奇跡への絆

図師ひろき

スキーに連れて行っても、バックカントリーには連れて行かないで

2015年01月10日 22時52分32秒 | Weblog

 『バックカントリー』という言葉を初めて知りました。

 正月に新潟県湯沢町「かぐらスキー場」のコース外で男女3人が遭難した事故で、救助にあたった方からしこたま怒られている映像はまだ記憶に新しいと思いますが、スキー場のコースとは反対側の斜面が「バックカントリー」なんですね。

 今回の事故は全員無事で何よりでしたが、人工じゃないふわふわの雪の上を滑れるというのでバックカントリーは人気で、最近同様の遭難が増えているそうで、身勝手な遭難は確かに迷惑極まりないですね。

 私も学生の時、スキーを楽しんでいましたが、時々滑りに行くくらいで毎シーズン初心者に毛が生えたくらいのレベルだったので、とてもスキー場の裏山を滑れる程のテクニックも自信もありませんでした。

 それでもたまたまコースの中の誰も滑っていない新雪が残っているところにさしかかると、なんだか自分のためのゲレンデのような気がして、ちょっと得意げになったりもしていました。

 しかし、油断すると新雪が深く降り積もっているところにはまり込んでしまうことがあり、そうなると大変でした・・・

 新雪は、ふわふわなもんですから全く手応えがなく立ち上がろうとしてもなかなか立てず、やっと立ったと思ったら腰あたりまで埋まったまま身動きがとれないといった始末です・・・

 スキー板を外して、一般コースまでもがきながらなんとかたどり着いたことを今でも覚えています。

 話は戻りますが、バックカントリーを滑走しているうちに遭難してしまった、遭難者が捜索救助費用を弁償する「スキー場安全条例」を制定する自治体が増えており、コース外には雪上車を出さないと入れないことが多いことや救難スタッフの人件費などが弁償の対象となるようです。

 賠償額はピンキリで、スキー場関係者によると「捜索にかかった時間、場所、駆け付けたスタッフの数を考慮し、総額数万円から数百万円に上るケースもあり得る」とのこと。

 ちなみに、あるスキー場ではコースエリア外での「捜索救助費用」として、「1時間あたり、パトロール隊員1人2万円、雪上車1台5万円」となっており、ある救助活動では、2日間で警察、消防など延べ9人の地上部隊と県警のヘリ1機が出動し、地上部隊のうち、民間の山岳救助隊員の傷害保険加入費用と日当を負担することとなったようですから、金額は・・・・・・

 またまた、公用のヘリを飛ばせるのは、夏で約1週間、冬で3、4日が限度。

 それ以上かかる場合は、民間のヘリを飛ばしてもらうことになるようで、料金は1時間でなんと100万円からが一般的とのこと・・・・

 結果的に、この費用負担が困難となり捜索を諦めるケースが多いとも・・・

 ちなみに、今回の湯沢町で遭難した3人も賠償責任が問われるようです・・・

 これからスキー場に行かれる予定の方は、くれぐれも安全に楽しんでください。