平岡町をゆく(3) 印南野台地のはなし(2) 平岡町は海の底
「印南野台地は、かつて海の底であった」と言われて、信じることができますか。
海の海の底だったのです。
それでは、印南野台地は、どのように形成されたのでしょうか。
図を見てください。この図は24・5万年前ごろの海岸線・水際線(推定)です。(図は『加古川市史(第一巻)』より)
現在の印南野台地は海の底です。
この海に川を中心として周辺から土砂が流れ込みました。
土砂は、海底では比較的平に堆積します。
今度は、印南野台地にあたる海底の部分の隆起がはじまりました。
そして、比較的平らな海底であった海底が徐々に地上に姿を現しました。これが印南野台地です。
印南の台地の隆起のようすは一様ではではなく、東の隆起が大きく西の平岡・野口辺りでは規模の小さな隆起でした。
現在でも印南野台地の隆起は続いています。
隆起の速度は、二俣辺りでは年間0.125mmで、東の明石市魚住町辺りでは0.35mmとなっています。
印南野台地の誕生には、隆起作用の外に気候変動という、もう一つの要素が加わり特徴ある台地を作りあげています。
気候変動と印南野台地については、次回のブログで調べることにしましょう。
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