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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ワン切りの電話

2014-11-19 05:27:33 | よもやま話
新幹線から見た風景です



仕事中に携帯電話が鳴った。
電話に出て、話しかけるが応答がない。

履歴から電話の主は、郁ちゃんであった。御年80歳である。
もうすぐ死ぬといつも言われている。
思い残すことはない。が口癖である。

気になって、電話をかける。
いとまごいであってはいけないがな。なんて勝手に想像して。

豪快な笑い声が、電話の向こうからしてくる。
まぎれもない郁ちゃんの声である。
往年の郁ちゃんの声である。

おおっ。何だったのか。
そして、ブチンと切られた。
逆ワン切りである。誰かと話していたんだろうと推測する。

高倉健さんが亡くなられた。
勲章受章の弁で、ほとんどが前科者の役の私がこんな立派なものを
いただいて、見てくれている人がいるんだなと感謝すると言われた。
はい。大いに見させていただきました。そして映画館を出てくる時は、
無口で斜に構えていました。当然、肩もいからしておりました。
苦悩は、我のうえに有り。という感じでした。

郁ちゃん、ワン切り大いに歓迎です。
存在そのものが、私達の希望です。

皆さんの詩は私達の心の中にいつまでも残っています。
もう会えないこともあります。どうしてあなたを忘れることができましょうや。

2014年11月19日

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痩せた土地と柿の実

2014-11-18 21:40:59 | プロジェクトエンジニアー
わかめかな

痩せた土地に生えた柿の木はたくさんの実を付けると言われます。
子孫繁栄のために一生懸命実を付けるのです。

私達の仕事は、裕福なオーナーからの依頼は少ないようです。
持たざる中でも、次の世代に引き継ぐために知恵を絞ります。
たくさん実を付けることは出来ないけど、食いつなぐことができるならば。
借金をしながらの投資です。

私が関わってきたプロジェクトはほとんどが食品プロジェクトです。
1グラム1円の世界です。利益率も3%です。
それは、どんなに大きな食品工業でも同じようなことが言えます。
エンジニアリングフィーは、石油や医薬の18%に比較すると
半分の8%が平均です。

プロジェクトチームと言っても2-3人の少人数です。
建築から、建築付帯設備(空調、電気、システム、ユーティリティー)と
生産設備(機械)です。扱う製品は液体、粉体、固体と多岐に渡ります。
5年に1回、10年に1回のペースで投資されるので、同じプロセスに当たることは
ほとんどありませんでした。商業ベースでいうと、一次産業(農林水産業)、
二次産業(加工食品)、そして三次産業(スーパーマーケットなど)です。
省エネ、省人は当たり前の世界です。FS(フィージビリティースタディー)から
計画設計、調達、工事と試運転までが普通です。
工場はできたけど、目まぐるしく変わる製品に対応するため、
使う側のボトルネックは常に出てきます。ボトルネックの解消に関する
コンサルタントも仕事です。加えて、寿命の長い機械の技術伝承のサポート
(機能説明、メンテナンス)も仕事です。
ナショナルブランド(定番商品)は、どの食品業界でも20%以下です。
自動機を入れても、すぐに使えなくなります。
非効率的で、常に痩せた土地と言えます。10年先は見通せないのです。

そんななかでも、センチュリーカンパニーや1兆円企業は数社あります。
ほとんどが社員100人以下の町工場ですが、いつか化けようと頑張っておられます。

工場の作り方も、箱モノの建物に機械設備を入れるようなプロジェクトがほとんどです。
そんな中でも、部分最適ではなく全体最適をめざし、
従業員が働きやすくするにはどうしたら良いか考えます。
これまでと違った工場を造るには、従業員の新しい考え方が必要になります。
そのために、プログラムを作るのも私達の仕事です。何が新しい考え方なのか。
プロジェクトチームとして、常に2-3人のマルチタレントのエキスパート集団が求められます。
そんな人はいないのです。
だから、チームが結成されると同時にチームの和とモチベーションアップに奔走します。
FS時点で、見積額とコンセプトが明確になっていなければなりません。
そんなことは、スーパーマンでもない限りできません。
だから、手弁当で足繁く通い、無償の付き合い(アイデア提出)を繰り返すことになるのです。
ジョブになるのは、ほんの5%程度です。ほとんどが没です。

ここにチャンスがあるのです。無償の付き合いこそ事業を学ぶ最大の好機です。
足音こそ何にも勝る肥料であり薬なのです。それこそ立派な野菜を作る近道です。

また、プロジェクトが始まりそうです。
今度はどんな挑戦ができるのでしょう。

2014年11月18日

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気になってはいるけれど

2014-11-18 01:35:55 | よもやま話


今日は、特に出かける予定がありませんでした。

早朝から起きだして絵手紙を2枚書きました。
オイル交換に、ガソリンスタンドに行ったあと
車の「リコール」の手続きにモータースに行きました。
普段、したくてもついできないことがこんな日に回ります。

ベランダの野菜たちの植え替えです。
夏野菜に使った土を買い物袋に取りました。
多くの野菜たちが、コガネムシの幼虫に根をやられたからです。
いました。複数のコンテナから出て来たのは200匹を越える幼虫です。
色が変わり始めたものもいます。もうすぐさなぎになるのでしょう。

元気だった夏野菜は、コンテナの底まで根を伸ばしていました。
腐葉土を足し、ふかふかの土に再生しました。
種から育てた冬野菜たちを、できるだけ間隔をとり植えました。
この間隔について、妻と話し合いがありました。妻は狭く、私は広く。
折り合いのついた間隔で植え替えました。

10時頃から始めて、終わったのは3時頃でした。もう陽が落ちかけていました。
早めの風呂に入り、遅めの昼食をとったらぐっすり寝てしまいました。
野菜たちの冬支度が出来たかな。

気になっていたけどできなかったことが片付いた一日でした。

2014年11月18日

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突然であっても、最善をつくす

2014-11-18 00:50:49 | プロジェクトエンジニアー




新しいプロジェクトはいつも突然の話です。

何を、どうしたいのか。
ヒアリングをし、要望を聞きます。
2週間後の取締役会に間に合わせるよう計画書を提案してほしい。
仕事の割には、短期間です。

初めにすることは、要望は可能なことなのかNGなのか、判断します。
どちらにしても分析が必要不可欠です。
何が問題なのかを中心に、必要な情報を集めます。

膨大な情報から、必要なものを抽出します。
その時は、すでにストーリーは出来上がっています。
分析を進めるうちに新たな問題を発見します。
ここからが、苦悩の始まりです。
初めに描いたストーリーと違う絵柄が見えて来るのです。
両方の可能性を追求する迷路にはまり込んでいくのです。
そんな時は、仕事をいったん中止します。翌日改めて原点に帰ります。
分岐点の洗い直しをします。また新たな第三の道を見てしまいます。

情報の整理をし、取捨選択を綿密にし間違いに気づきます。
最初に描いた計画に近い結果を得られそうです。
そこからは力づくです。肉付けと展開を書き進めます。
すべて我田引水のストーリー作りです。

品質、スケジュールとコストをはじき出します。
短期間であれば、使うツールの選択が命取りになります。
経験の中にある、直近のデータを使います。
新鮮であればあるほど説得力があるからです。

やっと出来上がった提案書は、50ページ程度です。
秘密の案件であれば、一人仕事になります。
コンセプトから分析、提案まで一人で書き進めます。
良い点は一貫性があることです。悪い点は、視野が狭くなることです。
仕方がないとは言え、いい加減なことはできません。

計画は、頓挫したり、また突然ぶり返します。
その時に読み返し、理解出来るものでないと意味がないのです。
よって、どんな時でも最良の提案でないといけないのです。
あとでここは考えようでは、アウトです。
すべてについて血液が通っていない提案はしないのと同じです。

これが仕事と割り切っています。
レベルを落としてやらなければならなくなったら、いつでも辞める覚悟です。

2014年11月18日

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多忙だけど楽しい

2014-11-16 17:54:31 | よもやま話

何か用かな

いつものように早起きして、川崎に向かう。
途中、妻が結んでくれたおにぎりを二人でいただく。

川崎に着くや、壊れて鳴らなくなったチャイムをチェックする。
玄関にあるチャイムから出ている電線をたどっていくと、中継ボックスがあり
折り返すように別の線が、玄関まで延びており断線している。
チャイムは、内と外で話せる仕組みになっており、新たな線が
スピーカー兼マイクまで、中継ボックスからつながっている。
スピーカーから別の線が出ており、コンセントになっている。

ありゃ、コンセントが抜けている。
コンセントを入れると、電源が入り治った。通常通り使えるようになった。
断線となった場所には、カメラが付いていたとのこと。壊れて今はない。

息子に電話するも出ない。息子の友達が電気工だということで、
休みの日に、壊れたチャイムを診てもらうことにしていた。
仕方なく、末娘に伝言を託す。事情を説明すると末娘は大笑いをしていた。
義兄に笑っていたと伝えると、こちらも大笑い。
病気の義兄の久しぶりの笑顔を見た。

義兄の家の庭に繁茂した芋づるを切り、芋堀開始。思いの他不作。
それでも収穫した芋5個を新聞紙の上に広げた。
屋根まで延びんかと元気な芋づるは何だったのか。
三人で苦笑いしながら、今度は小松菜を植えようと、堀った後をならした。
土に栄養が足り過ぎたのだろうと妻と後で話した。

芋ほりが早く終わったので、杉並の友人宅を訪ねた。初めて訪ねるのであった。
シンガポールから帰れなかった友人のために用意した柿、みかんと菓子を
友人不在の家まで届けた。友人のお母さんは、玄関まで出てきて応対してくれたが、
なかなかドアを開けてくれない。一見の客を信用しないのは当たり前である。
帰りにシンガポールにいる友人に電話をし、食べてもらえるよう
電話してくれとお願いする。こちらも笑いながら承知してくれた。

それから、国分寺に向かう。先輩に同じく柿、みかん、レモンと菓子を届けるためである。
先輩は、沖縄出張中で不在。奥さんは、先輩が丹精込めて作られた野菜を、持たしてくれた。
庭でとれたピオーネと自家製のアップル菓子をいただいた。
家路に向かい甲州街道に入ったところで、沖縄にいる先輩から電話があった。
忘れ物をしたから、引き返して欲しいとのこと。私がリュックを忘れたと思いきや、
忘れ物は妻のハンドバッグであった。
先輩の奥さんが、忘れ物を渡す時に、いつまでも話の種になるわねと笑いながら言われた。

妻の娘からメールが届いており、出かけるから晩御飯は外で食べると伝言があった。

自宅に到着して、荷揚げをしてから妻とコーヒーを飲む。
メールが来ていると私に告げる妻。
癌の予備軍を切除した先輩からメールが入っていた。
粥を食っちゃね、食っちゃねの退屈な毎日とあった。
そりゃ、良かった。粥が食べられるようになったんだからと二人で笑いながら話す。

妻は、風呂を入れて夕飯の支度を始めた。
たくさんいただいた新鮮な野菜一杯の鍋である。

休日はいつも忙しいのである。
妻は、助手席で眠くなるのだが、よく付き合ってくれる。

幸せな時間を今日も送れたことに感謝する。

2014年11月16日

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