スダヌスは、アヱネアスらを伴って浜小屋へと歩いていく。
『統領、こちらへの海路はいかがでしたか?』
『おう、風の具合は、幸運と言えたな』
『そうですか、それは何よりでした。しかし、あれですな、真っ新のカッコイイ船ですな』
『あの船の事か』
『そうです』
『あの船は試作した船だ。このたびの山行の船旅で試乗といったところだ』
『そうですか。是非、乗せてください』
『判ったぞ!浜頭の評価も聞きたい』
『それはそれは、ありがとうございます』
一同は浜小屋に着いた。そこには昼食の準備が整っていた。スダヌスがクリテスに話しかけた。
『おう、クリテス、お前、統領の山行の随行か、それはよかった。元気そうでなによりと、俺はうれしい』
父が息子に掛ける言葉であった。スダヌスは戸口から浜を見やった。
『おい、クリテス、船の浜揚げ作業が終わったらしい。ギアスたちを呼んできてくれ』
『判りました』
クリテスは浜へと向かった。ギアスと漕ぎかた一同が来る。浜衆たちも加わって全員が席に着いた。
浜小屋は、炉のつくりのある浜小屋である。浜小屋の中は、煙はもうもう、昼食の肉、魚、具材の焼ける臭いが充満している。
スダヌスは立ちあがり、統領らの歓迎の口上を述べた。
『統領に軍団長、そして、一同!俺が浜、スオダの浜へようこそおいでくださった。大歓迎です。我らが心づくしの昼めしです。召し上がってください』
一同から拍手があがる、うなずくスダヌス。歓迎の昼食が始まった。
一同は酒杯を手にして、『旨い!旨い!』で昼めしを腹に収めた。
頃合いをみて、スダヌスはイリオネスに話しかけた。
『おう、イリオネス、今日の手配は済ませている。今日は日暮れまでにパノルモスに行く。昼めしを終えたら出航だ。いいな。パノルモスからイデー山の麓まで歩いて半日の行程だ。明朝ははや立ちでイデー山に向かおう』
『判った。それは統領に伝える』
『そこで次の日の予定を話し合おう。統領には、腹づもりの予定もあると推察している』
『判った。そのあたりは、お前任せだ。宜しく頼む。山麓に着いたところで、クリテスからも事情を聴いて、山行三日間の予定を話す』
『判りました。では、その様な予定で行きます。クリテスもいることです、ここからは、私一人が船に乗ります。以上です』
『そうか、よく判った。了解した』
『イデー山山頂付近には雪があります。山行の旅装についてはパノルモスに着き次第整えます』
『そうか、浜頭。世話をかける。心から礼を言う、ありがとう』
『軍団長、こちらこそです。イリオネス、ありがとう』
二人はうなずき合った。
『統領、こちらへの海路はいかがでしたか?』
『おう、風の具合は、幸運と言えたな』
『そうですか、それは何よりでした。しかし、あれですな、真っ新のカッコイイ船ですな』
『あの船の事か』
『そうです』
『あの船は試作した船だ。このたびの山行の船旅で試乗といったところだ』
『そうですか。是非、乗せてください』
『判ったぞ!浜頭の評価も聞きたい』
『それはそれは、ありがとうございます』
一同は浜小屋に着いた。そこには昼食の準備が整っていた。スダヌスがクリテスに話しかけた。
『おう、クリテス、お前、統領の山行の随行か、それはよかった。元気そうでなによりと、俺はうれしい』
父が息子に掛ける言葉であった。スダヌスは戸口から浜を見やった。
『おい、クリテス、船の浜揚げ作業が終わったらしい。ギアスたちを呼んできてくれ』
『判りました』
クリテスは浜へと向かった。ギアスと漕ぎかた一同が来る。浜衆たちも加わって全員が席に着いた。
浜小屋は、炉のつくりのある浜小屋である。浜小屋の中は、煙はもうもう、昼食の肉、魚、具材の焼ける臭いが充満している。
スダヌスは立ちあがり、統領らの歓迎の口上を述べた。
『統領に軍団長、そして、一同!俺が浜、スオダの浜へようこそおいでくださった。大歓迎です。我らが心づくしの昼めしです。召し上がってください』
一同から拍手があがる、うなずくスダヌス。歓迎の昼食が始まった。
一同は酒杯を手にして、『旨い!旨い!』で昼めしを腹に収めた。
頃合いをみて、スダヌスはイリオネスに話しかけた。
『おう、イリオネス、今日の手配は済ませている。今日は日暮れまでにパノルモスに行く。昼めしを終えたら出航だ。いいな。パノルモスからイデー山の麓まで歩いて半日の行程だ。明朝ははや立ちでイデー山に向かおう』
『判った。それは統領に伝える』
『そこで次の日の予定を話し合おう。統領には、腹づもりの予定もあると推察している』
『判った。そのあたりは、お前任せだ。宜しく頼む。山麓に着いたところで、クリテスからも事情を聴いて、山行三日間の予定を話す』
『判りました。では、その様な予定で行きます。クリテスもいることです、ここからは、私一人が船に乗ります。以上です』
『そうか、よく判った。了解した』
『イデー山山頂付近には雪があります。山行の旅装についてはパノルモスに着き次第整えます』
『そうか、浜頭。世話をかける。心から礼を言う、ありがとう』
『軍団長、こちらこそです。イリオネス、ありがとう』
二人はうなずき合った。