テカリオンより少々遅れて船頭が到着する。
パリヌルスとオキテスがダックスを引き連れて会所に姿を見せる。
『おう、オキテス、ダックスを連れてきたのか、それはよかった。テカリオン殿への紹介は俺がする』
『解りました。任せます』
『おう、テカリオン殿、オキテス隊長の片腕としてて手伝っているダックスです。今日の折衝の場に同席します』
『そうですか、ダックス殿、私が交易の仕事を生業としているテカリオンです。今後、よろしく願います』
『私は、オキテス隊長の営業部門を手伝っているダックスです。よろしく願います』
二人は握手を交わす。
イリオネスが一同と顔を合わせる、口を開く。
『テカリオン殿、始めようか。今日この頃の船舶の商況について話していただければ幸いです』
『船舶の市場の動向、商況についてですかな。解りました。長かった戦役が終わって2年余り、今は落ち着いた動きで推移してますな』から始まり、テカリオンが動向 と商況について語る。
『軍団長殿、それにしても、軍団長殿のところのねらい目は、よろしかったですな。ギリシアは、アテネ、ピレウス辺りの造船状況は小船もしくは大船であって、軍団長殿の造船の場が中型の船を造っておられる。これはいいねらい目でしたな。小型船の延長の中型船では、あのような航海における走行安定性を得ることは無理のようです。また、貴方のところで造られた船の大きさでの船速のノリがいいと評価されています。それからですが、あの防御楯が荷積みに大いに役立っています。それらをよくよく考えて、私の方針として船舶の営業に力を入れていこうと考えています。こちらへこれからをよろしく頼みたいと願っている次第です。これこの通りです』と言ってテカリオンは深く低頭する。
イリオネスがテカリオンの言葉を受けて返答する。
『それはそれは、ありがたい話ですな。何なりと要望を言ってください。要望と対処について言っていただければ幸いです。今、話を伺っただけでは、様子が見えてはいません』
『それでは』と言ってテカリオンが姿勢を改める。
『申し上げます。私がこちらへの訪問が年に2回くらいでしたが、三か月くらいに1回、年に4回くらいに訪問回数を増やして、船舶の引き取りをしたいこと。それに基づいて、船の発注と引き取り、支払い決済のカタチを整えたいと考えています。私としてですな、キドニアの集散所を取引の関係をないがしろにできない事情があるわけです。それと最後の一件ですが、今回曳引きとれる船のあるなしです』
『解りました。当方としても、テカリオン殿の訪問回数が定まった時に、そして訪問回数が増えることは大歓迎です。二番目の件ですが、明日、明後日の2日間ですが、キドニアにおいて展示試乗会をやります。オキテス、ダックスがキドニアにいます。集散所のハニタス担当を交えて三社で話し合って、そのカタチを、約束事を決めていただいて結構です。その権限をオキテスに一任しています。三番目の件ですが3集散所からの受注状況と当月の建造の状態を照合したうえで即答いたします。少々時間をいただきます。よろしいですね?』
『それで結構です』
イリオネスがオキテスに指示する、オキテスとダックスが席を立つ、建造の場へ向かった。
パリヌルスとオキテスがダックスを引き連れて会所に姿を見せる。
『おう、オキテス、ダックスを連れてきたのか、それはよかった。テカリオン殿への紹介は俺がする』
『解りました。任せます』
『おう、テカリオン殿、オキテス隊長の片腕としてて手伝っているダックスです。今日の折衝の場に同席します』
『そうですか、ダックス殿、私が交易の仕事を生業としているテカリオンです。今後、よろしく願います』
『私は、オキテス隊長の営業部門を手伝っているダックスです。よろしく願います』
二人は握手を交わす。
イリオネスが一同と顔を合わせる、口を開く。
『テカリオン殿、始めようか。今日この頃の船舶の商況について話していただければ幸いです』
『船舶の市場の動向、商況についてですかな。解りました。長かった戦役が終わって2年余り、今は落ち着いた動きで推移してますな』から始まり、テカリオンが動向 と商況について語る。
『軍団長殿、それにしても、軍団長殿のところのねらい目は、よろしかったですな。ギリシアは、アテネ、ピレウス辺りの造船状況は小船もしくは大船であって、軍団長殿の造船の場が中型の船を造っておられる。これはいいねらい目でしたな。小型船の延長の中型船では、あのような航海における走行安定性を得ることは無理のようです。また、貴方のところで造られた船の大きさでの船速のノリがいいと評価されています。それからですが、あの防御楯が荷積みに大いに役立っています。それらをよくよく考えて、私の方針として船舶の営業に力を入れていこうと考えています。こちらへこれからをよろしく頼みたいと願っている次第です。これこの通りです』と言ってテカリオンは深く低頭する。
イリオネスがテカリオンの言葉を受けて返答する。
『それはそれは、ありがたい話ですな。何なりと要望を言ってください。要望と対処について言っていただければ幸いです。今、話を伺っただけでは、様子が見えてはいません』
『それでは』と言ってテカリオンが姿勢を改める。
『申し上げます。私がこちらへの訪問が年に2回くらいでしたが、三か月くらいに1回、年に4回くらいに訪問回数を増やして、船舶の引き取りをしたいこと。それに基づいて、船の発注と引き取り、支払い決済のカタチを整えたいと考えています。私としてですな、キドニアの集散所を取引の関係をないがしろにできない事情があるわけです。それと最後の一件ですが、今回曳引きとれる船のあるなしです』
『解りました。当方としても、テカリオン殿の訪問回数が定まった時に、そして訪問回数が増えることは大歓迎です。二番目の件ですが、明日、明後日の2日間ですが、キドニアにおいて展示試乗会をやります。オキテス、ダックスがキドニアにいます。集散所のハニタス担当を交えて三社で話し合って、そのカタチを、約束事を決めていただいて結構です。その権限をオキテスに一任しています。三番目の件ですが3集散所からの受注状況と当月の建造の状態を照合したうえで即答いたします。少々時間をいただきます。よろしいですね?』
『それで結構です』
イリオネスがオキテスに指示する、オキテスとダックスが席を立つ、建造の場へ向かった。