『オキテス、皆に『ぶどう』を食べさせようと考えているが。お前の考えは?』
『俺は賛成だ。一緒にアーモンドもやろうじゃないか。それとだなオロンテス、市場には煮たり、焼いたりせずに口にできる副菜になるものはないか。デロスには燃やす木がないのでな。水は大丈夫だ、船に積んでいる』
『オロンテス。三人で話し合った出費はオーケーだ、買い付けにいこう。先ず一件は決めた。次の案件は、主食のパンのことだ。俺の考えを言おう。オロンテスには、次の停泊地に向けて、今日の午後に出航してもらおうと考えている』
オキテスが口を開いた。
『何故だ、パリヌルス。次の停泊予定はどこに決めている?』
『オキテスには、まだ、言ってなかったな。それはここだ』
パリヌルスは、棒切れを手にして砂地に概略図を書いて指し示した。
『オキテス、ここだ。パロス島の南の浜だ。オロンテスには、先に行って主食のパンを焼いておいてもらいたい』
『うっう~ん、ここからどれくらいかかる?時間のことだが』
『そうだな、昼過ぎにここを出れば日没近い時間には着く。ナクソス島とパロス島の島間の狭いところがある。ここを昼の明るい間に抜けなきゃならん。どちらに近づいても危ない。座礁の恐れがある。また、この海域では座礁が命取りになる、海賊の出番だ。真ん中をうまく通り抜けねばならんのだ』
『判った。パリヌルスの指示通りやろう。時間をつぶしている暇はない。すぐ市場とやらへ行こう』
三人は、7~8人の者たちを引き連れて市場へと向かった。
『俺は賛成だ。一緒にアーモンドもやろうじゃないか。それとだなオロンテス、市場には煮たり、焼いたりせずに口にできる副菜になるものはないか。デロスには燃やす木がないのでな。水は大丈夫だ、船に積んでいる』
『オロンテス。三人で話し合った出費はオーケーだ、買い付けにいこう。先ず一件は決めた。次の案件は、主食のパンのことだ。俺の考えを言おう。オロンテスには、次の停泊地に向けて、今日の午後に出航してもらおうと考えている』
オキテスが口を開いた。
『何故だ、パリヌルス。次の停泊予定はどこに決めている?』
『オキテスには、まだ、言ってなかったな。それはここだ』
パリヌルスは、棒切れを手にして砂地に概略図を書いて指し示した。
『オキテス、ここだ。パロス島の南の浜だ。オロンテスには、先に行って主食のパンを焼いておいてもらいたい』
『うっう~ん、ここからどれくらいかかる?時間のことだが』
『そうだな、昼過ぎにここを出れば日没近い時間には着く。ナクソス島とパロス島の島間の狭いところがある。ここを昼の明るい間に抜けなきゃならん。どちらに近づいても危ない。座礁の恐れがある。また、この海域では座礁が命取りになる、海賊の出番だ。真ん中をうまく通り抜けねばならんのだ』
『判った。パリヌルスの指示通りやろう。時間をつぶしている暇はない。すぐ市場とやらへ行こう』
三人は、7~8人の者たちを引き連れて市場へと向かった。
