hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

内館牧子『女盛りは意地悪盛り』を読む

2014年06月05日 | 読書2


内館牧子著『女盛りは意地悪盛り』(幻冬舎文庫2014年4月発行)を読んだ。

裏表紙にはこうある。
エレベーターで挨拶できない男をこき下ろし、動物園の臭いを気にする母親にガツンとやり、「心は顔の悪い女が磨くものだ」と言い放つ。そんな著者は、自由と平等を錦の御旗とした時代を顧みて何を思ったか。時に膝を打ち、時にクスリと笑わせる、著者本人も思わず怯む、直球勝負のエッセイ五十編。あなたの男盛り、女盛りを豊かにする一冊!


ご存じ、相撲に夢中で横綱審議委員として朝青龍にガンを付け、脚本家として活躍しながら仙台に移り住んでまで「大相撲の宗教学的考察」をテーマとして東北大の修士課程で学ぶ内館さん。小林旭ファンで、氷川きよしファン、新刊のタイトルは「食べるのが好き、飲むのも好き、料理は嫌い」、「本当の私はすっごく気が弱くて、思いやりがある」という内館さん。エッセイのテーマは「この内館さん」でそれ以外の何物でもない。

初出:「週刊朝日」2004年2月20日号~2005年6月3日号「暖簾にひじ鉄」を改題した文庫オリジナル版


私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

パラパラ眺めて止めるつもりが、ついつい最後まで読んでしまった。このブログを書くのに、もう一度、付箋を付けた箇所を中心にパラパラ読み返したのだが、二度目はおもろくない。あははと笑って終わる本だ。

あくまで強気で押し通すキャラクターが面白かった。町でちょっとしたトラブルに巻き込まれても、内館さんにかかると、常に相手は常識外れのとんでもない奴で、自分は被害者という口ぶり。居る居る、こういう人。

要所要所に朝青龍ネタを入れて笑いを誘う内館さん。ちゃっかり強敵を利用し尽くして内館さんの打っちゃり勝ち。あの悪役も形無しだ。だから女性は恐ろしい。


内館牧子(うちだて・まきこ)
1948年秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業。三菱重工勤務後、脚本家。東北大学大学院修士課程修了。
身長168cm。
1993年第一回橋田賞
2011年モンテカルロ・テレビ祭で三冠を受賞。
2000年より女性初の横綱審議委員会審議委員に就任、2010年に任期満了退任。
2011年4月東日本大震災復興構想会議委員に就任

コメント
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