hiyamizu's blog

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日経WOMAN編『妹たちへ2』を読む

2014年08月02日 | 読書2

日経WOMAN編『妹たちへ2 生き方に迷うあなたに、今伝えたいこと』(日経ビジネス文庫、2014年6月日本経済新聞出版社発行)を読んだ。

裏表紙にはこうある。
「かっこわるくてもいいじゃん、だって私の人生なんだもの」「粋な大人の女にられるかは、20代、30代次第」―。小説家、ニュースキャスター、研究者、市長、政治家、脚本家など、いま第一線で活躍中の女性たちにも、悩み、焦り、ときに自信を失う日々があった。『日経WOMAN』の人気連載「妹たちへ」文庫化第2弾!


林文子、岸本葉子、小谷真生子、上野千鶴子、佐伯チズ、横森理香、田渕久美子、あさのあつこ、勝間和代、山本浩未、坂東眞理子、小池百合子、香山リカ、内永ゆか子、高橋伸子、絲山秋子、17人のプロフェッショナルが20代、30代の「妹」たちに届けるメッセージ。
(ただし、その多くは2006年~2009年に書かれていて、著者の現状とは異なっているものも見受けられる)

「やりがいは、仕事に取り組んでいくうちに見つけ出すもの」林文子
ビジネスに「ホウレンソウ」という言葉がありますね。でも、私は、「報告・連絡・相談というのは、部下から上司にではなく、上司から部下にするもの」だと思っています。

「展望なんてなくていい。存分にじたばたしてみよう」岸本葉子

「20代は仕事も恋愛も、やりたいことは全部やっていい」横森理香
妹たちよ、二十代、三十代の「疲れた」なんて、鼻でわらっちゃうよ。四十代の疲れは、ほんとうに、深刻な病気なんじゃないかと思ってしまうほどなんだから。
(40代なんて甘い甘い! 70代は凄いよ)

「かっこ悪くてもいい。そう腹をくくったとき、転機は訪れる」山本浩未

「後悔ばかりの30代もまた、おもしろい」香山リカ

「つらいとき、苦しいときこそ飛躍のチャンスは巡ってくる」内永ゆか子

「人生の危機が、自分の知らない能力を開花させることもある」絲山秋子
私の本質というのはとても簡単で、コンプレックスと生意気で成り立っています。・・・私にとって魅力があったのはタバコと便器でした。小説などに興味はありませんでした。・・・

初出:働く女性の情報誌『日経WOMAN』の連載エッセイ「妹たちへ」が刊行、文庫化され、さらに2010年4月『妹たちへ2』が刊行され、加筆修正して文庫化


私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

著者が語る話の多くは、「若い頃は迷ってばかりで、転機に思い切ったら道が開けた。若いうちは何でも良いから目の前のことに集中したほうがよい」というパターンだ。
確かに、成し遂げた著者たちは、ダイナミックな人生を送ってきた。しかし、著者たちのように、優秀でなく、極端な生き方もできない多くの妹たちはちょっとだけ、一瞬、励まされて、そしてこの本を閉じるのだろう。


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