今日の午後、現場を留守にしていたドックスは、終業のミーテングで作業の進み具合を念入りにチエックする。作業員一同に明朝の始業のミーテングを時刻を早めて行うことを伝えて業務を閉じた。
ドックスはオキテスへの報告もれに気づく、オキテスの席へと歩を向ける。
『オキテス隊長、些細なことですが、今日のキドニアにおける件で報告漏れがあります。船の建造に費消する金具類、また、工具の一部に別調整が必要としているものがあります。それらについても調製のうえ今月末までに納入してくれるように手配してあります。なお、決済についてはオロンテス隊長に依頼しました。よろしく願います。以上です』
『おう、了解した。ご苦労であった。なあ~、ドックス、お前も俺もだが一挙手一投足を慎重確実にやっていく!細心注意してだな』
『そうですね。それを肝に命じて、日々を務めていきます』
オキテスはドックスと連れ立って夕食の場へ向かった。
夕食を終えたパリヌルスら三人が、アエネアスの宿舎の前庭に個々に姿を見せる。そこにはアエネアスとイリオネスが彼らの来るのを待っている。
『おう、一同、ごくろう!お前らおちついたか?』
『興奮さめやらぬといった状態です』
『まあ~、そんなもんだろう。すぐ覚めるわけではない。打ち合わせを始める。いいな』
『はい、了解です』
『おう、オロンテス、集散所で発注書きをもらった。その時のやり取りを簡単に説明してくれ』
オロンテスは、集散所において発注書き受領時の説明をする。
『そのようなことで、集散所の要望として、納入に関する諸事、納期を伝えてくれと言っています』
『おう、解った。では、その件について打ち合わせる』
『オキテス、受注戦闘艇2艇の納入について、現在の状況から考えて、どのようにするか、その意向を説明してくれ』
『はい、只今、戦闘艇2艇の在庫は保有していません。これから建造するわけです。9月に建造する3艇のうちの2艇を引き合い対応の2艇として建造を計画していたわけです。受注戦闘艇の2艇の納入は、10月の月初アエネアス暦10月5日までに注文主方に納入いたします。なお、10月月初から予定されている船舶の記念売り出しと合致させて納入することにしています。これでもって売り出しスタートの弾みをつけようと考えています』
『人間とは勝手なものなのだ。注文する、すぐ手にしたいと考える。それを考えて集散所と対応しなければならない。オキテス、オロンテスの両人は、営業担当として、集散所と納入に関する件を打ち合わせる。解るな!受注の承諾と納入に関する誓約をして集散所と取引の約束を交わしてくれ』
『解りました』
二人が唱和して応える。オキテスが言葉を続ける。
『明日、キドニアの集散所に出向きます。今、言われた受注の承諾及び納入に関する誓約をして、取引きの約束を交わします』
ドックスはオキテスへの報告もれに気づく、オキテスの席へと歩を向ける。
『オキテス隊長、些細なことですが、今日のキドニアにおける件で報告漏れがあります。船の建造に費消する金具類、また、工具の一部に別調整が必要としているものがあります。それらについても調製のうえ今月末までに納入してくれるように手配してあります。なお、決済についてはオロンテス隊長に依頼しました。よろしく願います。以上です』
『おう、了解した。ご苦労であった。なあ~、ドックス、お前も俺もだが一挙手一投足を慎重確実にやっていく!細心注意してだな』
『そうですね。それを肝に命じて、日々を務めていきます』
オキテスはドックスと連れ立って夕食の場へ向かった。
夕食を終えたパリヌルスら三人が、アエネアスの宿舎の前庭に個々に姿を見せる。そこにはアエネアスとイリオネスが彼らの来るのを待っている。
『おう、一同、ごくろう!お前らおちついたか?』
『興奮さめやらぬといった状態です』
『まあ~、そんなもんだろう。すぐ覚めるわけではない。打ち合わせを始める。いいな』
『はい、了解です』
『おう、オロンテス、集散所で発注書きをもらった。その時のやり取りを簡単に説明してくれ』
オロンテスは、集散所において発注書き受領時の説明をする。
『そのようなことで、集散所の要望として、納入に関する諸事、納期を伝えてくれと言っています』
『おう、解った。では、その件について打ち合わせる』
『オキテス、受注戦闘艇2艇の納入について、現在の状況から考えて、どのようにするか、その意向を説明してくれ』
『はい、只今、戦闘艇2艇の在庫は保有していません。これから建造するわけです。9月に建造する3艇のうちの2艇を引き合い対応の2艇として建造を計画していたわけです。受注戦闘艇の2艇の納入は、10月の月初アエネアス暦10月5日までに注文主方に納入いたします。なお、10月月初から予定されている船舶の記念売り出しと合致させて納入することにしています。これでもって売り出しスタートの弾みをつけようと考えています』
『人間とは勝手なものなのだ。注文する、すぐ手にしたいと考える。それを考えて集散所と対応しなければならない。オキテス、オロンテスの両人は、営業担当として、集散所と納入に関する件を打ち合わせる。解るな!受注の承諾と納入に関する誓約をして集散所と取引の約束を交わしてくれ』
『解りました』
二人が唱和して応える。オキテスが言葉を続ける。
『明日、キドニアの集散所に出向きます。今、言われた受注の承諾及び納入に関する誓約をして、取引きの約束を交わします』