ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

マズいのかよ…

2012-04-23 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
斎藤「そんな行列のできる茶店なのか?」
池田「知らんッ」
パタパタ…、
珠「風船おじさんッ」ばふッと抱き付いた。
斎藤「おじさんってのは止めてくれ、よっ」と、抱っこして「まだ痒いか?」
珠「もう痒くなぃ」
池田「軟膏…塗ったのか?」
斎藤「あぁ。お前直伝の、な」
池田「…」
照「まぁ、お薬塗って頂いたの。ありがとうございます。良かったわね」
珠「うん。おじちゃん、ありがと」
斎藤「礼は有り難く貰うが、おじさんってのは頂けねぇな」31でおじさんかよ。
ちらっと池田を見て、目が合った。
池田「…」二つ下…29歳。
照「さぁ、一緒に、伯母ちゃんのお店に行きますよ」
土岐「…あの店に行くのか?」
照「近くで、お茶菓子屋さんは、あの店しかありませんわ」
土岐「しかし、マズいのでは…」
斎藤「不味いのか?」
照「平気よ、お菓子だけですもの」
斎藤「菓子と人生は、甘くて美味い方がいいよ、なぁ?」
池田「ん…」正露丸、用意しとく?
照「さぁッ」ぐいっと、強引に斎藤様をお連れして、久しぶりに、珠とお出掛け。
「あなた、行って参ります」と夫に、満面の、偽りの笑顔を向けた。
土岐「あ…あぁあ…」行ってしまった「…マズいな」
池田「そんな不味いんですか?」
土岐「いや、和菓子の問題ではなく、あやめ殿の問題で…」
池田「あやめ殿…義理のお姉さんですか?」
土岐「あぁ、末摘花さんの親友だったんだ」
池田「え?」


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