を  …




     



 この足先が踊っているのです。

足先までもが神経が行き渡っていて、踊れるということは

その全体の踊りがいかに立派かということは想像がつくのではないでしょうか。

園児さんたちの足の動き見ているだけも、いかにリズムに乗って

そのものになりきって踊っておられるが窺い知ることが出来るでしょう。





    



 そしてもう一枚、

これは、最後の 『 勝海舟 』 の踊りです。

それを見てる園児さんが、それを見ながら下で踊っておられる、

この様子を見ても、西京極幼稚園の保育発表会を全員で楽しんでおられる様子を

垣間見ることが出来るのではないでしょうか。


 今日は本当にすばらしい一日をありがとうございました。

新幹線の都合もあり、早々にお別れしたのは少し残念でした、

そのあとの、お話もゆっくりとしたかったのです。


 また、お邪魔します。








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新幹線の中より

2011-02-25 17:49:18 | 住職の活動日記
 「 岡山駅 」 ナウ !

電波の状態は意外に悪い、トンネルでは途切れるし、

その電波のつながっているときを利用して     してみます。




       




 熊本駅から見る 「 九州新幹線 」 の駅舎です。

もう急ピッチで工事が進んでいます。




      
      





 今の熊本駅プラットホームはよく見ると、とても古い面影を残しています。

この柱、作られた当初の面影を残しているようです。


  なんとも電波の状態が悪い  ので   



「 この柱、ずいぶんと古いですよね。!! 」 といいつつ、   です。






   

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いざ !  西京極幼稚園保育発表会へ

2011-02-25 13:33:01 | 住職の活動日記
 午後の便で、京都へ向かいます。

明日は 「 西京極幼稚園 」 の 『 保育発表会 』 です。


 たのしみ  にしています。


先日、ご案内状と 「 プログラム 」 が届きました。





     



 手作りのプログラムですが、中身の濃いさに驚きます。

先日も、幼稚園のお子さんを持っておられる方が見えられましたので、

このプログラムを見せておいたら、その数の多さにびっくりしておられました。


 「 どうやってこれだけの数をこなされるのですか ?? 」





    




 そうですよね !!

全部で、59もの曲目を演じられるのです。


 先生方、園児さん、保護者の方、裏方さん、みなさんの協力のたまものです。


今年は、 「 三浦先生 」 が亡くなられてから、最初の保育発表会です。

先生方も頑張っておられることと思います。


 だからこそ、その姿に接するのも楽しみの一つです。

そして、影ながら応援しています。


 精一杯        して、

たのしみに見させていただきます。


 いざ    出発です。   








 





    
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熊本は春 !  20度を超えました。

2011-02-24 22:45:01 | 住職の活動日記
 昨日に引き続き、今日も20度を超えました。

4月上旬の陽気だそうです。

 今年の冬はことのほか寒さが厳しく、春が来るのを心待ちにしていました。

あちこちで、梅の開花が楽しめます。

『 菩提樹苑 』 でも 「 紅梅 」 が見事に咲き誇っていました。


 本蔵院の 「 梅 」 は古木で、しかも移植したこともあり、

どうも元気がありません。

 ちらほらと花を付けました。




    



 木も弱ると、虫も付きやすく、カイガラムシの被害にも泣きました。

数は少ないものの、小さな真っ白い花を元気いっぱい咲かせています。


 そして、いつもこぼれんばかりに花を付けてくれる

「 さざんか 」 結構注意していたのですが、

気がついた時には 「 とげとげ虫 」 緑の刺されると痛いあの虫です、

その虫にやられてしまいました。

 こちらも、花はちらほらです。

全体を代表して、見事な花だけ  




    



 数少ない中の、とても綺麗に咲いた花です。




    



 開きはじめの花もいいものです。


考えようによっては、花が少なかったということは

「 虫さん 」 には、食べ放題の最高に幸せな年だったのでしょう。




    




 まだこれから、咲こうとしている蕾も準備を整えていました。


それから、 「 あじさい 」 も新芽が出始めました。





    



 この時期になると、いのちのたくましさ、いのちの連続を感じます。

寒い冬を耐え抜いて、根っこの部分ではちゃんと春の準備を整えていたのです。



 池の金魚たちも元気に冬をのり越えたようです。

動きが鈍かった金魚たちも、今日は水辺をたたいて

「 元気ですよ !! 」 というように

パシャパシャと勢いよくご飯を食べていました。

その中に、1センチほどの 「 赤ちゃん金魚 」 もいました。

元気に寒さを耐え抜いたようです。

 小さないのちに  バンザイ です。  








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「 吉岡農園 ? 」 よりの贈り物

2011-02-23 22:57:10 | 住職の活動日記
 長いお付き合いです。

京都の時から、かれこれ30年ほどでしょうか ?

今年もお参りに寄せていただきました。




 
     




 「 今年も準備しておきました。 」

と、「 桜島大根 」 と 「 聖護院大根 」 を頂きました。

写真右側が 「 桜島大根 」 左の方が 「 聖護院 」 です。




    



 葉の形が違います。

この葉っぱが 「 桜島大根 」 です。

 自分の庭に無農薬で作っておられるのでしょう、とても美味なるかなです。

病院の先生なのですが、合間合間を見て作っておられます。

そのこと自体 

「 恐れ入ります ! 」  と、頭が下がります。


 この日は天気もよく、車の中は暑いほどでした。

でも、部屋の中はそこそこ少しの肌寒さを感じます。



    




 「 暖炉 」 に火を入れていただきました。

炎を見ているだけで、芯から温まってくるような、

心安らぐ思いをいたします。

 『 炎 』 というものは不思議な魅力を持っています。

「 護摩の炎 」 もそうですが、

人間の心の深い部分に訴えてくるものがあるようです。


 庭には 「 芝桜 」 が “ もう咲きますよ ” と

言っているように、元気な葉っぱを茂らせています。




    



 手入れの行き届いた庭は先生の心の優しさを感じます。




    



 寒さを除けるために、一つずつ藁でくるんでありました。


( 今年はことのほか寒さも厳しく、私は数本の草木を枯らしてしまいました。

  ちょっとした油断がいけなかったのです。    )



 こちらの先生、

京都にいらっしゃる時は 「 三浦先生 」 の主治医でもありました。

今は、勤務医をされながら、自然を愛し、お野菜を作り、

庭木の手入れもされていらっしゃるのです。

 本当に、心の優しい先生です。


頂戴しました 「 桜島大根 」  「 聖護院大根 」 

お不動さまにお供えして、有り難く楽しみに頂戴いたします。

    
     








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醍醐寺 『 五大力さん 仁王会 』

2011-02-23 15:51:47 | 住職の活動日記
 今日2月23日は 「 醍醐寺 」  『 五大力尊仁王会 』 です。

大きな 『 お鏡さん 』 を抱える 「 力自慢 」 でも有名です。

この日にご祈祷されたお札さんは 「 盗難除け 」 としても有名で、

京都の各家庭には玄関先によくお祀りしてあります。


 去る2月15日は 「 五大力尊仁王会前行 」 の開闢の日でした。

当院の研修旅行では職員全員参拝させてもらいました。





     




 醍醐寺の金堂で法要は勤められます。

みなさんには初めての経験で、じっと座ってお経を聞くのも辛かったかもしれません。

お坊さま方と参拝する人のあいだには 『 壁代 』 ( かべしろ ) といって

麻の布で出来たカーテンのようなもので仕切られています。

 その一枚の布越しに、中のお経の声に耳を澄ませるのです。

お経もクライマックスにさしかかった頃、その壁代がたくし上げられます。





    


 ( 堂内はもちろん撮影禁止なので、遠くよりズームをきかせて )



 『 ノウボウバギャバトウ・ウシュニシャオンロロソボロ ~  …  』  

と、力のこもった独特のリズムで真言が唱えられます。

普通、聞くお経とは全く違った強弱のある激しい口調の読み方です。

 堂内のお坊さま方はちょっと身体を揺するような、

身体の中から絞り出すように、真言を繰り返されています。

 護摩壇も五つあります。

「 五大力 」 それぞれの仏さまに護摩壇が整えられています。

とても見応えのある迫力あるものです。

 参拝者全員に 「 五本の小さな護摩木 」 が渡され、

僧侶に導かれながら、五つの護摩壇に一本ずつ、

自分自身の手で炉の中に入れていき、

手を合わせて祈念します。

 自分の手で直接、護摩の火の中に護摩木を入れるというのは

とてもいいお参りの仕方だと思います。

 僧侶の方とお参りの方の距離感が近くなったような有り難い感じがします。


今日はまた、大勢の参拝の方で賑わいを見せていることでしょう。


 『 醍醐寺のホームページ 』 も是非ご覧ください。

 その様子が詳しくわかると思います。






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密かなる力を秘めながら

2011-02-22 22:52:54 | 住職の活動日記
 ここ数日、 「 スマート君 」 遠出で活躍しています。

人吉に続き、昨日は鹿児島までお参りに出かけました。

きわめて、おとなしく走るのですが、底力があるものを感じます。

たぶん、車が好きな人が操ると、もっときびきびと思うがままに走るのでしょう。

 でも、おとなしく走っても、気持ちよく退屈しないものです。





     



 「 えびの高原のサービスエリア 」 天気もよく、一息入れるために

ループ橋を眺めていました。

 昔はあのループ橋を越えて宮・鹿児島に入ったものです。

当時としては、このループ橋自体が画期的なものでした。



   
    



 すると横にスーット大きな車が止まりました。

なんと 「 ジャガー 」 です。それも高そうな ??

スマート君の倍ほど、それ以上かもしれません。

 ということで、  内緒でツーショットの記念写真を撮りました。

さすが、いい車はいいですね。





    




 「 ジャガーさん 」 輝いています。


でも、スマート君も、人吉・鹿児島と連続長距離を走りましたが、

なかなかのもです。

 小さいながらも、コーナーを駆け抜けていく感じは抜群のものです。

衣着てなかったら、もうちょっと操ってみたいような  …  ??

でもでも、いけません !!

秘めた力は密かに隠し持っている方が面白いのです。


 どうぞ安全運転でよろしくお願いします。     










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「 おだいしさま 」 「 おたいしさま 」 

2011-02-21 22:40:32 | 住職の活動日記
 今日 『 21日 』 は弘法大師の月命日です。

「 お大師さま 」 として慕われて、この日には

真言宗の各お寺さんでは 『 御影供 』 のお参りが行われます。

 京都だけかと思いますが、 「 おだいしさま 」 と呼ばずに

『 弘法さん 』 と呼ばれています。


 しかし、「 弘法さん 」 という方が正確かもしれません。

  ( 私には 「 弘法さん 」 というほうがとても身近に感じるのです )


正式には 「 お大師さま 」 とは 『 弘法大師 』 だけではなく、

親鸞聖人は 『 見真大師 』 最澄さんは 『 傳行大師 』 と

それぞれのお祖師さまはみなさん 「 大師号 」 を持っておられます。


 昔から 「 大師は弘法にとられ、太閤は秀吉のとられた 」

というようなことを言います。




 
     




 おもしろ看板です。 ( ここだけみると )


大阪の 『 四天王寺 』 で見かけた看板です。

四天王寺では 『 弘法大師 』 も 『 聖徳太子 』 もお祀りされています。




    



 ( 四天王寺は歴史も深く、いろいろな要素があるのでしょう。

   門は鳥居になっていました。

   不思議な感じがしました。)



21日が 「 おだいしさま 」 弘法大師の縁日で、

22日が 「 おたいしさま 」 聖徳太子の縁日に当たります。



 今日も静かにお参りしていますと、

頭に浮かんでくる 『 弘法大師 』 のお顔は、東寺の御影堂の

「 お大師さま 」 のお顔です。

 約、10年あまり、毎日お大師さまへ朝のお給仕をしていました。

「 粥膳 」 を出し、次に

「 本膳 」 「 二の膳 」 を出して

最後に 「 玉露のお茶 」 をお出しします。

 今思えば、もったいないような、有り難いことです。




   

 ここが御影堂南側です。みなさんの目線の先あたりに、「 秘仏の不動明王さま 」

がいらっしゃいます。  




  『 御影堂の南面 』 には、秘仏のお不動さまがお祀りされて、

南面が寝殿造りでも古いところで、蔀戸も内側に開きます。

ここが、弘法大師がご住房とされていたところで、

後になって、北側の今お参りしている部分が継ぎ足された格好になっています。

この南面では、弘法大師以来 「 不断護摩 」 として、毎日護摩の修法が

勤められています。


 「 ここで毎朝護摩を焚いていたのですよ !! 」  と話ながら、


 「 文化部長の三浦文良さん 」 より、

直々ご説明いただいたのですが、また違った角度から見る

仏像やお寺の姿に、職員一同とても感動していたようです。 



 東寺でも21日の 『 弘法さん 』 が終わると、ホット一段落です。


当院では 「 28日 のお不動さま 」 がメインです。

今月は28日でおしまいですので、何かとせわしく感じるものです。



       
         











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