乃木坂46の西野七瀬さんがブログで卒業発表を行った。
ファンにはやや唐突な印象は拭えないが、来るものが来たという感じで、彼女も24歳と橋本奈々未が卒業した年齢に至っているし、いつ卒業してもおかしくない状況ではあった。
乃木坂のエースの一人であり、多くのファンにすればその喪失感は橋本奈々未以来の大きさだろう。
しかし、過去の卒業生、永島聖羅、橋本奈々未、中元日芽香、伊藤万理華、そして生駒里奈の5人の卒業発表に比べると私の中では余りなーちゃんロスを感じていない。
西野七瀬はとにかくセンター、エースと呼ばれ、常に乃木坂の矢面に立ってくれていた。
乃木坂の花であり、支えられる側の存在という印象が強いのだ。
前述の卒業生5人は生駒里奈、橋本奈々未を除いてはセンター経験は無く、フロントも少なく、その人柄や個性で乃木坂を支えてくれいていた中核だった故に喪失感が大きかった。
初期はセンターが続いた生駒里奈も、後年はAKBでの交換留学の経験を生かして、キャプテン桜井を支え、桜井が体調不良となった年の夏のツアーではキャプテン代理の役割まで果たしている。
橋本奈々未もフロントや個人仕事で目立ってはいたが、やはりメンバーの精神的支柱の一つだったことは、卒業時の白石麻衣の行動でよくわかる。
そうした面子とは西野七瀬は対象的に映ってしまうのだ。
もちろん彼女がセンターを張っていたからこそ、励まされたメンバーやファンも多く、彼女自身の頑張りを否定するわけではなくあくまでも乃木坂の中での印象の話だ。
今年26歳になっている白石麻衣は、現在、乃木坂の活動と個人の女優・モデルの仕事をバランスよくこなしているように見え、成長著しい3期生が選抜を占めるであろう来年あたりまでは、まだ後輩たちを見てくれそうな雰囲気があり、近々の卒業はないと考えている。
西野七瀬さんは、初期からのファンなら周知のことだが、人見知りが強く、乃木坂の活動の中では高山一実に支えられ、少しづつ成長してきた面がある。
最近ようやくスイカメンバーの一員として高山以外のメンバーともプライベートを共にするようになったことを知ったが、人間関係の充実は遅咲きの方かもしれない。
しかし関西人気質なのか負けず嫌いの面もあり、マカオで200メートル以上の高さからバンジーして見せてから、前に立つことを恐れなくなった。
そうした強さは、グループのセンターを担う上で必要なものだろう。
ライオンのグータッチでは当初は一言も喋っていないんじゃないか、と思えるくらい発言が少なかったが、今ではしっかり自分の感想をまとめて話せるようになっている。
多分、不器用な面もあるのだろう、時間を掛けられる現場であればしっかり成長して見せるのだが、今後、個人で芸能活動をしていくとなると、短い時間で現場に馴染んで、自分を出せるようになっていかなえればならないが、そこが課題かもしれない。
さて、間を置かずに欅坂46の米谷奈々未さんが卒業を発表した。
彼女は才媛であり、微生物愛にあふれたリケジョであることはファンにも知られている。
だからこそ、学業専念は想像できるところではあるのだが、親に反対されながら一生懸命説得してオーディションを受けた経緯もあったことから、やはり早い感は拭えない。
長濱ねるの加入に明確に反対を示しながら、長濱の頑張りに理解し受けいれられる懐の深さをもつ、欅坂随一の常識人であるが故に、欅坂46の存続に大きな影響を与えそうだ。
志田愛佳の休業、今泉由依の卒業と21人しかいない漢字けやきはまだ2期生の姿も見えない中で、大きく揺らいでいる。
PS
先日まで追いかけていた韓国オーディション番組「PRODUCE48」から生まれた”IZONE”に選出されたHKTの宮脇咲良、矢吹奈子、AKBTeam8の本田仁美がAKBグループを休業し、IZONE専任になることが報道された。
HKTにとっては現在のシングルでようやくなこみくセンターを実現し、次世代の道筋をつけたところだったのに、センターを任せられる宮脇・矢吹を取られる形となり、指原莉乃にとっては今後のHKT選抜をどうしていくか、頭の痛いところだろう。
センター経験者の児島遥は休業中、田中美久・朝長美桜もケガで活動を制限されており、田島芽瑠と松岡はなくらいしかフロントに立てるメンバーがいないように見受けられる。
HKTの中では4期生あたりが育ってはきているが、まだまだメジャー登板には心許ないところ。
次回シングルまでにHKTがどう動くのか、注目している。