本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

負けんばい熊本!!

2016-04-30 20:52:27 | 住職の活動日記

熊本の中心街「新市街」

 

 

『負けんばい熊本』の心意気が

いたるところの張り出してあります。

 

 

当院の檀家さん「電気館」

熊本で一番老舗の映画館なのですが

やはり、中の被害があったのでしょう

今は閉館中のようです。

 

 

新市街もだんだんお店も開店し

少しずつ活気を取り戻している様子、

 

当院より15分も歩けば「熊本城」

 

 

城内へは立ち入り禁止、

 

 

目の届く範囲で見てみると

「熊本城」と彫った大きな石碑

 

 

やはり土台が回っているようです。

その下に目をやると

 

 

その石碑を支えている石垣は

緩んできているようで

この石垣もそのままというわけには

いかないようです。

 

 

遠くに石垣の崩落がみえます。

 

 

この近くで見るところでも

根こそぎ石垣が流れ落ちている

たぶんこの奥の櫓が

一本の石垣の列でかろうじて

建っている「飯田丸」があるのでしょう。

 

 

坪井川、静かな流れです。

加藤清正が自然の地形を利用して

この川を掘りに用いたのです。

 

この先に

 

 

重要文化財にもなっている

「熊本城の長塀」です。

この塀も半分ほどは倒れています。

 

 

しかし、実際、加藤清正の時代の

「宇土櫓」はどうもなかったようです。

 

 

加藤清正公、熊本城を背に

静かに熊本市内を見守っておられます。

 

 

ちょうど、長塀の向かい側

坪井川を挟んで、熊本市役所

災害支援の中心になっています。

 

熊本交通センターも

 

 

すっかり様変わりして

新しい交通センターが作られて

いるのでしょう。

 

そこに、

 

 

ボランティアの受け入れセンターが

作られ、たくさんの方が

お見えになっています。

たくさんのお力で復興への

弾みが付くことでしょう。

もの一つ片づけるにしても

老体に鞭打ってとなると

なんぼも進みません、

若い力は頼もしいかぎりです。

 

 熊日新聞に目を通すと

 

 

震度1以上が千回を超えると、

見出しが出ています。

いるときにも震度4ほどの

余震があり、

最初はびっくりするものの

続くとだんだん慣れてくる

そのこと自体も怖いものです。

 

空港に着くと

 

 

店は結構痛手があるようです。

「香梅」さんでお土産をと、

ところが

工場が被害を受けられたようで

いつもの品が品切れ状態

あらためて、

被害がボディーブローのように

いろいろなところに出ていることを

実感します。

 

 

出発ロビーからのぞくと

空港職員の方でしょう

手作りのお礼の言葉が

『応援ありがとう頑張るけん熊本』

胸が熱くなります。

 

 

手を振っておられる

見えないかもしれませんが

窓越しにこちらも手を振って

熊本をあとにしました。

 

機内も満席

救援に駆けつけ胸には

医師や薬剤師・看護師の

ゼッケンをつけた方々の姿

本当にご苦労さまでした。

 

 

 

空にあがると夕日が美しい!

到着便が遅れたこともあり

出発も30分の遅れ

それもゆっくり熊本の空気を吸え

名残りを惜しみながらの時間を

過ごせました。 

 

 

 

 

 

 

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災害復興護摩祈願

2016-04-28 23:10:59 | 住職の活動日記

熊本天候不良のため30分遅れての

フライトとなりました。

 

 

厚い雲を抜けると空の上は青空、

しかし、飛行機は高度を下げてくると

また雲の中へ、

雲の合間から熊本市内が見えてきます。

 

 

屋根にはブルーシートが、

被害の大きさがわかります。

熊本阿蘇空港も被害を受け

一時閉鎖されていたのです。

 

 

壁にはいたるところ亀裂が入っています。

 

 

今回の護摩祈祷、嬉しかったのは

住職の友人が駆けつけてくれました。

 

 

お坊さんも総勢8人の大法要となり、

震災でお参りの方も少ないのでは

と思いきや、

「化粧もしてません

着の身着のままお参りに来ました」

という方もおられ、

たくさんの方がお見えになりました。

 

 

遠くは青森から蒔田僧正、

そして鳥取からは池上僧正、も

助法に駆けつけてくれたのです。

 

昨日は避難所も回られ

生の声を聞かれたことと思います。

「テレビ報道とかとは違う

その場に身を置いてこそ

感じることがありました。」

と話されています。

 

 

太鼓は小山僧正です。

今日の太鼓はまた格別で、

復興を祈るかのような力強い

そしてまた切々とした響きです。

お経の声も一つに揃った

素晴らしい読経の声、

久しぶりにこのようなお経を

聞かさせていただきました。

 

 

お参りの方々も一心に

それぞれの思いを胸に

お祈りされています。

身体健全や家内安全の護摩木の中に

「震災復興」の護摩木もあります。

 

 

8人も揃うと、法螺貝も5丁と

その響きは一段と皆様にも力づけて

くれたことでしょう。

 

 

法要が終って、住職の歌も披露

玉置浩二の「MR.LONELY」

 何もないけど

 いつでも 野に咲く花のように

 …

 どんなときでも

 人の気持ちになって

 この心が痛むから 

 

何ともいい歌詞です。

涙される方もいらして

とても勇気づけられる歌です。

 

 

みなさんも心に響くものがあったのでしょう

思わず、

大きな拍手が起こりました。

 

 

お接待はいつもの赤飯に加えて

熊本のご馳走「だご汁」です。

とても懐かしく思われたのでしょうか、

 

 

皆さんお代わりしておられます。

私にとっても久しぶりの味

とても美味しく舌鼓です。

 

 

本堂正面には「桜」もお供えされました。

青森の弘前から蒔田僧正からの

なんとも粋なお供えです。

被災された方々にとっても

このような時期に見る桜

心も和みそして勇気を頂かれたのでは

ないでしょうか。

 

今回の護摩法要

皆さんにとっても心に残る

とても印象深いものがあったのです。

私にとりましても

今まで護摩を焚いてきた中で

最高に嬉しく心が熱くなりました。

 

最後に住職一声で

「皆さん一緒に記念写真をとりましょう」

 

 

皆さん明るい顔で

何よりも今日の護摩祈祷

嬉しくも、また

「これからもがんばろう!」

そういうお力を

頂かれたのではないでしょうか。

 

遠くからの助法に駆けつけてくれた

蒔田僧正・池上僧正そして

小山盟央僧正に感謝 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ガンバレ!!竜之介動物病院

2016-04-27 15:19:00 | 住職の活動日記

無精髭の生えた顔ながら

なにかしら力強さを感じる

 

 

寝食を惜しみ生き物たちのために

尽くしておられる様子が伝わってくる。

最近ではどの局でも取り上げられ

今全国から支援物資が届いている。

 

 

ここだけでは収まりきれず

中継基地としてボランティアの方が

佐賀に一端集める場所を作ったと、

 

 

ペットたちのご飯やトイレ

古着れ、新聞紙

その仕分け作業だけでも大変そう。

 

中を案内していただく

最初に出迎えてくれたのは

 

 

お母さんワン子、

生まれたばかりの子供をかばって

一生懸命守っているのです。

こちらに向かって威嚇してくる

 

 

足もとには小さな生まれたばかりの

白と茶色の子が2匹、

 

 

ベランダにはポニー君も避難

やっと落ち着いたそうです。

 

 

手術室を通り、

地震の最中でも手術されたそうで

なによりも水が一番困ったとか

菩提樹苑からも水を運んだそうです

 

 

 

 

仮設のケージが置かれ

 

 

どこも満杯、

プードルちゃんがのぞいている

 

 

ここはネコちゃんたち

やはり不安気にこちらに視線を

向けるいる。

飼い主さんを待っているのでしょう。

 

 

テレビ局の取材も、

 

ここの竜之介動物病院も

 

 

九州動物学院が併設され

3階建ての鉄筋コンクリート

はからずもこの震災で

学校の教室が役立ったのです。

 

 

教室が避難所に

ペットと一緒におれるということで

なによりも有り難いのでは

そして全館暖房が効いていて

寒暖の激しいこの時期には

本当に助かられるのでは

 

 

各教室には現時点での

人数が把握できるように表示してあります。

 

 

心配げに外を見ているネコちゃん

私のカメラに気が付いたのか

 

 

こちらを向いてくれた、

可愛いけど、どことなく

心配顔が見て取れます。

 

 

看護師長の大川さん

歩くたびにどちらからも声がかかり

今後の心配事の相談

帰るところはなくなるし

ペットと一緒に入るところは

あまりないということです。

 

避難したものの

まずは一安心

でもこれからのことを考えると

不安でいっぱい

心のサポートをする人も

これからは必要になってくる

そのことが一番大事なこと

なのです。

 

 

壁には、

「みんなで力を合わせて

一歩一歩進んでいこう。」

の張り紙が

勇気づけられる一言です。

 

 

ご挨拶をと思ったのですが

もう院長先生は次々に

診察に追われているようでした。

 

 

ということで、玄関前の

院長先生とネコちゃんに

挨拶をして失礼しました。

 

竜之介動物病院 ガンバレ 

 

 

 

 

 

 

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身を運ぶ!!

2016-04-26 21:15:54 | 住職の活動日記

京都にいらっしゃる檀家の方

やはり女性のパワーはすごい

カセットコンロのボンベが送れない、

では持っていきましょう、

ということになって

私もお世話になった洛南高校の

S先生からの支援物資もあり、

一緒に走って行こうと!!

 

 

しかし、息子や家内からの

「以前と違うよ! 運転大丈夫か?」

という、

強い助言もあり急遽フェリーで

快適な船旅ということに

 

 

自衛隊の災害援助のトラックも一緒で

九州に下りてからの混み具合を

覚悟して走ったのですが

思ったほどの混み具合もなく

順調に、

 

 

自衛隊の車とは植木インターで

お別れ、これから災害現場へ

向かわれるのでしょう。

 

 

植木のスイカで有名な市場を通り

混んでるというものの流れている

途中のサービスエリアで

迂回路のチラシを配られていたので

分散したのかもしれません。

4,5時間は覚悟していたものの

3時間余りで到着

 

 

さいわい、何ごともなかったかのように

立派に立っている

ひと安心、しかし歩いてみると

 

 

ご近所の古い土蔵造りの家は

壁も落ちて傾きかけている。

道路には

 

 

地震で壊れてしまった家財道具

収集場所に山のように積まれている。

外目には何もないようでも

家の中は結構家具が

倒れたのでしょう。

 

 

お向かいの「東光石油」

いち早く救援物資を配布して

おられたようです。

 

 

届けた救援物資と先に届いている

品々をまず仕訳

 

 

それぞれ種類別にわける

その量がどれくらいあるか

そして、配布していくということです。

 

 

一応ひと段落して、

そして気になる「菩提樹苑」へ

一回りして、全体的には無傷のようですが

あれだけの地震ですから

所によっては倒壊の箇所もある様子

 

 

被災地での「フルコースの食事」?

こんなご馳走は初めてだそうです。

サラダに肉じゃが

初めはおにぎり一個に涙して食べ

おにぎりにも飽きてきてカップ麺も、

という時だったそうです。

 

職員も被災して家をなくし

両親が避難所にいるということで

益城へお見舞いに

 

 

体育館での避難生活

 

 

ここも今日はご馳走ということで

温かいものあるようです。

最初の頃は並んで水一本と

キュウリだけ、という日もあったとか

傍から見れば大変な生活

でも、とても明るく前向きな姿に

こちらが頭が下がります。

 

 

住職や宗良君も声掛けあって

とめどとなく話してこられます。

もう家もなくしローンだけ残って

トイレに行くのも

オタマジャクシがいるプールの水を

バケツに汲んでちょっと距離のある

トイレまで運んで用を足すと、

京都からというと

西本願寺や平等院に

93の母を連れてお参り行った

そのお母さんも車椅子で

避難しておられます。

なんだか話ができて気持ちが

軽くなりました。

 

まだまだ、物資が足りてない所も

ありますが、

手ぶらでいって話をするだけでも

心が休まられるような

そのことのほうが大事なような気がします。

 

 

エコノミークラス症候群にならないよう

簡単な体操のチラシや

 

 

口腔ケアーをしましょう!

口を清潔に保つことは

とても大切です。

 

 

号外の新聞もならんでいます。

 

 

外にでるともう夕焼けが

綺麗というか被災地で見る夕日は

不気味なようにも感じられます。

 

震源地の近くに檀家がいらっしゃる

もう少し行ったところ

車を進めるとだんだん様子が

一変していく、

橋とかはずれているせいか

段差ができている。

よくテレビの中継に出てくる

あの場所、その先が

 

 

行ってみると「危険」の赤紙が

息子さんのところにでも

避難されたのでしょう。

窓枠とかくしゃくしゃで建ってはいるものの

今にもつぶれそうな状態、

近くの家は

 

 

道路から亀裂が入り

家の基礎が持ち上げられ

もう、走っている道自体が波打っている

周りはほとんどが無残な姿に

変わり果てている。

 

もう一軒のお宅は

屋根にはブルーシート

灯りが灯っているようなので

声をかけるとみなさん元気!

上と下がバラバラにゆすられるような

見ると、壁のふくらみは

柱が押し出してきている

ということのようです。

 

 

たぶん地域の納骨堂でしょう、

鉄筋で作ってあるものの

グニャリと倒れテレています。

周りのお墓は壊滅状態

地震の力の凄さを、まざまざと

見せつけられます。

 

次の日、

建物の調査班が

 

 

背中には「盛岡市」の名札が

遠くから見えられた

 

 

大正末期の建物で

その建物がこのような姿で立っている

ちょっと驚きの様子

細かく調べていかれると

 

 

水平が少し歪んでいる

門は5センチほど傾いている

ということで

 

 

安全だけど、念のために

「要注意」という黄色の紙を

 

泊まった夜も寝入りばなの午前1時半

震度4の地震が

馴れない私はびっくりして飛び起き

服を着替え構えていたのですが

もう慣れっこになっているでしょう

住職は平然と寝ていました。

 

25日、今度は

里帰りしている次女が急に産気づいた

という知らせ

九州新幹線も開通したということで

飛び乗り、夕方には病院到着

 

いままた、孫の世話で

お母さんの忙しなさを少し

体験中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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中央構造線

2016-04-21 20:35:54 | 住職の活動日記

布田川断層帯と日奈久断層帯によって

引き起こされた熊本地震、

いろいろニュースを見ていると

地震研究の先生によっては

今後の予想が分かれるところもあるようです。

 

ふと思い出したのは

布田川断層と日奈久断層の

延長線上に伸びている

「中央構造線」のことです。

「邦光史郎」という方から頂いた

『朱の伝説』という本、

朱の謎を探る歴史推理と、

ありますが、

古代の人々にとってとても重要な

『朱』

お寺の柱も朱に塗られ

古墳の中の絵にも朱が使ってあり、

また、朱の原料は水銀

 

不思議なことに『朱』の採れる

地域がこの中央構造線上にある

ということです。

『朱』は「丹」とも称され

奈良の都の「あおによし」と

歌われた、「あお」は「丹」のことです。

 

奈良の大仏さまを造る時にも

水銀「丹」はたくさん使われました。

金を水銀で溶いて金箔にして

大仏様に塗り、その上に火をかけて

水銀を蒸発させて

金箔の大仏様にしたのです。

 

昔の仏具はすべて

金箔を貼ったものは水銀が

使われたのです。

 

また、今ではあまり見かけませんが

「伊勢白粉」も原料は水銀です。

熊本から大分を通り四国を抜けて

紀伊の三重県伊勢市まで

伸びる中央構造線。

この線上に水銀の鉱脈があったようで

その地域には「丹」という字が付いた

地名が各所に残っているようです。

 

この水銀は大変な繁栄をもたらし

古代からの文明を支えてきたようです。

面白いことに、

装飾古墳の実に33パーセントが

熊本に集中している。

南は日奈久の小さな古墳から

鍋田横穴群と、

それは朱(丹・水銀)が取れた所

と重なっているということです。

 

朱や金箔はお寺にとって

切っても切り離せない

ということもあって、

「邦光史郎」先生の本は

とても興味深く、

この中央構造線上の

いくつかの地点を回ることを

いつか?と決めて

数か所は行ったのですが

その地域には必ず、それにちなんだ

神社やお寺があるものです。

 

本当に今回の大地震は

大変は被害をもたらした。

身近なこととして心が痛むのです。

 

しかし、

破壊して人々をどん底に突き落とす

そういう面と、

過去には人々に大きな繁栄をもたらした。

そういう面を持つ

中央構造線、

自然は破壊と恵みをもたらす

といいますが、

 

弁天様も、

琵琶を持って艶めかしい姿

それはサラスバティーという川の

せせらぎの音で

豊かな恵みを象徴しているのでしょう。

しかし、古い姿は

六臂(ろっぴ)という六本の腕

その手にはいろいろな武器を持った姿

それは川が氾濫する

破壊の面も表しているのでしょう。

 

そのようなことを思いながら

今日は買出しに走り

届けて欲しいという先輩の荷物を

預かりに行ったりと、

先日から買出しに忙しい日々

「届けよう!!」

という有志の方の声に励まされ

近々出発の予定です。

 

 

 

 

 

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経験則

2016-04-18 21:11:13 | 漢字

いろいろな言葉があるものです。

ちょっと前までは

「想定外」ということが、

今度の津波は想定外の高さで、

というように言われていました。

 

このどの気象庁のコメントでは

「今度の地震は経験則から

外れていた」

というようなことを発表されていました。

 

「経験則」

今までの経験の中から

一つの法則を見出すというような

たとえば、

夕焼けが出たら明日は晴れになる

というような、

だから、今までの経験では

推し量れなかったということでしょう。

 

むかし、

お寺にお布施を持ってこられた

そこの住職はお布施は

仏さまにお供えするものだから

御礼を言わなかった。

という話がありました。

そこで、檀家の方が

仏さんはお礼を言わないけれど

代ってお礼を言うのが住職の務め

と諭したということがあります。

 

気象庁の方には

今度の地震にしても何も責任は

ないのです。

しかし、お役所仕事云うのでしょうか

もう少し被災された方の身になって

言葉を選んで話されたら

もっと聞けるような気がします。

 

さっきの住職の話ではないのですが

責任はなくても

その仕事に携わっている以上

被災者のことを考えて

話されてはと思うのですが、

それでは、

気象庁というお役所の

立場が保てないのでしょうか?

 

「経験則」

英語ではRule of thumb

ルール・オブ・サム

親指の法則というのですね。

なんだか面白い表現です。

この表現はとてもよく使うそうで

そこそこのルールでは

というようにその場その場の

ルール―というような意味らしいです。

 

先ほど住職の崇正から電話が

これからやっとお風呂を頂きに

菊池の宗良君のところへ行くと

震災以来ずっとお風呂に

入れなかったのですね。

さいわい、菊池はライフラインは

大丈夫のようです。

これから片道1時間かけて

お風呂をもらいに行くのです。

あらためて、水の大切さ

何でもないことの有り難さが

いやと言うほど突きつけられます。

 

でも、被災された方々の声は

こんなにして頂いてありがたい!

これだけで十分です!

という声を聞きます。

被災地でも格差が生まれているようです。

テレビとかに出るところは

救援物資も余るほど届き

そうでないところは

食べもの着るものままならないとか

子供服はあるけど大人の服が

と、中年のご婦人の話、

 

今出来ることを 

着る物を引っ張り出し

クリーニングに出して

送らなければ

今調べたところでは

物資を送る手だてがありません。

 

手立てを考えます。

市役所とかに行けば

救援の受付とかあるかもしれません。

 

今日も一日テレビにくぎ付けで

見ている景色も見覚えのあるところばかり

一歩外に出てみると

ここは宇治、

まったく違った環境

なんだか、

頭の中が混乱してきそうです。

 

むかし、ある檀家の方が

年と共に知らないことが増えて

勉強することばかりです。

とおっしゃった言葉を思い出します。

その時は、年をとればとるほど

すべてのことが

わかっていることばかりになる

と思っていたのですが、

今まで経験したことのないこと

ばかりが起こるようです。

 

人生、経験則から外れている

ことばかりかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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産声を上げた!!

2016-04-17 21:40:42 | 住職の活動日記

この震災のさなか、

午後8時に

5人目の孫が産声を上げました。

産声は聞けなかったものの、

ラインで届く写真を見ると

母子ともに元気なすがた。

 

このような中に

心が悲しく重苦しいなかに

本蔵院にも

また一つの命が誕生した。

お寺には2番目の孫、

これからまた賑やかになります。

 

新しい命の誕生 

なんだか、元気をもらうというか

こっちも頑張らなくては

そのような思いにさせられました。

 

生まれてくる命は

時と場所を選べません。

生まれた所がわが環境

そこが生きていく場所です。

周りのみんなから祝福されて

自分の環境を得て

しっかりと自分の命を生きていく

命のたくましさを感じるようです。

 

このような時に大変だったでしょう

お母さん頑張りました!!

新しい命を有り難う。 

 

 

 

 

 

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何とか持ち堪えた!!

2016-04-17 17:42:12 | 住職の活動日記

秀良君よりラインが届いた

 

 

本堂もさほどの痛みもないよう

 

 

少しの壁は落ちているものの、

外壁などの被害はない様子、

 

しかし、いまだに余震が続いている

これだけ揺すられたということは

目に見えない、基礎の束とかが

外れているかも??

なにせ90年以上経っているので

昔は今のべた基礎と違って布基礎が

周りをまわっていて

中の支えは束石(つかいし)の上に

束が固定せずに乗っかっているだけ、

よくぞあれだけの揺れに対して

持ち堪えてくれたと驚くばかりです。

 

今日も一日テレビの前で

熊本の様子を見続けました。

胸が痛みます。

飛んで行って何かしたい

思いだけが募ります。

 

面白かったのは

いつも見ていた「テレビタミン」の

もっちゃんと美香さん

やはり地元のテレビ局の目線は

一味違ったものがありました。

とても身近に感じられ

なんだか涙がこみ上げてくる場面も、

 

最初の地震ではなんともなかった

本震でが来て倒壊してしまった

「もう家には入れません!!」

これからどうしていいか

本当にそうだと思います。

ご飯もらうのに40分もかかりました

弁当が途中でなくなり

後はおにぎり一つと水だけです。

 

何とか迅速なことができないのか

2万人体制で救助に当たります

というものの、

被災された人たちは

休むところもなければ

満足な食事も届いてない様子。

 

あちこちから支援の手が

差し伸べられていますが

もう少し、ちゃっちゃと

いきわたらないのでしょうか

それから、旅行者の方々

特に外国の方々には

もっと素早く、

手が差し伸べらないものでしょうか。

 

職員の人たちは

安全だった「サラの苑」を拠点にして

助け合って活動されているようです。

 

また、近くの

「竜之介動物病院」

立派に建替えておられたので

ペットたちも被災者(?)

たくさんの方が

お見えになっていたようです。

ペットたちも安心したでしょう。

 

しかし、まあ

もう家には入れません!!

という言葉は

深く心に刺さりました。

何からどうしていいかわからない

でしょうけれど

できることから一つずつ

一歩一歩助けって歩んでほしいと

祈るばかりです。

 

 

 ふと外にでる、

車は流れ、近鉄が走ってる

家の中では

お茶を頂き、ご飯を食べ、

トイレをすまし、お風呂に入る

なんでもない当たり前のこと

当たり前のことができない

どれほど不自由なのでしょう

本当に、

何でもない当たり前のこと

こんなに有り難いことがあるでしょうか。

 

つくづく思います。

 

 

 

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あっ・あ・あ  …   ! 

2016-04-16 21:30:37 | 住職の活動日記

昨夕、

なんとか飛行機の手配ができた。

準備万端

と思いきや、

またひどい本震起きたようで

熊本空港閉鎖

ANAより飛ばない旨のメールが届く

 

一日テレビにくぎ付け

見慣れた光景が無残にも

変わり果てていいる。

心配で、

テレビ電話で孫の顔を見る

恐かった様子

でも怪訝にも

「ガンバル   」

との声が聞ける

みな無事な様子に安堵

 

おかしなことに

テレビで見ている私たちの方が

情報豊かで

現場にいる人たちには

自分の身を守ることに

精一杯なのでしょう。

案外と周りの様子はわからない

ようです。

 

「身の安全を守ってください!」

とテレビの放送は流れるが

そこにいる人たちには

それどころではない様子で

温度差を感じるものです。

 

テレビ見ている

私たちのほうが頭でっかちで

電話で尋ねてみると

現場はそれどころではない

どうしたらいいか

まだ余震が続くのか

心配の方が先に立ち

自分の身をどうやって守るのか

そのことが一番のようです。

 

本当に、

いのちさえあれば何とかなる

身の安全が一番です。

 

3年前ほどになりますか?

南阿蘇のドライブインで求めた

「牡丹の木」

今年も見事に咲いています。

 

 

命さえあれば花は咲く

 

 

南阿蘇の花がここでも咲いている

 

 

いのちだけは大切に

どんなになっても

必ず花は咲きます。

 

一刻も早く収束することを

念じています。

 

 

 

 

 

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お不動さまは不動でした!!

2016-04-15 17:24:37 | 住職の活動日記

大変な地震が起こりました!

 

昨夜ブログをアップした直後

緊急速報が流れました。

 

あまり通じないものの

全員無事の様子

 

まだ状況もつかめず

テレビを見られたのでしょう

お見舞いの電話がかかります。

 

お寺も大丈夫の様子ですが

やはり中は

結構ぐちゃぐちゃに仏具や

本箱が倒れたようです。

 

 

常夜灯や多宝塔は倒れたものの

なんと、

ご本尊のお不動さまは

本来の場所で動かれずに

鎮座しておられたようです。

 

 

護摩壇の多宝塔の上の部分は

飛び出してきたようです。

 

 

一切経の本棚は倒れ

修復不可能とのこと

 

 

今日は朝から状況の把握

そして少ずつ掃除にかかっている

そうです。

 

気持は焦って心配なものの

今の状況では

交通が遮断された状態で

テレビの前での放送をたよりに

なんとか、

余震が収まってくれることを

祈るばかりです。

 

 

 

 

 

コメント
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