hiyamizu's blog

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岸本葉子『ちょっと早めの老い支度』を読む

2013年02月23日 | 読書2

岸本葉子著『ちょっと早めの老い支度』(2012年10月オレンジページ発行)を読んだ。

帯の言葉
老後は近づいている。けれど、身辺整理には早すぎる。では今、できることって何?


岸本さんはこう始める。
老後が怖い。そう思ったのは三十になろうとする頃、結婚しないかもしれないと感じはじめたのと同時期だ。
・・・
今の私は五十代、あの頃より老後は近づいている。(なにもかもが不安要素だ)
にもかかわらず、かってより老後が怖くなくなった。
不安は、わからないところに生じる。得体が知れないものほど恐ろしい。
三十代よりも今の方が老いにたいしてなじみが出てきた。視力の衰えひとつも体験すると「なるほど、こうなっていくわけね」とつかめる。


モノ減らしを決意/本・服の宅配買取/風呂はスポーツジムで/お馬鹿なお掃除ロボットにもダメだし不要/エンディングノート(ラストプラニング)など。

日本経済新聞に連載した「シングルの老い支度」、書き下ろしたエッセイと、2つの対談(
婦人科医の対馬ルリ子さん、ファイナンシャルプランナー畠中雅子さん)



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

内容は納得できるし、読みやすく、理解しやすい。節ごとに3行のまとめが書かれていて主張は明快だ。ただ、古希の身としては、かなり昔に経験済みのことも多く、いくら早めのと言っても、51歳の著者から学ぶことは少ない。



岸本葉子
1961年鎌倉市生まれ。エッセイスト。
1984年東京大学教養学部卒後、東邦生命保険入社。
1985年『クリスタルはきらいよ』(就職活動の体験)
1986年退社して中国の北京外語学院に約1年留学
2001年虫垂癌の手術
2003年『がんから始まる』
『おひとりさまのはつらつ人生手帖』『わたしの週末なごみ旅』など。


目次
はじめに・・・老後は怖い?

一章 モノと収納の話
モノ減らしを決意/片づけは「部分」から/着ない服を売る/クローゼット内を改革 他

二章 住まいと家事の話
つらい庭仕事/どうする、寒さ対策/入浴はジムで/洗濯機が置けない? 他

三章 健康と食の話
進む老眼/歯まで欠けた!/年相応の髪型/自転車へやめられない 他

【対談1】対馬ルリ子さんと、健康を語る

四章 人付き合いと防犯の話
地域へデビュー/同窓会に初参加/旧交を温める/近くの他人 他

五章 お金と遺言の話
先立つものは/小さな支出を見直す/エイジングケアの費用/悪質業者に気をつける 他

【対談2】畠中雅子さんと、住まいとお金を語る

六章 これからの話
してみたいことがたくさん/ときたま向学心/女子と呼ぶのはいくつまで?/「大人買い」の決め手 他

おわりに・・・“女子力”で乗り越える


コメント
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