『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第7章  築砦  1288

2018-05-16 13:26:28 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 パキオテ方の新艇が建造の浜に陸揚げされる。オキテスとドックスが打ち合わせる。
 『ドックス、作業具合はどのように展開する?』
 『はい、夕刻、早い時刻に仕あがります』
 『ほう、そうか。試乗航走が出来るな』
 『はい、それはできます』
 『よしっ!了解した。その段取りで仕事を進める』
 ギアスが姿を見せる。
 『おう、お前、いいところに来た。今、何している?』
 『今、ヘルメスの点検整備を終えたところです』
 『ほう、そうか、それなら都合がいい。お前、部下を2人連れて、客人と昼食を共にしろ!パムテキオから客人が見えている。パキオテ頭領殿は、俺が接待するが、お前、客人の水夫の皆さんと昼食を共にして世話を頼む』
 『解りました』
 『もう、場ができていると思う。一緒に来い!』
 オキテスは、ギアスら三人を連れて浜にしつらえた昼食の場へと向かう、
 『おう、漕ぎかた水夫の皆さん、長途の航海ごくろでした。昼食の場が整いました。水夫頭殿一同を場に方へ、こちらへどうぞ』
 『オキテス殿、このように気遣いいただいてありがとう。遠慮せず馳走になります』
 『はい!どうぞどうぞ。特別はありませんが、召し上がっていただければ幸いです。ここにいるのが当方のギアスとその部下です。皆さんと食事を共にして世話をいたします。用事がありましたら何なりと申し付けてください』
 ギアスが自己紹介をし、二人の部下を手伝わせて一同の食事の世話をする。
 オキテスが水夫頭に声をかける。
 『ここはこのギアスに任せて、一緒に行きましょう。当方の統領がパキオテ頭領殿を昼食の席に招待しております。水夫頭殿もいっしょしていただくようになっています。私も同席いたします』
 『私ごときも招待していただけるとは、それはかたじけないと思います』
 二人は歩き始める、パキオテ頭領は、アエネアス、イリオネスと話し合っている。
 『統領、宿舎の前庭に昼食の準備ができました。パキオテ頭領殿と水夫頭殿を昼食の席に招いています。軍団長よろしく願います。私も同席します』とオキテスが声をかける。
 『パキオテ頭領殿、心づくしの昼食です。特別はありませんが、昼食に行きましょう』
 『そうですか、突然にこちらの浜へ来て昼食を馳走になるとはありがとう。礼を言います。言葉に甘えます』
 一行が昼食の場へと歩を進める。
 昼食の場には、接待サービス担当の者が焚火を燃やし食材を焼いている。
 全員が席に就く、酒杯を手渡す、酒を注ぐ、アエネアスが立ちあがった。


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