ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

不即不離

2012-06-23 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
創造性豊かな茶の湯にふさわしく、一つの茶碗から個々人の世界観が表され、
義経「創造という無有(ムウ)の美…」
無から有を生む美学
松殿「有無(うむ)、美味い」茶を飲み、器を持ち上げ、裏を見た。それは、
「長次郎作※…」だった。
※利休の美意識を表現した侘びの姿 利休形(がた)を追及するのに、長次郎は欠かせない存在だった。利休の感性を具現化するには卓抜した技量が必要で、利休と長次郎はそういう関係にあったと言われる。聚楽茶碗の誕生は、利休有りきで、長次郎が茶の湯のためだけに、焼き続けたと言われる。
池田「茶の湯(利休)に碗(長次郎)は不即不離」義経さんには、黒樂茶碗に茶を入れて回した。
碁石を入れる器 碁筒底(ごげぞこ)になっていて、
義経「村雨か…」次の一手を定めたかのように、一口飲んだ。
和田「簡素な造りでありながら、その存在感は大きく…」茶を含んで「…深いな」
池田「そうですね」ちらりと義経さんを見たら、
ゾクッと、武者震いがした。
笑ってる…。
義経さんの、軍師の血が騒ぐと言った所だろう。
久しぶりに戦の緊張感を蘇らせ、三つ巴の至近戦を楽しんでいる。
碁や将棋じゃないですよ。
何を考えているのか…手が読めない。
義経さんの次の駒、どう動く?
義経「池田…もう一服頼む」
池田「はい」
こうしている間にも、義経さんは千里先を見据えているはず。
軍師とは、さも恐ろしきかな。
揺れる心を掴み、信頼を不動のものとする。
また、敵を煽り、勝利を手中に治めんとす。
刃なき戦は、肝を冷やす。
こんな状況下で茶を点てさせて…。
こっちの精神が先に来しそうですよ。まったく。


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