パリヌルスは、浜にたたずみ空と海を眺めながら話し合っている二人の姿を見とめて歩み寄った。
『統領と軍団長、こちらにおいででしたか。いま、これから打ち合わせをやります。臨席をお願いします。見られたとおり、天候の回復は確実です。明早朝、出航します』
『そうか、よしっ!判った。一緒に行こう』
三人は歩をそろえて、打ち合わせの場に向かった。
船長、副長ら一同は、オキテスを円座の真ん中に据えて話し合っている。彼らは打ち合わせの場では話にならない些細なことを話し合っていた。
ギアスが俺たち三人に気がついたらしい。
『統領と軍団長が見えた』
そのひと言で俺たちを迎える円陣の場を作った。
『おっ、諸君、ご苦労』
アエネアスはひと言、言って彼らを浜に座らせた。
パリヌルスは、一同を見て話し始めた。
『諸君、ご苦労。天候の回復は確実である。明早朝、星が空にある間に『荷車』(星座の大熊、小熊座)を背にミコノスに向けて出航する、いいな。懸念は風向きと風の強さだけである。それもほぼ期待通りに吹いてくれると信じている』
彼は、内心の心配を忘れたかのように力強く断言した。
『統領と軍団長、こちらにおいででしたか。いま、これから打ち合わせをやります。臨席をお願いします。見られたとおり、天候の回復は確実です。明早朝、出航します』
『そうか、よしっ!判った。一緒に行こう』
三人は歩をそろえて、打ち合わせの場に向かった。
船長、副長ら一同は、オキテスを円座の真ん中に据えて話し合っている。彼らは打ち合わせの場では話にならない些細なことを話し合っていた。
ギアスが俺たち三人に気がついたらしい。
『統領と軍団長が見えた』
そのひと言で俺たちを迎える円陣の場を作った。
『おっ、諸君、ご苦労』
アエネアスはひと言、言って彼らを浜に座らせた。
パリヌルスは、一同を見て話し始めた。
『諸君、ご苦労。天候の回復は確実である。明早朝、星が空にある間に『荷車』(星座の大熊、小熊座)を背にミコノスに向けて出航する、いいな。懸念は風向きと風の強さだけである。それもほぼ期待通りに吹いてくれると信じている』
彼は、内心の心配を忘れたかのように力強く断言した。