ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

八幡町をゆく(15) 猫池の伝説

2024-06-05 09:48:40 | 加古川市八幡町をゆく

 

            八幡町をゆく(15) 猫池の伝説

 「猫池」の伝承です。

 八幡町上西条・中西条は、加古川に近いにもかかわらず十分な水が得られませんでした。

 そのため、村の南の印南野台地のくぼ地に池を造り、その水を使っていました。

 猫池は、享禄4年(1531)、当時の沼田若九郎等が指導し、村人と共に造ったと伝えられています。

 猫池の水は、その後上西条・中西条に大きな恵をあたえました。

 しかし、台風や大雨の時には、しばしば堤防が切れ、田畑や民家を押し流しました。

 いつしか、猫池に伝説が生まれました。

 村人は、堤防が切れない方法はないかと考えたのですが、いい考えが浮かびません。「人柱を・・・」という意見もありました。 

 そんな時ででした。「猫を堤に埋めると堤が切れなくなるであろう・・・」という神のお告げがありました。

 そこで、猫八匹を堤防に埋め、大がかりな工事は完成しました。

 以来500年間、堤防は切れることなく満々と水をたたえています。



 もっとも、猫池は形があたかも猫が横たわっているようにみえるところから、いつの頃からか人々は、猫池と呼ぶようになったというようです。



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