ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

蜘蛛女 胡蝶

2010-12-23 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
与一「ムッ…」御曹司って昔の話だろ。
繭子「(与一の)お母様に感謝ね。ほら、義隆飲んで」栃木で有名な宇津救命丸の風邪薬よ。
義隆「ゴクッ。うえぇ…甘ぇ」と甘いにも関わらず苦い顔でんべっと舌を出した。
与一「…贅沢な舌だ」この時期、イチゴは高いんだぞ(宇津Byイチゴシロップ)。
ちなみに、栃木はイチゴの販売生産が全国一。とっても甘い王国『あまおう(甘王)』なのだ。
サブ「おい、こっちに布団引いたぞ」
ロク「しばらく寝てろ、なっ」風邪が移らないように…と言っても空気感染するウィルスだが…ちょい離れた所にもう一つ布団拭いて、ついで山吹もコテンと寝かし付けた。
能子「じゃ…そろそろ。繭子も出る?」赤頭巾レンジャー 糸使い…
繭子「遠慮しとく…またの機会に誘って。昨日出産したばかりで激しく動いちゃダメなのよ」
サブ・ロク「?(・・)赤頭巾(・・)レンジャー?」
葛葉「私はここ借りて、この子ら見てるわ。それと、アンタちょっと話があんの」残んな。
店主「…」葛葉が話あるって呼び止めるのが、一番怖い。悪ぃ事しなくてもなんか怖い。
繭子「私に?何か?」
葛葉「…いいから、ちょっと」
能子「…じゃ、行くね」とチリーンと鈴が鳴り、店主もこぞって控え室から出たところで、
葛葉「…アンタ、くの一かい?」
繭子「…」返事しなかったが、もうバレてるってば。だから、勝手に話を進めて、
葛葉「この会場内に怪しい奴が潜んる…」医務室探しながら辺りを探ってみたけど正体掴めなかった。手がかりと言えば赤い面…。さっきからヤな予感と悪寒がする。ゾクゾクッ。
繭子「……私にどうすれと?」
葛葉「アンタ、糸使いだろ?…蜘蛛女(くもめ)の業なんだけど…」
繭子「蜘蛛女って…能の演目『土蜘蛛』?」を思い出した。(妖刀 蜘蛛切丸・参照)
葛葉「能を知ってなら話が早い、蜘蛛女 胡蝶の大技で千筋(ちすじ)雁字搦(がんじがら)め…」
繭子「源頼光を捕えた時の土蜘蛛の大技で…」
妖刀 膝丸が蜘蛛切丸に改名したエピソードとして語られる能の演目『土蜘蛛』で、蜘蛛女 胡蝶は便女に化けて源 頼光に近づいた。胡蝶は頼光の茶に薬を盛り、薬に毒を盛り、頼光の体を伏せさせていったが、不審に思った頼光は訪れた無名の僧に念を唱えさせ、胡蝶の正体が妖怪であることを暴いた。正体見破られた胡蝶は頼光を千筋(細糸の束)で雁字搦め、しかし、頼光は妖刀「膝丸」で蜘蛛の糸は切り脱出成功、胡蝶は大勢に取り囲まれ囚われた。


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