イリオネスは、パリヌルスのジョークを聞きながら肩に乗っている責任の重さを感じていた。
『ところでオロンテスの顔が見えないのだが』
『彼ですか、彼は食糧倉庫のほうです』
『彼は航海日程について知っているのか』
『え~え、彼は知っています。彼は、明日から三日間の作業の段取りを、アンテウスらと打ち合わせているはずです』
『おっ、そうか。俺たちも航海日程を打ち合わせなければいかんな。夕飯を終えたら、やっておこうではないか。統領、船長、副長、全員を集めての打ち合わせ会議は、明日午前中にやる。それでいいか』
『いいでしょう。軍団長、船出の準備を完了させるまでに、二日と半日しかありません。もう会議をやる時間がありません。事の先が目に見えています。全ての段取りを打ち合わせてしまいましょう』
『おう、そうだな。判った。パリヌルス、オキテス、その段取りで会議を進めるように計っておいてくれ』
『判りました。何事も始計第一です。抜けがないように会議を終えます』
『頼むぞっ』
イリオネスと打ち合わせを終えたパリヌルスは、航海日程を書き込んだ木板を冴えた鋭い目で念査に及んだ。
『ところでオロンテスの顔が見えないのだが』
『彼ですか、彼は食糧倉庫のほうです』
『彼は航海日程について知っているのか』
『え~え、彼は知っています。彼は、明日から三日間の作業の段取りを、アンテウスらと打ち合わせているはずです』
『おっ、そうか。俺たちも航海日程を打ち合わせなければいかんな。夕飯を終えたら、やっておこうではないか。統領、船長、副長、全員を集めての打ち合わせ会議は、明日午前中にやる。それでいいか』
『いいでしょう。軍団長、船出の準備を完了させるまでに、二日と半日しかありません。もう会議をやる時間がありません。事の先が目に見えています。全ての段取りを打ち合わせてしまいましょう』
『おう、そうだな。判った。パリヌルス、オキテス、その段取りで会議を進めるように計っておいてくれ』
『判りました。何事も始計第一です。抜けがないように会議を終えます』
『頼むぞっ』
イリオネスと打ち合わせを終えたパリヌルスは、航海日程を書き込んだ木板を冴えた鋭い目で念査に及んだ。