hiyamizu's blog

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五木寛之『選ぶ力』を読む

2013年02月15日 | 読書2

五木寛之著『選ぶ力』(文春文庫886、2012年11月文藝春秋発行)を読んだ。

表紙裏には、
情報が氾濫する現代において、日常の一コマから、将来を左右する大きな決断まで、選択なしに世は渡れない、明日が見えない不安の時代だからこそ、悔いなき日々を過ごすには? 東洋思想に通暁したベストセラー作家による珠玉の実践的ヒント

とあるが、「はじめに」には、こうある。
この本は、選択の技術やノウハウを簡単に伝授する手引き書ではない。選びながら迷い、迷いながら選びつつ生きる、私的なモノローグのようなものだ。


今、健康法に関する多くの本が出版されていて、その内容は様々で、しばしば逆のことを薦めている場合もある。
四百四病ということばの通り、人間は病気の塊のようなものです。それをだましだまし取り繕って生きているのです。この取り繕いを「養生」と呼びます。・・・そもそも、私に言わせると病気を「治す」というのは間違っています。病気は「なおす」ものではなく、「おさめる」ものなのです。

そして、著者は、身体と会話することを楽しんでいて、趣味は養生と答えるという。

初出:『日刊ゲンダイ』連載「流されゆく日々」、『文藝春秋スペシャル2012秋号』掲載分と書下ろし



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

結論めいたものがなく、ああも言える、こうも言えると書いてあり、もどかしい。内容は年寄には、もっともと思われることばかりだし。

膝が痛いとのことだが、80歳になる著者が元気なことには驚かされる。連載を抱え、「親鸞」の大書を執筆し、講演などで年の1/3は旅先だというのだから。
何より、あの豊富な髪の毛はどうだ。髪の毛を洗わないのが良いのだろうか。最近は一ヵ月半に一度は洗うが、その前は年4回、さらに前は盆暮れだけだったという。盆暮れって??



五木寛之(いつき・ひろゆき)
1932年9月30日(石原慎太郎と同じ)、福岡県生まれ、旧姓松延。
生後まもなく朝鮮に渡り、1947年に終戦で日本へ引揚げる。
早稲田大学第一文学部露文学科入学、中退。
PR誌編集者、放送作家、作詞家、ルポライターなど。
1965年の岡玲子と結婚して親戚の五木姓を名乗る。ソ連・北欧へ新婚旅行に行く。
1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞
1967年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞
1976年「青春の門・筑豊編」で吉川英治賞
その他『大河の一滴』『親鸞上・下』『人間の関係』『ふりむかせる女たち』『人間の運命』『下山の思想


コメント
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