水曜はサークルの日である。
今日は、幼児の救護講習だ。
「お子さんにとってはつまらないけど…」
親にとっては大変重要なことだ。
続々と集まるサークルメンバー。
いつも車がお隣の男の子、
「おはようございます」
彼はおばあちゃんと参加している。
「おとなしいのね」と声をかけると、
「内弁慶なんぜ」とおばあちゃんが。
家の中では結構活発らしい。
ここではおばあちゃんの膝から離れない。
さてと、
娘はメンバーが揃うまでひと遊び。
列車を動かしたり、ブロックで遊んだり、
おっと今日おままごとで落ち着いた。
ちらっと、彼を見ると、
まだお膝の元…と?
顔が真っ赤になって、
気分でも悪いのかな?
「ううぅううぅ」
泣き出した。
そういえば、
よくぐずっている、彼。
理由は分からない。
みんなママと一緒なのに、
自分だけおばあちゃんだから、なの?
おばあちゃんは「仕方ないにか、ねぇ」
というが、
彼は、泣いている。
無意識なのだろう、
おばあちゃんの胸元に手を入れる。
乳房…
ママの象徴を探る。
けど、届かない。
どうしてかな?
仕方ない、けど、
みんな、ママのお膝で、
ぼくだけおばあちゃん。
親子サークルだよね。
ぼくだけ、ぼくだけ、ぼくだけ…
仕方ないにか…仕方ない…にか…
「ううぅううぅ…」
仕方ない、のに、涙が出る。
「さぁちゃん、一緒に遊ぼって」
紗花は呼びかける。
「あそぼぅ」
説得力がない。ならば、
ナデナデ、する。
と、
余計に、泣いた。
なら私、と、
もう一人の女の子はおもちゃを差し出す。
このおもちゃがダメならあのおもちゃ、
次々と差し出す。
あの手この手を使って、なだめる。
「優しいのねぇ」
微笑ましい姿だ。
しばらくして落ち着いたようだ。
そして、サークルメンバーも集まり、
講習が始まる。
もちろん、今日はつまらない。
お話をちんと座って聴かない。
一旦片付けられたおもちゃを引っ張り出し、遊びだす。
場内馳け廻る子、
お立ち台に登る子、
先生のお膝を独占する子、まぁ様々だ。
30分ほどの講習、だが、
後からプリント学習しよう。ダメだ。
講習も終盤、
誤飲除去実習で場内ざわめきだす。
バッグから取り出された、
ドイツ生まれのお人形、
「(げっ、リアル…)」
4歳くらいのBoyが登場。
「…えぇ、こうして、背中を叩きます」
どんどん、叩く。
気道回復、異物が出るまで、
どんどん、叩く。
すると娘は、
「わぁんわん」
泣く。
叩いちゃダメ、
と泣き出しのだ。
「さやちゃん、あぁして助けるんだよ」
ほら、トーマスも「助けてェ」って、
助かったでしょ?
娘の大好きなトーマスを例に説明する。
それで納得したか、とんとん、
とんとん、笑って、とんとんする。
「助かったねぇ、お兄ちゃん、助かった」
ドイツ生まれのリアル人形は救われ、
バッグの中に戻って行った。
いや〜良かった。
娘がこんな優しい子だったなんて、
いや〜嬉しいよ。
こうして感情は育まれるのか。
今日のサークルが終わって、
「バイバイ」
帰り際、彼も手を振ってくれた。
良かった。サークルに参加して、
彼にもそう思って欲しいなぁ。
実家に着くと、
ババが待ち構えていた。
ジャガイモ掘りだと?
小さなスコップとバケツを持って、
畑にGo!
ミネラルにまみれる娘、
「おおっきい」
ジャガイモをかじる。
洗ってないし…。
体じゅうどろんちょだ。
「もうそろそろ…」
娘を土から引っこ抜こうとすると、
根が付いている。
「あそぶ!」
娘一人泥遊びをさせて
母はババとイモを掘る。
せっせと、掘る。
全部掘れた。
もういいだろ?
娘の根っこを引っこ抜き、
浴槽プールに入れて、
ひと遊び。
遊んだら、
ご飯食べて…、
食べて…、
食べて、
なんて元気な娘だ。
昼寝してくれないか?
今日は、幼児の救護講習だ。
「お子さんにとってはつまらないけど…」
親にとっては大変重要なことだ。
続々と集まるサークルメンバー。
いつも車がお隣の男の子、
「おはようございます」
彼はおばあちゃんと参加している。
「おとなしいのね」と声をかけると、
「内弁慶なんぜ」とおばあちゃんが。
家の中では結構活発らしい。
ここではおばあちゃんの膝から離れない。
さてと、
娘はメンバーが揃うまでひと遊び。
列車を動かしたり、ブロックで遊んだり、
おっと今日おままごとで落ち着いた。
ちらっと、彼を見ると、
まだお膝の元…と?
顔が真っ赤になって、
気分でも悪いのかな?
「ううぅううぅ」
泣き出した。
そういえば、
よくぐずっている、彼。
理由は分からない。
みんなママと一緒なのに、
自分だけおばあちゃんだから、なの?
おばあちゃんは「仕方ないにか、ねぇ」
というが、
彼は、泣いている。
無意識なのだろう、
おばあちゃんの胸元に手を入れる。
乳房…
ママの象徴を探る。
けど、届かない。
どうしてかな?
仕方ない、けど、
みんな、ママのお膝で、
ぼくだけおばあちゃん。
親子サークルだよね。
ぼくだけ、ぼくだけ、ぼくだけ…
仕方ないにか…仕方ない…にか…
「ううぅううぅ…」
仕方ない、のに、涙が出る。
「さぁちゃん、一緒に遊ぼって」
紗花は呼びかける。
「あそぼぅ」
説得力がない。ならば、
ナデナデ、する。
と、
余計に、泣いた。
なら私、と、
もう一人の女の子はおもちゃを差し出す。
このおもちゃがダメならあのおもちゃ、
次々と差し出す。
あの手この手を使って、なだめる。
「優しいのねぇ」
微笑ましい姿だ。
しばらくして落ち着いたようだ。
そして、サークルメンバーも集まり、
講習が始まる。
もちろん、今日はつまらない。
お話をちんと座って聴かない。
一旦片付けられたおもちゃを引っ張り出し、遊びだす。
場内馳け廻る子、
お立ち台に登る子、
先生のお膝を独占する子、まぁ様々だ。
30分ほどの講習、だが、
後からプリント学習しよう。ダメだ。
講習も終盤、
誤飲除去実習で場内ざわめきだす。
バッグから取り出された、
ドイツ生まれのお人形、
「(げっ、リアル…)」
4歳くらいのBoyが登場。
「…えぇ、こうして、背中を叩きます」
どんどん、叩く。
気道回復、異物が出るまで、
どんどん、叩く。
すると娘は、
「わぁんわん」
泣く。
叩いちゃダメ、
と泣き出しのだ。
「さやちゃん、あぁして助けるんだよ」
ほら、トーマスも「助けてェ」って、
助かったでしょ?
娘の大好きなトーマスを例に説明する。
それで納得したか、とんとん、
とんとん、笑って、とんとんする。
「助かったねぇ、お兄ちゃん、助かった」
ドイツ生まれのリアル人形は救われ、
バッグの中に戻って行った。
いや〜良かった。
娘がこんな優しい子だったなんて、
いや〜嬉しいよ。
こうして感情は育まれるのか。
今日のサークルが終わって、
「バイバイ」
帰り際、彼も手を振ってくれた。
良かった。サークルに参加して、
彼にもそう思って欲しいなぁ。
実家に着くと、
ババが待ち構えていた。
ジャガイモ掘りだと?
小さなスコップとバケツを持って、
畑にGo!
ミネラルにまみれる娘、
「おおっきい」
ジャガイモをかじる。
洗ってないし…。
体じゅうどろんちょだ。
「もうそろそろ…」
娘を土から引っこ抜こうとすると、
根が付いている。
「あそぶ!」
娘一人泥遊びをさせて
母はババとイモを掘る。
せっせと、掘る。
全部掘れた。
もういいだろ?
娘の根っこを引っこ抜き、
浴槽プールに入れて、
ひと遊び。
遊んだら、
ご飯食べて…、
食べて…、
食べて、
なんて元気な娘だ。
昼寝してくれないか?