そうなんだ。

外国語で知ったこと。

カポ   イタリア語

2015-04-01 13:00:00 | 語学

子 「誰かピアノ弾いた?」

私 「私でーす。 弾いたというか・・・、 歌ったというか・・・」

子 「何故わかったのか。  椅子の高さが変わってたから」

私 「ふ~ん。 楽譜立ても直角にしちゃったよ」

息子の部屋に置いてある、(私が買ってあげた)グランドピアノを久しぶりに弾きました。 
もちろん覗かれぬようドアを閉めて。

メインは歌で、ピアノはお飾りの伴奏程度です。
チャゲ&飛鳥の『エピローグ』は、昔から歌も伴奏も暗譜をしていました。

“椅子を高くして、楽譜立てを直角にしてある”
“聴かれぬようではなく、 覗かれぬよう” がポイントです。

さて、暗譜しているので、楽譜立てに楽譜は置きません。

黒光りする楽譜立てには自分の歌っている顔を映すのです。
これがまたいいんです。 
ぼんやり映る程度なの細部はハッキリしません。
椅子はそのために高さを調節しました。

たいていの子供は、鏡に自分の姿を映しながら歌います。
そんな少女の心を持ち続けていると思って下さい。

しか~し。
こんなに高音が出なくなっているとは思いませんでした。
男性の声は段々と高くなり、女性の声は段々と低くなるそうです。
若い頃はなんなく出ていた音域が、まったく出ないのです。
ゆえに・・・
自分の耳にさえ上手に聴こえません。

ピアノには、ギターのカポにあたる装置がありません。
転調して伴奏をするほどは、演奏テクニックがないので
声をひっくり返えしては笑い、笑ってはひっくり返る・・・。
眉間を寄せてしっとり歌い上げるはずが、愉快な歌になってしまいました。

ここまで書いて、今日は『カポ』について調べようと思いつきました。

ギターに取りつけると、簡単に転調が出来るスグレ物の器具です。
この可愛い響きの 『カポ』 は、音楽用語だけあってイタリア語由来でした。

正式なイタリア語は
「capotasto」(カポタスト)

「capo」(カーポ)・・・《英・head》 最初・頭・指導者

楽譜上に記載されている 「da capo」(ダ・カーポ)は
“最初から” という意味でしたね。

「tasto」(タスト)・・・(楽器の)鍵盤 ・ (弦楽器の)指板

「capo+tasto」 を、“最初の指板” と訳せば
カポを使ったことがある人は、言葉からイメージ出来ると思います。
カポを付けた場所からが、最初の指板。

ピアノにも「カポ」のような器具があればと残念に思います。
声がひっくり返らぬように、自分の音域に伴奏を合わせて
シットリと歌い、 眉間を寄せながら首をイヤイヤと横に振って
趣味の世界を満喫できたであろうと・・・。

「誰? それ誰かの真似なの?」 

どなたかにツッコンで頂けないと、話が終わりません。




コメント (2)
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