きまぐれ日記

高知県室戸市の地域情報と写真などの趣味の話。時々エッセイ風に。

11月29日(日)のつぶやき

2015年11月30日 02時31分53秒 | 日常

11月25日が三島由紀夫の45回目の命日だった。現在、三島由紀夫の全集を読み続けているが、なかなか前に進まない。漢字が旧漢字で、語彙がやたらと多いが、個人的には、意味が理解できないものが多い。初めて、三島の小説を読んだ時、文体に違和感を感じた。日本人が書いた文体とは思えなかった。


三島由紀夫の文章は豊富な日本語の知識を持ち、日本語を駆使し、日本の文化を深く理解しているフランス人が書いた文章のように思えた。三島の文体は美しい日本語の文体ではない。日本語の持つ、わび、さび、奥ゆかしさというものを殺してしまっている。文章が饒舌すぎる。日本は短い言葉で多くを語る。


三島の文章には旧漢字を含めて、漢字が多用されている。漢字は本来、中国の文字であり、日本語ではない。日本語は平仮名である。日本語は、表意文字であると同時に表音文字でもある。日本語とはすなわち、音であり、言霊に通じる。美しい日本語の文章を書くのは、川端康成であると思う。


よく読んだ作家は、片岡義男、村上春樹、スコット・フィッツジェラルド、サリンジャー、レイモンド・チャンドラー、ジョン・アップダイク、ヘミングウェイ。読んだ作品は少ないけど、じっくり読んだのは、ウィラ・キャザー、ジョイス・キャロル・オーツ、トマス・ハーディ、ジョン・スタインベック。

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