hiyamizu's blog

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東野圭吾『マスカレード・ホテル』を読む

2013年02月07日 | 読書2

東野圭吾著『マスカレード・ホテル』(2011年9月集英社発行)を読んだ。

都内で起きた連続殺人事件の現場に残されたある手がかりから、次の事件の場所だけが推定できた。そこは、超一流のホテル・コルテシア東京。しかし、容疑者はもちろん誰が狙われるのかがわからない。
様々な人がやってきて、結婚式なども開かれるホテルに、警察は潜入捜査を開始。エリート刑事の新田浩介は、ホテル人の意識が高く、頑固な山岸尚美とフロントに立つことになる。新田と山岸が喧嘩をしながら互いを認め合っていく経過とともに物語は進んでいき、次々と謎めいた客がやって来て、次々と事件が起きる。

マスカレードMasqueradeとは、仮面舞踏会

初出:「小説すばる」2008年12月号~2010年9月号



私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

結局、一気に面白く読めた。絶妙なトリックというほどではなく、ホテルに登場する人達の人間模様に力点がある。

ホテルという場は確かにとんでもない事件がいろいろ起こりうる。なお、巻末に、取材協力「ロイヤル・パークホテル」とある。



登場人物
新田浩介:警視庁捜査一課。警部補。なんとか手柄をあげようとあせる。
山岸尚美:ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク。
稲垣 :警視庁捜査一課係長。新田の上司。
尾崎 :警視庁捜査一課管理官。潜入計画の立案・責任者
本宮 :警視庁捜査一課。新田の先輩。客を装ってホテルの監視に当たる。
関根 :警視庁捜査一課。巡査。ベルボーイとして潜入操作。
能勢 :品川警察署の刑事。一見愚鈍だが、バディを組んだ刑事は、皆一目置いている。
田倉 :ホテル・コルテシア東京の宿泊部長。尚美の直接の上司。
久我 :ホテル・コルテシア東京のフロントオフィス・マネージャー。
川本 :ホテル・コルテシア東京の若手フロントクラーク
杉下 :ホテル・コルテシア東京のベルキャプテン
仁科理恵:ホテル・コルテシア東京の宴会部ブライダル課。
藤木 :ホテル・コルテシア東京の総支配人。
片桐瑶子:宿泊客。目の不自由な老婦人。
安野絵里子 :宿泊客。写真の男性を決して近づかせないでほしいと依頼
栗原健治 :宿泊客。新田に絡み、理不尽な要求を繰り返す。
高山佳子 :ホテルで挙式予定の花嫁。ストーカーに狙われている疑いがある。
渡辺紀之 :ホテルで挙式予定の花婿。
森川寛子 :宿泊客。
岡部哲晴 :第一事件の被害者。車の運転席で絞殺。
野口史子:第二事件の被害者。43歳の主婦。扼殺。



東野圭吾の履歴&既読本リスト

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