きまぐれ日記

高知県室戸市の地域情報と写真などの趣味の話。時々エッセイ風に。

室戸ジオパーク写真コンテストの疑問点

2010年03月31日 09時30分19秒 | 日常
第2回室戸ジオパークフォトコンの結果が新聞に掲載されていました。

応募状況は、応募点数94、応募者数26、一般投票130、ユニーク賞118となっています。

前回の第1回よりは、応募数はほぼ2倍程度になっています。

応募者の中には県外の方もいます。 

前回よりは応募者数と点数が増えたのはいいのですが、疑問に思う点がいくつかあります。

最優秀の作品が高知新聞に掲載されていたのですが、その作品が室戸ジオパークを象徴する作品としてふさわしいかどうかです。

まだコンテストの方向性が決まっていないし、撮影対象もあいまいです。

ほとんど、何でもありの状態です。

撮影対象は、室戸市の近辺の他のフォトコンテストと重ならないような配慮が必要です。  

入賞作品はすべて投票で決まっています。

投票する人は、地質の知識を持った人は少ないでしょうし、実際に写真撮影をしている人も少ないだろうと思います。

ということは、被写体の場所が分からない、あるいは、被写体そのものが何であるのか、どういう意味があるのかが分からないと、その写真の撮影者の意図とか、写真の価値は分からないだろうと思われます。 

たとえば、前回に、個人的には、『ぶっちょう造り』のある徳島県海部郡海陽町鞆浦の町並みの写真を出品したのですが、その写真の持つ意味を理解していた一般の方はどれほどいたでしょうか。

『ぶっちょう造り』というのは、全国的に見ても、徳島県南部と、高知県の東洋町の白浜にしか見られない、とてもユニークなものです。

しかしながら、ぶっちょう造りそのものを知らない一般の人が見た場合は、撮影者の意図したところが分からないし、なぜ、そんな町並みを撮影しているのかは分からないと思います。

一般投票で入賞作品を決めてしまうと、数年に一度、あるいは、10年に一度しか見られないような光景を撮影したものが、選外となって、破棄されてしまいます。

さらに、一般投票では、家族、友人、知人に頼んで投票してもらうこともできます。

公正な審査ということからすると、疑問です。

それに、すべての作品が展示されてから、入賞作品が決まるのですが、入賞作を一般の人は見ることができません。

室戸ジオパークフォトコンを、一般的な全国公募のコンテストにするには、入賞・入選作品を地質の知識のある方、写真撮影の技術の分かる方を交えて、あらかじめ決定してから、展示するべきです。

展示場所は市役所ではなくて、室戸市外の観光客も見ることができる場所に展示するべきです。 

今回のコンテストの場合、入賞が5点のみで、入選がありません。

一般的なフォトコンテストでは、入賞・入選・佳作があります。

一つの目安としては、応募者数の半分くらいの作品数を、入賞・入選・佳作とするべきでしょう。

ですから、入賞以外に、あと、入選が7作品あってもいいでしょう。 

選外の応募作品は基本的には返却するべきです。

直接取りに来ない人の場合は、郵送で返却するべきです。

応募作品のサイズはA4なので、プリントはパソコンでできるのであまり費用はかからないのですが、サイズが四つ切とか、ワイド四つ切になると、クリスタルプリントにすると、1枚1,380円になります。

4枚応募すると、プリント料金で、5,520円になるので、返却してほしいです。 

表彰式の場所ですが、平日に市役所で行うということは、仕事をしている方、遠方の方は出席できるはずがありません。

一般的なフォトコンテストではこういうことはありえません。

土曜日か、日曜日に室戸岬で行うべきです。

当然、表彰式が行われる場所に作品は展示するべきなので、室戸岬なら、室戸ジオパークインフォメーションセンターで行うのが妥当かと思います。

室戸ジオパークインフォメーションセンターがどれだけのスペースがあるのかは分からないのですが、作品の展示と表彰式は同じ場所で行うのが一般的です。

室戸ジオパークフォトコンを今後も継続して、全国公募のコンテストにするには改善するべき点が多くあります。

他の県内のみならず、県外のフォトコンテストの応募規定を参考にし、さらには、4月11日に安芸市内原野公園で行われるつつじ祭りモデル撮影会にも参加して、撮影会の進行状況を参考にして、ぜひ、室戸岬でモデル撮影会を開催してほしいものです。




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