ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

前兆

2011-07-23 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
池田「富樫さん?」、能子「つ、継さん!?」
富樫「おっ、池ッ!」発見ッ!、継「そこ動くなッ!」と命じて[無許可入山禁止]を、
バキベキッ、と看板をぶっ壊し、月山登山口から、ドドドドーーー…登っていった。
能子「ねぇ、あれ、違法よ」逮捕したら?
池田「…無理です」←義経の名馬 無断借用中…。
能子「えらく慌ててたけど…何か、あったの?」
池田「さぁ」
能子「あッ!」
ドドドドドドォ…と登山口と逆方向の崖の[立入禁止]区域から怒涛の如く、山を駆け下り、バキベキッ、看板をぶっ壊して登場した、
鹿角君に乗った義経「与一ぃーーー!!!」と、その後ろに義隆「与一兄ぃちゃ~ん!」は、走り去った…。その後姿を目で追って、
池田「ひよどり越えの逆落(さかさお)とし※を鹿で再現ですか」
※鹿が崖を降りていくのを見て、義経「鹿に出来て、馬に出来ぬ事はない、降りるぞ」と馬で崖を駆け降ろさせ、平家に奇襲をかけた一の谷の合戦(須磨)の逸話です。
それに続き、山羊のミルクちゃんに乗った弁慶とガッチャン「うぁーーー!!」が降りて、
鹿の子ちゃんに乗った海尊「能子さん!?」と匠「兄貴ッ!?」は、二人に気付いたらしいが、鹿と山羊は急には止まれない…と、酒田方面に、突っ走って、去ってしまった。
ドドド…。
池田「…」
能子「与一に、何かあったんだわ」急いで太ちゃんの手綱を引っ手繰り、乗ろうとしたら、
手綱を取られ、池田「あなたが行って、何が、出来るんです?」と制された。
能子「え…?」ピリッ、指に痙攣が走った。
池田「わざわざ、義経さんを、呼びに来たんですよ…彼らは」
能子「ッ…」ずる…指に力入らず、私の手から手綱が抜け落ちて、カクカク…、体が震えた。
私の出る幕じゃない。羽衣だって、私の出る幕じゃなかった。
何かしたい、何かさせて欲しいと思えば、思うほど、私の心は、空回る。
与一のために、何かしたい…そう思った。けど、そう思った人を、私は傷付けている。
与一にも、池田さんにも、誰にも、私は何も応えられない。そう思ったら、
「うッ」また…苦しく…なって…き…た…、


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