故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ワン切りの電話

2014-11-19 05:27:33 | よもやま話
新幹線から見た風景です



仕事中に携帯電話が鳴った。
電話に出て、話しかけるが応答がない。

履歴から電話の主は、郁ちゃんであった。御年80歳である。
もうすぐ死ぬといつも言われている。
思い残すことはない。が口癖である。

気になって、電話をかける。
いとまごいであってはいけないがな。なんて勝手に想像して。

豪快な笑い声が、電話の向こうからしてくる。
まぎれもない郁ちゃんの声である。
往年の郁ちゃんの声である。

おおっ。何だったのか。
そして、ブチンと切られた。
逆ワン切りである。誰かと話していたんだろうと推測する。

高倉健さんが亡くなられた。
勲章受章の弁で、ほとんどが前科者の役の私がこんな立派なものを
いただいて、見てくれている人がいるんだなと感謝すると言われた。
はい。大いに見させていただきました。そして映画館を出てくる時は、
無口で斜に構えていました。当然、肩もいからしておりました。
苦悩は、我のうえに有り。という感じでした。

郁ちゃん、ワン切り大いに歓迎です。
存在そのものが、私達の希望です。

皆さんの詩は私達の心の中にいつまでも残っています。
もう会えないこともあります。どうしてあなたを忘れることができましょうや。

2014年11月19日

コメント
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