新しいプロジェクトはいつも突然の話です。
何を、どうしたいのか。
ヒアリングをし、要望を聞きます。
2週間後の取締役会に間に合わせるよう計画書を提案してほしい。
仕事の割には、短期間です。
初めにすることは、要望は可能なことなのかNGなのか、判断します。
どちらにしても分析が必要不可欠です。
何が問題なのかを中心に、必要な情報を集めます。
膨大な情報から、必要なものを抽出します。
その時は、すでにストーリーは出来上がっています。
分析を進めるうちに新たな問題を発見します。
ここからが、苦悩の始まりです。
初めに描いたストーリーと違う絵柄が見えて来るのです。
両方の可能性を追求する迷路にはまり込んでいくのです。
そんな時は、仕事をいったん中止します。翌日改めて原点に帰ります。
分岐点の洗い直しをします。また新たな第三の道を見てしまいます。
情報の整理をし、取捨選択を綿密にし間違いに気づきます。
最初に描いた計画に近い結果を得られそうです。
そこからは力づくです。肉付けと展開を書き進めます。
すべて我田引水のストーリー作りです。
品質、スケジュールとコストをはじき出します。
短期間であれば、使うツールの選択が命取りになります。
経験の中にある、直近のデータを使います。
新鮮であればあるほど説得力があるからです。
やっと出来上がった提案書は、50ページ程度です。
秘密の案件であれば、一人仕事になります。
コンセプトから分析、提案まで一人で書き進めます。
良い点は一貫性があることです。悪い点は、視野が狭くなることです。
仕方がないとは言え、いい加減なことはできません。
計画は、頓挫したり、また突然ぶり返します。
その時に読み返し、理解出来るものでないと意味がないのです。
よって、どんな時でも最良の提案でないといけないのです。
あとでここは考えようでは、アウトです。
すべてについて血液が通っていない提案はしないのと同じです。
これが仕事と割り切っています。
レベルを落としてやらなければならなくなったら、いつでも辞める覚悟です。
2014年11月18日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます