『隊長、場の条件は向こうのほうがいいように思いますが』
『そうか、よし!そちらでやろう』
彼は陽の射してくる方向を仰ぎ見た。船尾のほうが、いい陽陰を作っていた。
『おう、皆、腰を下ろせ、これより打ち合わせをやる。夕めし前には終わる、即、要件に入る。我々、1番船、2番船、舟艇の総員は、明日、実行予定のクレタ島の築砦予定地に向けて移動する一同に先駆けて出航をする。築砦の予定地はさほどに遠くはない。我々には、重要な要件がある。一同、この木板を見てくれ』
彼は、築砦予定地及び小島が描きこまれた木板を一同に見えやすいようにかかげた。
『我々に課せられている重要な要件は、この小島を根城にしている海賊のせん滅である。海賊の総勢は、この東海岸に60人余り、この裏の西海岸に30人余り、合わせて総勢100人足らずといったところである。この海賊を一人残らず始末する。浜に出入りしている海賊の船数は、東の浜が7隻、西の浜が5隻である。東の浜の海岸線の距離が7スタジオン(約1,4キロ)西の浜の海岸線が5スタジオン(約1キロ)である。北側の浜には海賊がいるという情報は聞いてはいない。ここまでの説明で質問はあるか』
パリヌルスは、話を区切った。
『まあ~いい、話を続ける。質問は最後にまわそう』
彼は話を続けた。
『そうか、よし!そちらでやろう』
彼は陽の射してくる方向を仰ぎ見た。船尾のほうが、いい陽陰を作っていた。
『おう、皆、腰を下ろせ、これより打ち合わせをやる。夕めし前には終わる、即、要件に入る。我々、1番船、2番船、舟艇の総員は、明日、実行予定のクレタ島の築砦予定地に向けて移動する一同に先駆けて出航をする。築砦の予定地はさほどに遠くはない。我々には、重要な要件がある。一同、この木板を見てくれ』
彼は、築砦予定地及び小島が描きこまれた木板を一同に見えやすいようにかかげた。
『我々に課せられている重要な要件は、この小島を根城にしている海賊のせん滅である。海賊の総勢は、この東海岸に60人余り、この裏の西海岸に30人余り、合わせて総勢100人足らずといったところである。この海賊を一人残らず始末する。浜に出入りしている海賊の船数は、東の浜が7隻、西の浜が5隻である。東の浜の海岸線の距離が7スタジオン(約1,4キロ)西の浜の海岸線が5スタジオン(約1キロ)である。北側の浜には海賊がいるという情報は聞いてはいない。ここまでの説明で質問はあるか』
パリヌルスは、話を区切った。
『まあ~いい、話を続ける。質問は最後にまわそう』
彼は話を続けた。