ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

森の鬼退治・死に装束

2012-01-07 | 森の鬼退治
池田「切腹?」羽織の下に白装束を着込んでいた。
ザッ、刀を突き刺した瞬間「待てッ」止めたが、腹から血が流れ…、
織田「面白いヤツだな」織田から笑みが消えた。
池田「な、なんて子だ」表情一つ変えず切腹しようなど、
勝蔵「これで、弟たちを返せ」鋭い目で、俺を睨んだ。
織田「死んだら、戻って来ん。おい、手当てしてやれ」関守を切ったお咎めは免除となった。
池田「…はい」別室に連れて行き、手当てを施した「君が死んだら、幼い弟たちはどうなる?」下の弟は七つになったばかり、その下にも弟が三人「君は、生きて弟たちを守らねばならない。その死に装束は…、」
勝蔵「…人質、なのか?」
池田「違う」関守を切った理由か…「君の弟は、私の子たちと遊んでいる。少し、」
血が止まらない「その緊張を解いてくれまいか、これでは…」
勝蔵「…」素直に治療を受けていたが、私に警戒している。敵意と殺意が剥き出しだった。
池田「君のお父上 可成様は恩義ある方だ。我々は敵ではない。君たちを人質にするなど、」
勝蔵「味方が主君を裏切り、敵となった」いつ、敵になるか…信頼出来ないのも、
池田「…致し方ない。ただ、この時代に生まれ、家督を継いだなら残された氏族を生かす事を考えろ」やっと血が止まった…「これで、手を洗え」水を張った桶を差し出した。
勝蔵「家督…」チャポン、水が血色に染まって、手がきれいに洗い流された。
池田「手を拭け」白い布を渡した。主君が家臣に滅ぼされた。この下克上では「誰に就くか、どこで生きるか、生をどこに繋げるかを考えろ。死の覚悟は、その後だ」白装束を脱がせた。白装束の下には筋骨隆々とした肉体が隠れていた。私の羽織を着せて「すこし、大きいな」成熟している体に未熟な心、何ともアンバランスで…危なっかしい。
若ければ、やんちゃという簡単な言葉で片付けられるが、家督を継いだ以上…「は?」
ダダダダァー、
泉「待ちなさいッ、このぉ、乱暴丸」の首根っこをひっ捕まえて「お仕置きよッ」
乱暴丸と言わているのが、森家の三男 蘭丸で、
池田「泉(せん)…」というのが、私の娘「向こうで、遊びなさい」
泉「遊んでいたら、このやんちゃ丸がッ」
蘭丸「後ろ取られる方が悪いッ」木刀を振り回して、
泉「ここで振り回すのは止めなさい」拳骨を振り上げ「て?」止められた。その男を見たら、


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