本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

リース・花輪・華鬘

2018-12-21 20:21:47 | フラワー

別に、クリスマスを祝うというわけ

ではないのですが

 

 

玄関にリースが掛けられました。

先日のフラワーアレンジの忘年会で

ビンゴーが当り、

商品として頂いたということです。

しかし、

雰囲気としては時期も重なり

クリスマスムードのようです。

 

リースということも

英語ではwreathと書きます。

ものを借りるリースは

leaseとなります。

私には発音の区別は分かりません。

 

リースということも歴史は古く

古代ローマ時代からあったようで

女性には花の輪をあげ

男性には頭にかぶる葉の輪を

勝者に与えた月桂樹の輪・冠

というものだったようです。

 

 

今ではもっぱら、クリスマスの

飾りのようになっています。

そして、花と葉を上手に組み合わせて

ひとつのデコレーションにする

というものです。

 

そういえば、

外国の方が墓参の時とかには

大きな花の輪を供えておられます

生け花ということも古い歴史が

ありますが

花を輪のようにして供える

ということも古い歴史があるようです

 

たとえば、

仏教でも華鬘(けまん)といって

もともとは生花を輪にして

供えたのですが

後には、

金属や木製で作り彩色して

本堂とか仏前の荘厳具として

生花の代わりにしたのです

珍しいものでは

皮で作った華鬘もあり

牛皮華鬘(ごひけまん)という

国宝になっているものもあります。

 

今はどうでしょうか

地域によっても違いがありますが

お葬式に時に大きな花輪

輪っかに造花を刺して花輪にして

その下には供えた施主の名前を書く

というものです。

晴れのものでは

パチンコ店の開店祝いとかに

あげたものもあるようです。

 

 

ですからリースということも

違いはあれど

いろいろな形で作られてきた

ということです。

 

そういうと

ハワイとかに行った時

首にかけてもらうレイも

花輪・リースの変化したものでしょう

最高のおもてなしという

意味があるのではないでしょうか

 

ネアンデルタール人でしたか

発掘した遺体のそばから

花の花粉が見つかった

それが死者に対して供えたという

信仰心の芽生えではないかと

そういうことを聞きました。

 

そういうことから

日本では花を生けるという

仏前荘厳の一つとして

発展していろいろの花の流派が

生れてきたのでしょう。

 

洋の東西を問わず

花輪・華鬘・リースということは

その場を荘厳する道具として

古くから用いられてきたようです

 

 

その下では

アイビーが美しく紫色に紅葉して

その伸びた葉は

自然のリースを作りだして

いるようです。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする