hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

マンションに住んでみて

2008年11月20日 | 個人的記録
狭いが比較的新しいマンションの住人になった。住人といっても、借家だし、まだ10日にしかならないので、ロングステイでアパートメントを借りて暮しているような錯覚がする。
そういえば、最近のマンションは外国のアパートメント(コンドミニアム)と似ている。外国には、ものすごく広いリビングと、それほどでもないいくつかの寝室の組み合わせが多いと思うが、このマンションも比較的広いリビングと、十分ではない広さの寝室と、十分狭いもう一つの部屋がある。
私は、マンションと言えば昔のものしか知らないので、多くの皆さんには当たり前かもしれないが、最近のマンションのなるほどを思った点を羅列してみる。


1.セキュリティ

このマンションは、建物の入口の扉に鍵を近づけてドアを開け、管理人さんのいるスペースに入り、ドアが閉まってから、また次のドアに鍵を近づけて開けて構内の共通スペースに入る。出るときは鍵なしでいずれのドアも開く。
さらに各個人の部屋の入口のドアに同じ鍵を差し込んでドアを開ける。
書留配達など訪問者とは、インタホンとTV画像で応対することになるが、3つもドアがあると面倒ではある。

バンクーバーのコンドミニアムは、もっと徹底していて、エレベーターに鍵を近づけると該当する階で止まる。その他の階には止まらない。もっとも非常階段を使えば他の階にも行けるので、これはセキュリティのためというより、利便性にウエートがあるのかもしれない。

各部屋の玄関ドアはホテルのようなオートロックではないが、ポストに新聞を取りに行くにも、ゴミを捨てに行くにも、建物の1つのドアを通るので、帰るときのために、鍵を持って出る必要がある。今のところこれはあまり苦にはならないし、今のところドジもない。

部屋のテラス側の大きなガラス戸には通常のロックのほかに小さな鍵がかけられるようになっている。これはこそ泥の多いオーストラリアのパースのアパートメントと同じだ。


2.風呂

風呂はホテルのようなバスタブで、深い日本式風呂ではない。しかし、底は滑らないし、日本人向けの形なのか、少し深めでゆったりと入れる。
引越前は24時間風呂だったので、いちいち風呂を沸かすのが面倒と思っていた。しかし、設定した適当な量を適温までワンタッチで湯を沸かしてくれるし、湧き上がりをリビングに教えてくれるので便利だ。


3.換気

風呂場の天井に排気装置があって、通常は24時間排気に設定しておく。マンションはほぼ完全な密閉空間なので、各部屋には吸気口があってそこから空気を取り入れて換気する仕組みになっている。台所のレンジの上の強力なファンを回すと、リビングの大きめの吸気口がモーターで自動的に開き、外から空気を取り入れるようになっている。
そんな工夫をしないと、ドアの開け閉めがスムーズでなくなったり、湿気が残ってカビたりするらしい。日本家屋と違って、自然に反すると面倒なシステムが必要になる。夏はどうなるのか、心配ではある。


4.床暖房

ガス温水式の床暖房があるが、今のところの寒さに対してはエアコンも使う必要がない。カーペットにタコのように吸い付いてゴロゴロし、快適に過ごしているが、あの掘りごたつのヌクヌク感にはかなわない。


5.収納

引越で床面積が半分になり、収納スペースはおそらく1割程度になったのだろう。日常的に使うものはそんなに多くないので大きな問題はない。物を少なくするのは、シンプルな生活の趣旨にも合致する。
しかし、季節はずれのものの収納や、いざと言うときのためもの、あるいは記念品の保管には苦労した。引越前に大量に整理したが、引越後も収納できずに2段階目の整理をし、破棄した。
奥様も何年か着ないものは捨てるとの方針で、衣装箱4つを空にして、240cmのクローゼットと和ダンスに押し込めた。私の部屋には、死守した桐タンスと、50cmのクローゼットのみなので、季節、用途がダブルものは2着限りとして大幅整理を断行した。
これでも、もうすぐ入るだろう老人ホームの物入れ一つに収めるにはまだまだ修行が足りない。さらにいずれ棺おけひとつになるのだから。


6.額

絵画が好きなので、前の家には20個程度の額を掛け、あらゆるところにピンで絵を貼り付けていた。このマンションは借家なので、釘は打てないし、ピンも打ちたくない。4つの額を立てかけたり、ドアのヒンジなどに引っ掛けたりするのがやっとだ。
たくさん飾ってあっても、毎日見ていると、存在自体意識しなくなるものなのだからと、自分で慰めている。


最後の方は嘆き節になってしまったが、総じて快適に過ごしている。家の中が一応落ち着いたので、そろそろご近所に進出したい。


コメント
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