●8月21日(水)
<くらし環境委員会 他都市調査3日目 秋田県立美術館を視察>
「くらし環境委員会」の他都市調査3日目の朝は秋田。秋田へ来たのは議員団の視察以来、3年ぶりか。
駅近くの千秋公園の前の濠には睡蓮が満開!その正面のところに元日赤病院の跡地に「新県立美術館」が竣工したのは昨年6月。
館内で秋田教育庁の課長から新美術館設立の経緯や基本方針などの説明を受ける。旧県立美術館も新しい美術館も平野政吉という資産家とフランスで生涯のほとんどを過ごした藤田嗣治画伯の出会いに始まるという。平野は藤田のいわばパトロンで、藤田は、1937年1937(昭和12)年に大壁画「秋田の行事」を描く。縦3.65m、横20.5mの巨大な絵。この壁画は県民の誇りであり、「美の国秋田」のシンボルとして新美術館に展示し、また県民参加型で秋田の文化力を発信しようとしている。
20年に基本計画策定委員会が報告書を取りまとめ、安藤忠雄建築研究所が設計。22年12月に起工式が行われるが、東日本大震災の影響で3か月工事もストップ、昨年7月に暫定オープン。この9月28日には本オープンする。
三角形をモチーフにした3階建ての建物。2階のラウンジから見る千秋公園を望む「水庭」には、夏の雲と青空が映り、見事な風景を見せている。この光景をぼんやり眺めるだけでもええなあ。
また2階は大壁画「秋田の行事」を展示するところ。大きな大きな額が作られている最中。長さ20メートルの大壁画が飾られたら迫力はあるだろうと思う。また吹き抜けで螺旋階段があるエントランスもさすが安藤忠雄さんだと思ったが、館内を歩くとエレベーターはありバリアフリーは確保されているものの通路も狭く足の悪い人にちょっとしんどそうなところも。
館内では一周年を記念して高名な写真家篠山紀信展「写真力」が開催中。「きんさんぎんさん」の笑顔から始まり、鬼籍に入った勝新やひばり、渥美清、三島由紀夫など、それから有名人の、吉永小百合やAKBに王貞治に宮沢りえなどの写真に歌舞伎役者、ぼくがびっくりしたのは、国技館の土俵に貴乃花と曙の横綱が立ち館内にすべての関取や幕下や行司、呼び出し、親方が並んだ大相撲の写真が一番興味深かった。エントランスには小野ヨーコとジョンレノンの写真。
また安藤忠雄さんの設計した世界の美術館のパースなども展示された部屋もあり、市民参加ということでいえば、エントランスの吹き抜けに、小学生たちが共同で制作したながーく垂れ下がった作品も。子どもたちにも参加して盛り上げようということ。
ともあれ、藤田嗣治画伯の「秋田の行事」をメインにしたこの美術館、これから秋田県民にどのように評価されるのだろうか。
館内を出たらちょっと時間があったので睡蓮を見に行くと秋田名物ババヘラアイスを発見!要は、おばさんが、ヘラでアイスクリームをコーンにバラの花状に盛ったもの。美味しかったよ!夏の秋田の風物詩らしい。
昼、秋田駅から空港バスで秋田空港に。午後1時過ぎのこれまたボンバルディアの50人乗りの小さな機に乗って伊丹へ。大揺れすることもなく無事に着陸。蒸し暑さにはもうまいった!
夜は、とあるメンバーに、美人のイタリア人の英語の通訳をしてほしいと呼び出されて行くも、結局イタリア人は現れず。残念会ということで居酒屋でワイワイして帰宅。ひと雨降ったが、ほんま、京都の夏は暑いなあ!
●8月20日(火)
<ペンギンが空を飛ぶ!旭山動物園を視察>
朝、快晴の旭川。北海道の朝は涼しい!蒸し暑くなく汗も出ない。
9時には駅前のホテルから小型バスで30分ほど、旭川の幹線道路は電線が地中化されていて気持ちがいい。小高い山裾に日本最北の旭山動物園があった。市の人口は、35万人。
会議室にてまずは広報の担当者から、動物園の沿革や入場者の推移、運営の仕方、また園長や飼育員の思いを熱く語っていただいた。
この旭山動物園は、1967年に開園、年間入園者は40万人から60万人ぐらい。90年代は、「市のお荷物」と呼ばれた時代もあったというが、パスポートの発行や動物とふれあえる施設の設置など市民サポーターなども発足。こども牧場、ととりの森から2000年になって「空を飛ぶ!」ペンギン館やほっきょくぐま館、アザラシ館、空中散歩で有名になった、おらんうーたん館など次々にオープン。テレビドラマにもなり、西田敏行さんが主演した「旭山動物園―ペンギンが空を飛ぶ!」は、ぼくも見たが、年間入場者は2007年に300万人を突破!
ブームは去ったとはいえ、現在でも170万人の入場者があるという。入場料など歳入は13億円、歳出は12億円で黒字経営とのこと。ちなみに京都市動物園の入場者数は70万人。年間の運営費として2億円を支出しています。
広報の担当者の説明で、動物のあるがままの姿を伝えること、すなわち「動物の通訳」になること、という言葉が印象に残る。飼育係りのスタッフも若く園内を歩くと、手書きの説明板など色々な工夫がされているのがよくわかる。そして園内に入ると、山の斜面を利用しているので見晴らしもいい。夏休中でもあるので、続々と家族連れが入園。
行動展示という方法で、動物も観客も退屈しない展示だという。群れを成すオオカミが自然の森を歩く姿は、今まで見たことがない光景。トラにしても熊にしても林の中を悠然と目の前を通り過ぎていく。また「ペンギンが空を飛ぶ!」姿は、ほんまに飛んでるやないか、と思う。「もぐもぐタイム」とかであざらし館やほっきょくぐま館は長蛇の列で中へ入れなかったが、チンパンジーの家族が赤ん坊を抱きながら目の前で団欒?している姿は、ほほえましいね。それからレッサーパンダは吊橋の上を行き来して可愛いし子供も大人も大喜び。もっともっと時間があればよかった。駆け足であったが園内を見ての感想。まさに「命のぬくもり」「命の尊さ」が伝わってくる動物園でした。
京都市動物園も開園100周年を過ぎてリニュアルが進行中。色々と動物の飼育も工夫されてきて、これからが楽しみ。頑張らなくっちゃ!
昼、旭川駅からスーパーカムイで札幌経由新千歳空港へ。予定時間より離陸が遅れたが、4時過ぎ、ボンバルディアとか言う70数人乗りの小型機種で秋田空港へ。ちょっとだけ揺れがきついときもあったが、無事に着陸。空港バスで駅前のホテルに投宿したのは6時前。
夕食は、郷土料理屋で秋田名物「きりたんぽ」「しょっつる」「稲庭うどん」に、お酒は「刈穂」。「穂」がついてて美味かった!
●8月19日(月)
<くらし環境委員会で他都市調査、札幌へ>
京都市会「くらし環境委員会」の他都市調査で北海道と秋田市へ。自民4人、共産3人、民主はぼくと委員長の天方議員と宮本議員。公明は3人、みんなの清水議員の議員が13人。市会事務局は2人、文化市民局の森川室長と環境政策局の瀬川部長の大部隊。
朝6時50分、京都駅八条口集合。7時過ぎの伊丹空港行のバスに乗り、9時前の飛行機で10時40分新千歳空港着。車中も機中も居眠り。北の大地は、涼しい!空港から電車で札幌に。北海道に来たのは5、6年ぶりかな。昼飯は海鮮丼。
<札幌市のごみ減量とごみ収集は>
午後1時過ぎ札幌市役所に。札幌市は人口190万人。京都より人口が多い!
ごみ減量の取り組みとごみ収集業務の課題についてそれぞれ説明を受けて質疑。
札幌は清掃工場の老朽化と埋立地のひっ迫に対応するために、ごみと焼却ごみ、及び埋め立て処分量の減量とリサイクル率(資源化)の向上を目指して「スリムシティさっぽろ計画」を策定。平成21年には「新ごみルール」として、家庭ごみを有料化(2円/㍑)、大型ごみも有料化戸別収集を、資源物として、びん・缶・ペットボトル、容器包装プラスティック、雑紙は透明袋に入れて出すのだが、無料だそうだ。そして春から12月にかけては「枝・葉・草」は4週間に一回の収集でこれも無料とのこと。
この結果、廃棄ごみは30%の削減、資源物のリサイクルは15%向上したという。そしてこれらの努力により、清掃工場を一か所廃止して約470億円の節約をしたという。家庭ごみの収集の民間への委託は直営が3、委託が7の割合だという。要介護者などへは、玄関先においておくと収集するという「さわやか収集」を実施。感心したのは1年間のごみ収集カレンダーが作成されて各家庭に配布されていること。
京都との違いは、市内4万2000か所に保管箱などを設置する「ごみステーション方式」を採用していて、戸別収集ではないこと。このゴミステーション方式は、不適正排出や周辺のごみの散乱、共同住宅でのルール違反などもあり、24年には「家庭ごみ収集方法などに関するあり方検討委員会も開催されて喧々諤々議論されている。戸別収集にすると委託費が約3倍の90億円になるとも報告されている。カラス対策にも色々と工夫されているが、どこの都市もゴミ収集には課題があるね。さて、狭い街路が多い京都では、ゴミ収集の現状の方法でいいのか、いちど議論するか。
なお、空き缶持ち去り禁止のことについてぼくは質問したが、札幌では、21年に「アルミ缶等抜取り禁止条例」が制定されて、市長は違反者に対して収集運搬禁止命令を出して、禁止命令に違反した者は、20万円以下の罰金に処せられるという。京都は、罰金も課してないが、条例制定時、ホームレス対策など議論になったのかな、
それから焼却灰溶融炉のことを某議員が聞いたが、白石清掃工場で稼働していた溶融炉は現在使用されていないという返事。京都の溶融炉は、竣工する前に契約解約だ!これから住友重工とどんな協議が進められるのか、委員会でも多みな議論になる。担当者による説明が終わった後、瀬川部長からは、過日、ごみを不法投棄して逮捕された京都市のまち美化職員のその後のことで報告もあり。担当部長もたいへんだあ。
視察が終わり、民主党の札幌の大島議員に挨拶して、札幌から特急スーパーカムイに乗って旭川に。「カムイ」と聞くと、白土三平の「カムイ伝」を思い出したよ。約1時間20分で旭川駅。2年前に改築された駅は、木材が使われた立派な高架駅で驚きました。駅前も再開発中ですね。
ホテルに投宿してから夕食。旭川名物「鮭ちゃんちゃん焼」とか、かぼちゃの団子を汁物にした「ペロンタン汁」など郷土料理を食す。
日頃は他会派の議員と親しく喋ることはほとんどないが、呉越同舟、各議員の個性が発揮されて面白い。ラーメンも食べたかったが、減量中であきらめました。涼しい北海道の夜、つかの間の避暑地にいる気分の夜でした。
<くらし環境委員会 他都市調査3日目 秋田県立美術館を視察>
「くらし環境委員会」の他都市調査3日目の朝は秋田。秋田へ来たのは議員団の視察以来、3年ぶりか。
駅近くの千秋公園の前の濠には睡蓮が満開!その正面のところに元日赤病院の跡地に「新県立美術館」が竣工したのは昨年6月。
館内で秋田教育庁の課長から新美術館設立の経緯や基本方針などの説明を受ける。旧県立美術館も新しい美術館も平野政吉という資産家とフランスで生涯のほとんどを過ごした藤田嗣治画伯の出会いに始まるという。平野は藤田のいわばパトロンで、藤田は、1937年1937(昭和12)年に大壁画「秋田の行事」を描く。縦3.65m、横20.5mの巨大な絵。この壁画は県民の誇りであり、「美の国秋田」のシンボルとして新美術館に展示し、また県民参加型で秋田の文化力を発信しようとしている。
20年に基本計画策定委員会が報告書を取りまとめ、安藤忠雄建築研究所が設計。22年12月に起工式が行われるが、東日本大震災の影響で3か月工事もストップ、昨年7月に暫定オープン。この9月28日には本オープンする。
三角形をモチーフにした3階建ての建物。2階のラウンジから見る千秋公園を望む「水庭」には、夏の雲と青空が映り、見事な風景を見せている。この光景をぼんやり眺めるだけでもええなあ。
また2階は大壁画「秋田の行事」を展示するところ。大きな大きな額が作られている最中。長さ20メートルの大壁画が飾られたら迫力はあるだろうと思う。また吹き抜けで螺旋階段があるエントランスもさすが安藤忠雄さんだと思ったが、館内を歩くとエレベーターはありバリアフリーは確保されているものの通路も狭く足の悪い人にちょっとしんどそうなところも。
館内では一周年を記念して高名な写真家篠山紀信展「写真力」が開催中。「きんさんぎんさん」の笑顔から始まり、鬼籍に入った勝新やひばり、渥美清、三島由紀夫など、それから有名人の、吉永小百合やAKBに王貞治に宮沢りえなどの写真に歌舞伎役者、ぼくがびっくりしたのは、国技館の土俵に貴乃花と曙の横綱が立ち館内にすべての関取や幕下や行司、呼び出し、親方が並んだ大相撲の写真が一番興味深かった。エントランスには小野ヨーコとジョンレノンの写真。
また安藤忠雄さんの設計した世界の美術館のパースなども展示された部屋もあり、市民参加ということでいえば、エントランスの吹き抜けに、小学生たちが共同で制作したながーく垂れ下がった作品も。子どもたちにも参加して盛り上げようということ。
ともあれ、藤田嗣治画伯の「秋田の行事」をメインにしたこの美術館、これから秋田県民にどのように評価されるのだろうか。
館内を出たらちょっと時間があったので睡蓮を見に行くと秋田名物ババヘラアイスを発見!要は、おばさんが、ヘラでアイスクリームをコーンにバラの花状に盛ったもの。美味しかったよ!夏の秋田の風物詩らしい。
昼、秋田駅から空港バスで秋田空港に。午後1時過ぎのこれまたボンバルディアの50人乗りの小さな機に乗って伊丹へ。大揺れすることもなく無事に着陸。蒸し暑さにはもうまいった!
夜は、とあるメンバーに、美人のイタリア人の英語の通訳をしてほしいと呼び出されて行くも、結局イタリア人は現れず。残念会ということで居酒屋でワイワイして帰宅。ひと雨降ったが、ほんま、京都の夏は暑いなあ!
●8月20日(火)
<ペンギンが空を飛ぶ!旭山動物園を視察>
朝、快晴の旭川。北海道の朝は涼しい!蒸し暑くなく汗も出ない。
9時には駅前のホテルから小型バスで30分ほど、旭川の幹線道路は電線が地中化されていて気持ちがいい。小高い山裾に日本最北の旭山動物園があった。市の人口は、35万人。
会議室にてまずは広報の担当者から、動物園の沿革や入場者の推移、運営の仕方、また園長や飼育員の思いを熱く語っていただいた。
この旭山動物園は、1967年に開園、年間入園者は40万人から60万人ぐらい。90年代は、「市のお荷物」と呼ばれた時代もあったというが、パスポートの発行や動物とふれあえる施設の設置など市民サポーターなども発足。こども牧場、ととりの森から2000年になって「空を飛ぶ!」ペンギン館やほっきょくぐま館、アザラシ館、空中散歩で有名になった、おらんうーたん館など次々にオープン。テレビドラマにもなり、西田敏行さんが主演した「旭山動物園―ペンギンが空を飛ぶ!」は、ぼくも見たが、年間入場者は2007年に300万人を突破!
ブームは去ったとはいえ、現在でも170万人の入場者があるという。入場料など歳入は13億円、歳出は12億円で黒字経営とのこと。ちなみに京都市動物園の入場者数は70万人。年間の運営費として2億円を支出しています。
広報の担当者の説明で、動物のあるがままの姿を伝えること、すなわち「動物の通訳」になること、という言葉が印象に残る。飼育係りのスタッフも若く園内を歩くと、手書きの説明板など色々な工夫がされているのがよくわかる。そして園内に入ると、山の斜面を利用しているので見晴らしもいい。夏休中でもあるので、続々と家族連れが入園。
行動展示という方法で、動物も観客も退屈しない展示だという。群れを成すオオカミが自然の森を歩く姿は、今まで見たことがない光景。トラにしても熊にしても林の中を悠然と目の前を通り過ぎていく。また「ペンギンが空を飛ぶ!」姿は、ほんまに飛んでるやないか、と思う。「もぐもぐタイム」とかであざらし館やほっきょくぐま館は長蛇の列で中へ入れなかったが、チンパンジーの家族が赤ん坊を抱きながら目の前で団欒?している姿は、ほほえましいね。それからレッサーパンダは吊橋の上を行き来して可愛いし子供も大人も大喜び。もっともっと時間があればよかった。駆け足であったが園内を見ての感想。まさに「命のぬくもり」「命の尊さ」が伝わってくる動物園でした。
京都市動物園も開園100周年を過ぎてリニュアルが進行中。色々と動物の飼育も工夫されてきて、これからが楽しみ。頑張らなくっちゃ!
昼、旭川駅からスーパーカムイで札幌経由新千歳空港へ。予定時間より離陸が遅れたが、4時過ぎ、ボンバルディアとか言う70数人乗りの小型機種で秋田空港へ。ちょっとだけ揺れがきついときもあったが、無事に着陸。空港バスで駅前のホテルに投宿したのは6時前。
夕食は、郷土料理屋で秋田名物「きりたんぽ」「しょっつる」「稲庭うどん」に、お酒は「刈穂」。「穂」がついてて美味かった!
●8月19日(月)
<くらし環境委員会で他都市調査、札幌へ>
京都市会「くらし環境委員会」の他都市調査で北海道と秋田市へ。自民4人、共産3人、民主はぼくと委員長の天方議員と宮本議員。公明は3人、みんなの清水議員の議員が13人。市会事務局は2人、文化市民局の森川室長と環境政策局の瀬川部長の大部隊。
朝6時50分、京都駅八条口集合。7時過ぎの伊丹空港行のバスに乗り、9時前の飛行機で10時40分新千歳空港着。車中も機中も居眠り。北の大地は、涼しい!空港から電車で札幌に。北海道に来たのは5、6年ぶりかな。昼飯は海鮮丼。
<札幌市のごみ減量とごみ収集は>
午後1時過ぎ札幌市役所に。札幌市は人口190万人。京都より人口が多い!
ごみ減量の取り組みとごみ収集業務の課題についてそれぞれ説明を受けて質疑。
札幌は清掃工場の老朽化と埋立地のひっ迫に対応するために、ごみと焼却ごみ、及び埋め立て処分量の減量とリサイクル率(資源化)の向上を目指して「スリムシティさっぽろ計画」を策定。平成21年には「新ごみルール」として、家庭ごみを有料化(2円/㍑)、大型ごみも有料化戸別収集を、資源物として、びん・缶・ペットボトル、容器包装プラスティック、雑紙は透明袋に入れて出すのだが、無料だそうだ。そして春から12月にかけては「枝・葉・草」は4週間に一回の収集でこれも無料とのこと。
この結果、廃棄ごみは30%の削減、資源物のリサイクルは15%向上したという。そしてこれらの努力により、清掃工場を一か所廃止して約470億円の節約をしたという。家庭ごみの収集の民間への委託は直営が3、委託が7の割合だという。要介護者などへは、玄関先においておくと収集するという「さわやか収集」を実施。感心したのは1年間のごみ収集カレンダーが作成されて各家庭に配布されていること。
京都との違いは、市内4万2000か所に保管箱などを設置する「ごみステーション方式」を採用していて、戸別収集ではないこと。このゴミステーション方式は、不適正排出や周辺のごみの散乱、共同住宅でのルール違反などもあり、24年には「家庭ごみ収集方法などに関するあり方検討委員会も開催されて喧々諤々議論されている。戸別収集にすると委託費が約3倍の90億円になるとも報告されている。カラス対策にも色々と工夫されているが、どこの都市もゴミ収集には課題があるね。さて、狭い街路が多い京都では、ゴミ収集の現状の方法でいいのか、いちど議論するか。
なお、空き缶持ち去り禁止のことについてぼくは質問したが、札幌では、21年に「アルミ缶等抜取り禁止条例」が制定されて、市長は違反者に対して収集運搬禁止命令を出して、禁止命令に違反した者は、20万円以下の罰金に処せられるという。京都は、罰金も課してないが、条例制定時、ホームレス対策など議論になったのかな、
それから焼却灰溶融炉のことを某議員が聞いたが、白石清掃工場で稼働していた溶融炉は現在使用されていないという返事。京都の溶融炉は、竣工する前に契約解約だ!これから住友重工とどんな協議が進められるのか、委員会でも多みな議論になる。担当者による説明が終わった後、瀬川部長からは、過日、ごみを不法投棄して逮捕された京都市のまち美化職員のその後のことで報告もあり。担当部長もたいへんだあ。
視察が終わり、民主党の札幌の大島議員に挨拶して、札幌から特急スーパーカムイに乗って旭川に。「カムイ」と聞くと、白土三平の「カムイ伝」を思い出したよ。約1時間20分で旭川駅。2年前に改築された駅は、木材が使われた立派な高架駅で驚きました。駅前も再開発中ですね。
ホテルに投宿してから夕食。旭川名物「鮭ちゃんちゃん焼」とか、かぼちゃの団子を汁物にした「ペロンタン汁」など郷土料理を食す。
日頃は他会派の議員と親しく喋ることはほとんどないが、呉越同舟、各議員の個性が発揮されて面白い。ラーメンも食べたかったが、減量中であきらめました。涼しい北海道の夜、つかの間の避暑地にいる気分の夜でした。