アエネアスは、略図を見ながら、クリテスと二言三言、話し終えて口を開いた。
『よく判った。我々はクレタ島のハニアを目指す。我々の目指すクレタ島の上陸地点はハニア以外にない。パリヌルス頼んだぞ。以上だ。いいな』
アエネアスは話を締めくくり、一同と目線を合わせた。
『判りました』
一同は声をそろえた。オキテスがパリヌルスに声をかける。
『ところで 明朝の出航は何刻とする?パリヌルス、それを決めておこう』
『明朝の雲行き次第だが、朝めしを終えてからとしているが。ことと次第によっては早まるかもしれん。それでいいか』
『いいだろう。その段取りで行こう』
『あ~あ、軍団長、お願いです。夕食のときに統領から皆にひと言、話をしていただければと思っています。頼んでおいてください。そのひと言が皆を奮い立たせます』
『判った』
オロンテスが姿を見せた。
『打ち合わせ終わりましたか』
『おう、今、終わったところだ』
『夕食の準備が出来ました。パンつくり作業も終わりました。いやあ~、とても旨いパンに焼けました。皆を場につかせようと思いますが』
『そうか、それはよかった。ところで浜の住民たちのことを簡単に説明してくれ』
『彼らは、私らを海賊と勘ちがいしている、それだけです。もう、我々が害を為さないと判りかけているはずです』
『そうか。それにもうひとつ、我々の言葉が通じそうか?』
『それは大丈夫。いけると思います』
『夕食の場に余席があるか。住民の分だ。パン、その他を含めてだ』
『それについては、判りました。何とかします、ご心配なく』
『軍団長と俺が行ってくる。皆が場についたら始めてくれていい。統領のひと言があるぞ。いいな』
『判りました。待っています』
『よく判った。我々はクレタ島のハニアを目指す。我々の目指すクレタ島の上陸地点はハニア以外にない。パリヌルス頼んだぞ。以上だ。いいな』
アエネアスは話を締めくくり、一同と目線を合わせた。
『判りました』
一同は声をそろえた。オキテスがパリヌルスに声をかける。
『ところで 明朝の出航は何刻とする?パリヌルス、それを決めておこう』
『明朝の雲行き次第だが、朝めしを終えてからとしているが。ことと次第によっては早まるかもしれん。それでいいか』
『いいだろう。その段取りで行こう』
『あ~あ、軍団長、お願いです。夕食のときに統領から皆にひと言、話をしていただければと思っています。頼んでおいてください。そのひと言が皆を奮い立たせます』
『判った』
オロンテスが姿を見せた。
『打ち合わせ終わりましたか』
『おう、今、終わったところだ』
『夕食の準備が出来ました。パンつくり作業も終わりました。いやあ~、とても旨いパンに焼けました。皆を場につかせようと思いますが』
『そうか、それはよかった。ところで浜の住民たちのことを簡単に説明してくれ』
『彼らは、私らを海賊と勘ちがいしている、それだけです。もう、我々が害を為さないと判りかけているはずです』
『そうか。それにもうひとつ、我々の言葉が通じそうか?』
『それは大丈夫。いけると思います』
『夕食の場に余席があるか。住民の分だ。パン、その他を含めてだ』
『それについては、判りました。何とかします、ご心配なく』
『軍団長と俺が行ってくる。皆が場についたら始めてくれていい。統領のひと言があるぞ。いいな』
『判りました。待っています』