故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

裏山の木を切る

2022-11-11 03:52:38 | よもやま話

絵のタイトルは、「裏山の木を切る」です。
見てのとおりです。


枝打ちは 降りて見上げて 怖くなる

今日のタイトルは、「裏山の木を切る」です。
長靴を地下足袋に履き替え、低い木から始めた。
3本の低い木に、他の切った枝を足場として横に渡し縛り固定する。
500ー800㎜ピッチで3m高まで、手製梯子を数段作る。
下の枝に載せるように上の枝を切る。
左手で確保(下に落とさない)しながら、右手の鋸で切り、
枝を手許に引き寄せながら、小枝を切り落とし短く(50cmー1m)する。

低い木で練習をしたのちに、高い木(15m)の枝切りに挑戦した。
7mまでは、既製梯子を太い幹(50cm)に固定し昇った。
手ごろな高さピッチ(1-1.5m)に枝が伸びており、枝伝いに12mまで昇った。
5分ばかりシミュレーション(足の置き場、確保の手許位置、安全ベルトのかける場所)をした。
高所で、枝をよじ登るのは勇気がいる。
全体重を枝に載せ、折れないことを確認する。
安全ベルトは気休めで、落ちないことが前提である。

5mの長さの枝にロープを巻き、切っても下に落とさぬよう、
近くの枝にロープを回してを巻いておく。
下の枝に載せるように切り始める。
直径10cmの枝(長さ5m)を切り、手許に引き寄せる。
枝を打つ。
短く(50cm)した枝を裏山(斜面)に投げ落とす。
下の枝に引っ掛かり引き寄せられないときは、ロープをもう一本出し下の枝を確保し切断する。
二本の枝を順に引き寄せながら、切断していくことになる。
下の枝に切った枝の重量を負担させるので、私は引き寄せる力を使うだけで済む。
下に載せる枝が無くなったら、小枝を落としたのち、
ロープにしばった太い(10cm)枝を地面まで降ろす。
地面で、妻がロープをほどく。
一旦昇ったら、まとまった枝打ちをしないと降りるわけにはいかない。

10本ばかりの枝を落としたところで、枝打ち作業(4時間)は終了しました。
やっと、12mの高さまで枝打ちが完了した。

今日は、枝打ちと幹の切断作業をします。
枝打ち後、幹にロープを巻き付け、確保できる重量になる長さ(30-50cm)に切断する。
枝に回したロープで確保(幹の重量)しながら、切断した幹を手繰り下ろす。
これは、新たな挑戦である。
高所でチェーンソーを操れるほど熟練していないから、手鋸で切断に時間をかける。

このために、新品の鋸と新品の替え刃を用意した。
太い幹だって、紙を切るがごとく、よく切れる鋸でないと高所の枝打ちはままならない。
酒が沁みるように入っていく。

2022年11月11日
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負の遺産

2022-11-10 07:23:09 | よもやま話

古き良き 時代は常に 流されて 

二日間合計25時間、900Kmを走り横浜に着きました。
大阪と名古屋は高速道路を利用し、あとはバイパスを使いました。

今日のタイトルは、「負の遺産」です。
実家の片づけなどがよく話題になります。
横浜の我が家に帰ると、自分が親であることを実感します。
つまり、自分が残した遺物を目の当たりにします。

横浜の家は、家族6人-7人で住むために購入しました。
今は、子ども2人で生活しています。
4LDKは、2人には広く、2LDKで足りています。

大家族の時、部屋に入りきらぬものを外の倉庫に入れました。
LDKにも、大家族仕様の食器棚や道具入れが残置されています。
使わぬ2部屋にも、大家族用の遺物(箪笥、机やベッド)が残っています。

購入当時(40年前)は、裏山も緑にあふれ自然を満喫しました。
管理されない木々が成長し、我が家や燐家の屋根の上に枝が伸びています。
裏山の持ち主は11人もいて、すでにすべての方が亡くなっておられます。
相続されていないから、裏山の管理をお願いする相手がいない状態です。

今回の旅の目的は、裏山から侵入する木々の剪定です。
そのために、屋根までの高さの鋼管足場(材工共で11万円)を業者に頼み、設置しました。
今日から屋根に上がり、屋根を覆う枝切を始めます。
屋根に上っても届かぬ枝は、地面に生えた木に昇り枝の根元から切ることになります。
樵(きこり)ではありませんし、レッカーを入れることもできません。
木の上まで上がるフレキシブルな簡易梯子を作ります。
枝から枝に切った枝を渡し結びつけ、梯子の段とします。
必要な高さまで、安全で丈夫でしかもフレキぶるな簡易梯子を何段も作ります。
今回は、4m分の梯子段となりそうです。
既製の梯子では、気ままに伸びる枝が邪魔をし、必要な高さまで伸ばすことができません。
梯子の確保のためアンカーを打つことになり、結構面倒です。

届かぬ枝を届く枝の上に載せるように、枝(直径10cm)の根元を切ります。
屋根を傷めぬよう、切った枝の重みを受けるためです。
届くようになった枝を運べる大きさに、屋根の上で切ることになります。
電線にかかっている枝は、電線の上部で切り、電線の前後で下に落とします。
電線に枝の重みをかけないようにするためです。

問題は、太くなったこれからも管理されない木の伐採です。
手で確保できる長さ(5kg以内、30cm以下)に上から順に切ることになります。
切った幹をロープで結び、下に降ろす。
この繰り返しです。
幹に穴(10mm程度)をあけ、除草剤原液を入れる作業までするか判断します。
成長を止め、しかも枯らさない方策です。

どうして、被害を受けている我が家がここまでやらなければならないか。
区役所立ち合いで、被害を受けている近所と持ち主の代表者が、2年前に会合を持ちました。
結論は、地権者全員の承認のはんこが必要になりました。
相続されていない裏山の地権者の手続きは、相続権のある無数の人を辿ることになります。
相続されていない年数(今回は70年)に応じて、不可能に近づきます。

残念ですが、やることにしました。
ここまで放置した自分の責任(解決のための気長な活動をしなかった)でもあります。
「負の遺産」は、家の中だけでなく周囲(環境)にも及びます。
近所づきあいは、まことに厳しいものがあります。
誰かが勝手なことをし、咎めることで折り合いが悪くなります。
かといって黙っていると、許したことと同じです。
昔は、小言爺(誰も一目置く長老)が買って出てくれましたが、今はいません。

これから数年かかる「負の遺産」の始末です。
私は、元通りにする後ろ向きの考え方を辞めることにしました。
新しいことに挑戦するプロジェクトと考えます。
誰もが抱える終活のひとつです。

2022年11月10日
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2022-11-07 00:24:59 | よもやま話

絵のタイトルは、「想いの丈」です。
丈については、誰も何も言えない。
前を向く人、それぞれの想いです。


急ぎ足 金木犀に しばし酔い  

皆さんにとって、夢は何でしょう。
はっきりと、これだと言われる方は少ないことでしょう。
今日のタイトルは、「夢」です。

イベントに招待されてプレゼンテーションをしました。
自分の紹介文に自らの趣味を書きました。
「飲む打つ買う」と書きました。
夢は趣味とは異なるものですが、どちらも個人にとってデリケートなものです。

出自によって、夢を語る機会を奪われた方も多いことでしょう。
敷かれたレールを踏み外し、日々食べるためだけに生き、夢が霞みました。
日本人として産まれ、日本人ではないと自らに言い聞かせるようなものです。
夢を追うことは、そこまでしなければできないことなのでしょうか。

残された時間のことは言いたくありません。
生かされたから、希望が持てる。
人偏に夢と書いて、儚い(はかない)と読みます。
誰もが夢をみてもよいということです。
口で語ることをやめ、身体を使って動いています。
自分の影が映る範囲でしか、活動は出来ておりません。
想うことが出来る、わずかながら進む、これが夢でなくてなんでしょう。

2022年11月7日
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信頼に応える

2022-11-06 05:46:11 | よもやま話

絵のタイトルは、「遠くへ行きたい」です。
遠くには楽しいことが有るような気がします。
現実逃避なのか、やっと楽しめるのか。
いずれにしても、もうすぐ遠くへ行く。


草刈は 始める度胸 露となれ

今日のタイトルは、「信頼に応える」です。
ぽんかん畑の草取りを引き続きやった。
猪除けの網柵が、畑の石垣より外側に出ている。
畑の法面いっぱいに柵を設置したから、法面分だけ畑の平面部ですき間ができたことが分かった。
猪が侵入するには十分なすき間である。
下の畑にも鉄柵が設置されており、猪の侵入をこれまで防ぐことが出来たのだろう。
今後の修復とした。
猪対策網を覆っていた雑草を取り払った。
取り払った雑草は歩くのに邪魔なため、草刈り機で細かく切り畑全体に散らした。

帰宅したら、玄関にビールのケースと、その上に柿が入った袋があった。
ビールはぽんかん畑の持ち主の妹さんから、柿は山の畑(1200m2)の隣りからであった。
耕作放棄地となるのは理由がある。
故郷を離れてから、親から畑を相続した。
歳をとって、草刈ができなくなった。
若いけど、やりたいけど、手に余る。

草刈にもルールがある。
刈った者が刈った草を片づける。
一度草刈を請け負ったら、出来なくなるまでやり続ける。
信頼できる人にだけ大事な土地の管理を任せるわけだから、
応えてくれる人でなければならない。
草刈のインターバルは、夏場になると2週間である。
耕作して、根こそぎ起こしても一カ月が限度である。
つまり、管理地が増えることで、毎日草刈を続けることになる。
東北では、草刈はタンク一杯と決めていた。
ここでは、タンク2杯がノルマになるだろう。

できるだけ、草が生えないような工夫をすることになる。
人工的なシートは、張るのに手間がかかり、いずれは破れて補修できない。
草で覆う(草マルチ)か、落ち葉で埋め尽くす。
刈っても支障がない、土を肥やすものを植える。
れんげや低木の花木が候補となる。

いずれにしても、散歩や筋トレに代わるエキササイズが草刈である。
夏の早朝と夕方の日課となり、春から晩秋迄続く。
冬は温泉で骨休めしたい、それが楽しみとなる。
アスリートと同じである。

2022年11月6日
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やっても、やらなくても

2022-11-05 10:53:58 | よもやま話

絵のタイトルは、「なんでこうなるの」です。
路傍の草です。
誰が何を想おうと、日陰で生きています。


怖がるな 一人じゃないぞ 母が押す

指が太くなるばかりです。
女子の身体をまさぐるには、難があります。
今日のタイトルは、「やっても、やらなくても」です。

居間ではよく寝られるのに、布団に入ると冴えてきます。
身体を伸ばすと、背中の張りや腕の筋肉の張りがぶり返します。
どうせ眠れないならと、寒くならない程度に屈伸運動をし、張っている筋肉をほぐします。
身体が温まり、眠れそうな気がしてきます。
頭も回り始め、やらなきゃと決めできていないことが浮かんできます。

堂々巡りになるだけで、布団の中ではどうにも解決しません。
そんな時は布団から抜け出し、進まぬことで悩むより家事をすることにしています。

「やっても、やらなくても」、誰も何も言いません。
妻が時々プレッシャーを思い出させてくれるだけです。
義姉が死んだまんまの実家の片づけが、一番の悩みです。
複電し、トイレをきれいにし、ごみを出します。
その前に、庭を剪定しごみを搬出する通路を確保しなければなりません。
1町2反の畑のうち半部以上が山に帰りました。
私達を育ててくれた先祖から引き継いだ家であり、畑です。

復元することをやめ、新たなプロジェクトと考えることにしました。
「何々しなければ」をやめることにしました。
このプロジェクトで、自分は何ができるかなと楽しむことにしました。
期限などありませんが、年齢との駆け引きです。
やらなければ何も起こらないとよくわかっています。
過疎を嘆くことは簡単です。
一歩でも前に進むことが、どれほど大切で大変かよく知っています。
「やっても、やらなくても」、誰も何も言わない。
草刈から始めるのは気休めかもしれないが、布団の中で葛藤するよりよっぽどよい。

2022年11月5日
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