自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 わが家のマンサク物語(6)

2024-02-11 | マンサク

2月10日(土)。

今日見たのはブユのなかまです。毎年マンサクを訪れています。頭部付近には花粉がたっぷり付着。

 

動きを追っていると,一つの花の中に入り込みました。

 

また近くの花まで歩いて移動。

 

また移動。小さいので追うのがたいへん。おまけにこちらの動きを察知されたらたいへん。柱頭に背部が触れています。花粉が付着するのはこのときです。

 

これだけ撮れるとうれしくなります。

 

花から出てきた瞬間を撮りました。りっぱな吻の持ち主です。この先で,花弁の根元付近を舐めているのです。

 

マンサクは多くの,小さな昆虫たちに助けられています。

 


'24 わが家のマンサク物語(5)

2024-02-10 | マンサク

2月10日(土)。

他の昆虫にカメラを向けていると,近くに現れたのがこのホソヒラタアブ。枝に付いている枯れ葉に着地。花に行かないかなあと期待したのですが,残念なことに見失ってしまいました。

 

マンサクの花を訪れたにちがいありません。今季,なんとかその場面を撮影したいですね。

 


'24 わが家のマンサク物語(4)

2024-02-07 | マンサク

2月7日(水)。

風は弱い方でしたが,晴れていてもかなり寒さを感じました。マンサクを見ていくと,ユスリカのなかまがいました。昨日の記事とは別の種です。

カメラを持ち出して来て撮影。枝が揺れて逃げることがあるので要注意です。

 

幸い気づいていないようです。上からだけでは様子がよくわかりません。花弁を一枚そっと取り去って横から写しました。からだには花粉が付着しています。過去の観察結果からすると、このユスリカは蜜を舐めるのではなく、鉤状になった口吻で蕊根もと付近の花弁表面を削り取るようにしながら栄養分を取り入れているみたいです。花弁の根もとには魅力的な栄養分が準備されているのでしょう。

 

深度の深い写真をなんとか撮りたくて工夫してチャレンジ。途中花から出て来そうになりましたが,そこでじっとしていました。ありがたい,ありがたい。花を見ると、柱頭に花粉が付いています。このユスリカを含め、何らかの昆虫が受粉の仲立ちをしていることがわかります。

 

真正面から撮るチャンスに恵まれました。

 

おかげさまで納得のゆく画像が得られました。ただ,脚の重なった個所で不都合が見つかりました。とりあえずはこのままアップして,後日修正予定です。

 


'24 わが家のマンサク物語(3)

2024-02-06 | マンサク

2月6日(火)。

昨夜来の雨が上がり,朝のマンサクには水滴が付いていました。

 

一日中結構寒くて,微風が吹いて,昼間は虫を見かけることはありませんでした。それでもと思い,夕方近くに花を見ていくと花にユスリカのなかまがいました。毎年お馴染みの昆虫です。どうもピントが甘く,ぼんやりとしか写っていないのが残念。

 

天気予報によれば、向こう一週間は晴れ間が続くとか。この分だと昆虫が訪れて来そうです。

 


'24 わが家のマンサク物語(1)

2024-01-19 | マンサク

1月17日(水)。

「ああ,今年もマンサクの花が開くときが来たか」。今,そんな感慨深い気持ちでいます。早春,他の花に先駆けて咲き始めるという名の由来を持つらしい,この花がわが家の前栽で堅い蕾をわずかに緩めかけています。寒さは厳しい中,春の匂いが漂ってきます。こころがほんわりとします。

毎年,マンサクのカテゴリーを起こし,花と昆虫とのつながりを追ってきました。もちろん,今年もこれから着手。これが『マンサク物語』です。

ほんのすこしだけ,緩み始めた蕾。

 

早春の香りが漂って来そう。

 

ほころびかけた花。これは多くの花のうちのたった一つ。まさに初物といったもの。

 

これからに注目です。毎年同じような昆虫が訪れますが,どんな昆虫の,どんな生態が見えてくるか,大いにたのしみです。

 


公園のマンサク(4) ~ハナバチのなかま~

2023-03-01 | マンサク

マンサクの花のすぐ傍にやって来たのがこのハチ。「しめた!」。初めての目撃です。

 

どうやらコハナバチかヒメハナバチのなかまのようです。花粉でも集めるのかと期待していたのですが,摂食行動には至りませんでした。

 

かなり敏感なようで,これだけ撮れただけでも上出来です。

 

また出会いたいなあ。今度は摂食中に。

 


公園のマンサク(3) ~ユスリカのなかま~

2023-02-22 | マンサク

公園のあちこちを歩いているうちに,じつにあちこちにマンサクが植わっていることがわかってきました。マンサクといってもいくつかの種類が見られます。ベニバナマンサクに近い花を持ったもの,花弁の短いもの,そんなものが並んでいたり,離れて植えられていたり。

おもしろいことに,実の名残りがどっさり付いたままの木が複数あるのです。これなら実が熟した頃に来れば種子がたくさん入手できそう。おもしろい!

 

実はどれも弾け,種子はありません。

 

そう思いながら虫を探していると,まず見つかったのがユスリカのなかま。さすが,この昆虫は冬活動的です。

 

からだは花粉まみれ。

 

まだまだこの花に未練がありそう。

 

近くに,クモの糸にぶら下がっているユスリカを見かけました。

 

このとき見かけたユスリカはこれだけです。わずかな時間でもあり止むを得ませんが,花の数ほどに見かけるものでもなさそうです。

 


我が家のマンサクと訪花昆虫(4) ~ケブカカスミガメ~

2023-02-11 | マンサク

ふとマンサクの花を見ると,ごく小さな昆虫が頭を突っ込んでいます。なにかと思ってよくよく見ると,それはケブカカスミガメでした。例年,一,二度は見かけるカメムシです。

 

吸汁中かなと思い,気づかれないように花を開いて見てみました。吻は伸びていません。

 

しばらくすると,花から出て来ました。吻は胴の下に収まったまま。

 

からだに花粉が付いていません。まだ活動を始めたばかりだからでしょうか。

 

今度は吸汁中の姿を撮りたいなあと思います。

 


我が家のマンサクと訪花昆虫(3) ~ツマグロキンバエ(メス)~

2023-02-09 | マンサク

ツマグロキンバエは冬もすこぶる活動的で,ちょっと気温が高めだとすぐに現れます。

ちょっと枝が揺れるだけでいなくなるなど,警戒的な行動ぶりなのですが,細心の注意を払ってなんとか近づくことは可能です。枝や枯れ葉がたくさんある場合は,それこそ要注意です。なにしろ,カメラがわずかでもそれらに触れるのを避けなくてはならないからです。

 

花から出てきたとき,吻や脚にはたくさんの花粉が。

 

また別の花に入りました。複眼が離れている個体はメスです。

 

なんとか横方向から撮りました。ほんとうは吻先が花に触れている場面を撮りたかったのですが,そうした幸運に恵まれるのは稀です。

 

ツマグロキンバエはマンサクでよく見かける昆虫です。まだまだおもしろい場面が撮れそうな予感がしています。