ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

浜までは 海女も蓑着る 時雨かな

2018-03-21 07:58:55 | できごと

別府公民館の歴史講座(2/24)でした。テーマは「別府の江戸時代の俳人・瀧瓢水」。

 その中で、瓢水の次の俳句を紹介しました。

    浜までは 海女も蓑着る 時雨かな

 おせっかいですが、少し説明しておきます。

 ・・・瓢水が、ある年の暮れ、風邪をひき籠っていたことがありました。

 ちょうどその時です。

 一人の雲水(うんすい)が瓢水の噂を慕って訪れました。

 あいにく、薬を取りに行くところだったので、「しばらく待っていてくだされ・・・・」と言い残して待たせておいて、一走り薬屋へ薬を取りに行きました。

 後に残された雲水は、「瓢水は生命の惜しくない人間と聞いていたが、案外な男だった・・・」と言い捨てて、そのまま立ち去っていきました。

 帰ってこの話を近所の人から聞いた瓢水は「(雲水は)まだそんなに遠くはゆくまい、どうかこれを渡してくだされ」と言って、一枚の短冊にさらさらと書いたのは、「浜までは 海女も蓑着る 時雨かな」の一句でした。

 (*生命は、固執するものではないが、最後まで大切にすべきものである)

 これを受け取った雲水は、非常にわが身の浅慮を後悔し、再び瓢水翁を訪れ一晩中語り明かしたといいます。

 この話の続けて、「私も最近物忘れが激しくなりました。でも、あきらめずに頑張ります。どなたかこの句を習字で書いていただけませんか。私の書斎に座右の銘として飾りますので・・・」と付け加えました。

 先日、講座生の方から、写真のような色紙が届きました。

 ありがとうございました。もうひと頑張りします。(no146)

 *写真:いただいた色紙(書斎の壁に飾っています)

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1 コメント

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はじめまして (マーシャ)
2018-03-21 14:53:47
かこがわ検定の勉強をしていて初めて滝瓢水のことを知りました。加古川の歴史絡みで検索していると何度もひろかずさんのブログにヒットしましたのでお気に入りに入れさせていただきました。お陰様で先日、無事に初級合格しました。これからも楽しみに拝読させていただき、中級めざしてがんばります。
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