オロンテスの指示でパン工房から40人、オロンテスの要請を受けたパリヌルスの配下からの荷役の助っ人が60人、テカリオンの交易船の水夫ら30人、合計130人による船からの小麦の荷降ろしと荷運びの荷役作業が始まる。
小麦、今様重量にして50キログラムくらいが入った袋が1000袋に及ぶ荷卸し作業である。交易船から浜までの荷運びにダッカスの操船する戦闘艇を使って行う。荷役作業が昼食時を挟んで午後半ばまでかかって終える。
会所では、テカリオンと船頭を迎えて、勘定誤算に気づいた彼らが、アエネアスが見守る場において、イリオネスにオロンテス、セレストスが加わって、昨日、決済した残債の支払勘定の再度の見直し勘定を行う。
残債と仕入れ額の合算で決済をすることにする。
オロンテスがテカリオンに声をかける。
『テカリオン殿、前回仕入れ分の残債に今回の仕入れ分を加えた総額を提示してもらいたい。間違えてもらっては困る、念入りに計算してください』
『解りました。昨日のしくじりは申し訳ありませんでした。お許しください。先ほどセレストス殿らと数えた木札の総数は、木札500枚入り袋の総数が283袋、木札総数が141500枚となります。残債額に今回の納入分を加えた総額は、このようになります。当方のいただく木札の総枚数はこのようになります。目を通してください。今、ここに置かれた木札、全てをいただくと、過分にいただくことになります。当方としてはそこに提示した分をいただければ、それで結構です。次回に繰り越す残債は全くありません』と言って、テカリオンは、船頭の書いた勘定書きの木板をオロンテスに手渡す。
オロンテスが勘定書きの木板を受け取る、イリオネスと入念に見る、二人は二言三言言葉を交わす。
イリオネスがテカリオンに問いただす。
『テカリオン殿、ここにかかれた数字だが、今回の仕入れ分の価格が値上がりしている。どういうことかな?』
『はい、昨年の気候変動で小麦が不作でした。そのような事情により価格が前回に比べて少々高騰しています。この価格が私の力いっぱいの出精の総額です。集散所にそれとなく聞いていただければ了解いただけると思います』
『そういうことか、解った。ここの書かれた木札の総枚数を渡して決済すればいいわけだな。それで今回の仕入れ分の全てを支払ったことになり、残債が残らないということだな』
『はい、そうです』
イリオネスがオロンテスに声をかける。
『おう、オロンテス、この勘定書きの数字を了承する。その分に充当する木札をテカリオン殿に渡してくれ。今回の仕入れ分をも決済したことになる。テカリオン殿とのとの間に小麦の仕入れに関する貸し借りは無いことになる。木札を渡してくれ』
『はい、解りました』
オロンテスが身体をテカリオンに向ける、声をかけた。
小麦、今様重量にして50キログラムくらいが入った袋が1000袋に及ぶ荷卸し作業である。交易船から浜までの荷運びにダッカスの操船する戦闘艇を使って行う。荷役作業が昼食時を挟んで午後半ばまでかかって終える。
会所では、テカリオンと船頭を迎えて、勘定誤算に気づいた彼らが、アエネアスが見守る場において、イリオネスにオロンテス、セレストスが加わって、昨日、決済した残債の支払勘定の再度の見直し勘定を行う。
残債と仕入れ額の合算で決済をすることにする。
オロンテスがテカリオンに声をかける。
『テカリオン殿、前回仕入れ分の残債に今回の仕入れ分を加えた総額を提示してもらいたい。間違えてもらっては困る、念入りに計算してください』
『解りました。昨日のしくじりは申し訳ありませんでした。お許しください。先ほどセレストス殿らと数えた木札の総数は、木札500枚入り袋の総数が283袋、木札総数が141500枚となります。残債額に今回の納入分を加えた総額は、このようになります。当方のいただく木札の総枚数はこのようになります。目を通してください。今、ここに置かれた木札、全てをいただくと、過分にいただくことになります。当方としてはそこに提示した分をいただければ、それで結構です。次回に繰り越す残債は全くありません』と言って、テカリオンは、船頭の書いた勘定書きの木板をオロンテスに手渡す。
オロンテスが勘定書きの木板を受け取る、イリオネスと入念に見る、二人は二言三言言葉を交わす。
イリオネスがテカリオンに問いただす。
『テカリオン殿、ここにかかれた数字だが、今回の仕入れ分の価格が値上がりしている。どういうことかな?』
『はい、昨年の気候変動で小麦が不作でした。そのような事情により価格が前回に比べて少々高騰しています。この価格が私の力いっぱいの出精の総額です。集散所にそれとなく聞いていただければ了解いただけると思います』
『そういうことか、解った。ここの書かれた木札の総枚数を渡して決済すればいいわけだな。それで今回の仕入れ分の全てを支払ったことになり、残債が残らないということだな』
『はい、そうです』
イリオネスがオロンテスに声をかける。
『おう、オロンテス、この勘定書きの数字を了承する。その分に充当する木札をテカリオン殿に渡してくれ。今回の仕入れ分をも決済したことになる。テカリオン殿とのとの間に小麦の仕入れに関する貸し借りは無いことになる。木札を渡してくれ』
『はい、解りました』
オロンテスが身体をテカリオンに向ける、声をかけた。