奇跡への絆

図師ひろき

ロボットか施設だ

2015年01月12日 23時25分30秒 | Weblog
DVDでロボットが介護ヘルパーになる映画を観ました。

作品はミニシアターで、予算は何十億円もかかっている感じはしませんでしたが、内容はこれからの高齢者福祉に通じるものでした。

設定は近未来で、ニューヨーク郊外に住む一人暮らしの高齢者が主人公です。

軽度の認知症ながらも、なんとか生活を維持していたその男性のもとに息子が訪れます。

散らかし放題の部屋を見て息子が父親に話しかけます…

「毎週片道何時間もかけて掃除にきてるのに、なんでここまで汚くするんだ!このままだと、ロボットか施設だぞ!!」

そして、車のトランクから一体のロボットを取り出します。

そのロボットの見た目は、ホンダのアシモそっくりで…

“これ、やばいんじゃない…”

と思うほどでしたが、それはさておき、息子の言葉が気になりました。

“ロボットか施設か…”

確かに介護の現場には、ロボット導入が進みつつあります。

それでも将来の高齢者福祉の選択肢が、その2つに限られてしまうことは、やはり寂しいと感じました…

家族があって欲しい。

介護ロボットがいかに進化しても…

そして日本式福祉と言われようとも、家族が寄り添う介護が日本の原風景だと私は思います。

どこかの総理大臣が、以前語られた言葉にあった『美しい国日本』は、3世帯の家族が笑顔で暮らす風景ではないのでしょうか…

もちろん全部家族が抱えることを考えているのではなく、家族介護のサポートを24時間対応の介護・看護・医療の供給体制との連携は必要不可欠です。

しかし、消費税は上がっても24時間のサービス体制がないのが、この日本です。

これからの議員活動に、問題提起をしてくれるDVDでした。

私は本当の美しい国日本を目指したい。